切り裂き魔は接続魔――「魔女の旅々」8話レビュー&感想

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© 白石定規・SBクリエイティブ/魔女の旅々製作委員会
行く先々でイレイナが奇妙なものを見る「魔女の旅々」。イレイナは8話で訪れた国では「切り裂き魔」の話を耳にする。てっきり人殺しとばかり彼女は思っていたが、実は切り裂かれていたのは「女の命」であった。そう、切り裂かれるのは人の命とは限らないのだ。
 
 

七つ目のかけら――「魔神英雄伝ワタル 七魂の龍神丸」9話レビュー&感想

敵の攻撃によってその身を砕かれた龍神丸を救うため、ワタル達が旅する様子を描いてきた「魔神英雄伝ワタル 七魂の龍神丸」。かけらが揃い復活したものの、9話では龍神丸の魂が闇に落ちていたという驚きの事実が明かされる。体が復活しても魂が戻っていないのなら、そこにはまだ足りないものがあるのだ。
 

枯渇したのは魔法力とシリアスさ――「ストライクウィッチーズ ROAD to BERLIN」7話レビュー&感想

 

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©2020 島田フミカネKADOKAWA/第501統合戦闘航空団
お色気設定を普段遣いしながら展開そのものはシリアスな「ストライクウィッチーズ ROAD to BERLIN」。しかし、その7話はコミカルさ全開の内容だ。ヨーロッパで日本的な土偶が見つかるのもそうだし、ホラー作品のテンプレートのような展開をたどりながらも症状が巨乳化なので常に笑いが付きまとう。
抑揚(調整)は効いているが根幹の方がおかしい――そう、これは芳佳の現状と同じものである。
 
 

好きは欠落の母――「おちこぼれフルーツタルト」6話レビュー&感想

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©浜弓場 双・芳文社/おちこぼれフルーツタルト製作委員会
へもとチコが同じクラスの友人だった縁からクリームあんみつのライブ見学が実現する「おちこぼれフルーツタルト」6話だが、へもは友達のよしみで頼むのではなく、姉のロコを溺愛するチコの好みに乗じて見学を実現させる。姉の話を出されたチコは思わずくわえていたサンドイッチを食べかけで落としてしまうが、その欠けたサンドイッチこそは今回のテーマを象徴している。
 
 

偽りからこそ生まれるもの――「ご注文はうさぎですか? BLOOM」6話レビュー&感想

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©Koi・芳文社/ご注文はBLOOM製作委員会ですか?
変わらないように思える日々の変化を描いている「ご注文はうさぎですか? BLOOM」、6話はチノがうさぎをもふもふするべく作戦を練るも転倒、しかし普段と違って逃げられない……というやりとりから始まる。計画そのものは失敗したが、得たかった変化は起きている。怪我の功名という言葉もあるように、変化とは思わぬところから起きるものだ。
 
 

世界一大好きなライバル――「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」7話レビュー&感想

同好会の3年生、いつも眠たそうな近江彼方が主役となる「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」7話では、彼女の妹・遥が登場する。都内でも有名な東雲学院スクールアイドル部でセンターまで務めながら礼儀正しい彼女を侑は天使とまで呼ぶが、それはけして遥の気立ての優しさだけが理由ではない。眼前にあまりにも高い壁があるから、おごりたかぶるなど考え付きもしないのだ。
 
 

夢の対決は二重に――ガンダムビルドダイバーズ バトローグ レビュー&感想

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©創通・サンライズ
怒涛の盛り上がりの中終わった「ガンダムビルドダイバーズRe:RISE」のオマケとなる「ガンダムビルドダイバーズ バトローグ」。目を引くのは使用される機体がランダムなことだろう。
ゴッドガンダムvsデスティニーガンダムストライクフリーダムvsガンダムバルバトスルプスレクスといった対決は多くの人が妄想するところで、『スタローンとジャン・クロード・バンダムはどっちが強い?』レベルの発想であると分かっていてもなかなか止められるものではない。それが叶うのは、自分で作ったガンプラを動かしたい夢を叶えるGBNらしい出来事だが――実現した夢の対決は、けしてそれだけではない。