2019-01-01から1年間の記事一覧

「歌舞伎町シャーロック」12話レビュー~解かれる謎、残される謎~

「歌舞伎町シャーロック」12話。モリアーティのジャック殺害にショックを隠せない長屋の面々に、普段どおりの探偵仕事はできない。必要なのはリハビリ、心の整理。#歌舞伎町シャーロック — 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年12月28日

「ガンダムビルドダイバーズRe:RISE」13話レビュー~信(よしみ)を通わす~

ガンダムビルドダイバーズRe:RISE 第13話「この宇宙(そら)のどこかで」 ©創通・サンライズ ©創通・サンライズ・テレビ東京 「ガンダムビルドダイバーズRe:RISE」13話。大規模な通信障害はすぐには直らず、また途切れたのはそれだけではない。これは通信を回…

「歌舞伎町シャーロック」11話レビュー~探偵と犯罪者の境界~

「歌舞伎町シャーロック」11話。語られる芝居の全貌。しかしそれは探偵の推理というよりは犯罪者の種明かしに似る。性別その他もろもろの混ざる歌舞伎町では、探偵と犯罪者すらその例外ではない。#歌舞伎町シャーロック — 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年1…

「この世界の片隅に」レビュー~断絶と連続が紡ぐ世界~

小規模公開から異例のロングヒットとなった「この世界の片隅に」。本作の序盤では、江波から潮の引いた遠浅の海を渡って草津の祖母を訪ねる場面が描かれる。江波と草津は海によって断絶しているようでもそれは絶対ではなく、時には歩いて渡れるほどに連続し…

「ガンダムビルドダイバーズRe:RISE」12話レビュー~崩壊の大地~

ガンダムビルドダイバーズRe:RISE 第12話「震える世界」 ©創通・サンライズ ©創通・サンライズ・テレビ東京 「ガンダムビルドダイバーズRe:RISE」12話。その一撃が全てを動かす。命も、認識も、GBNも、あらゆる通信も。世界が、震える。#g_bd — 闇鍋はにわ (…

「歌舞伎町シャーロック」10話レビュー~孤独な探偵は踊る~

「歌舞伎町シャーロック」10話。今回の探偵役はシャーロックでも長屋の面々でもなくワトソンだ。依頼人はアイリーン、内容はその遺言を紐解くこと。たびたび姿を現す「幽霊」はワトソンをその役から掴んで離さない。#歌舞伎町シャーロック — 闇鍋はにわ (@li…

「ガンダムビルドダイバーズRe:RISE」11話レビュー~不完全の壁~

ガンダムビルドダイバーズRe:RISE 第11話「ラストミッション」 ©創通・サンライズ ©創通・サンライズ・テレビ東京 「ガンダムビルドダイバーズRe:RISE」11話。人は過去を積み重ねて学習し、過去と重ねて対応の仕方を学んでいく。しかし、それで全て分かるほ…

「歌舞伎町シャーロック」9話レビュー~見つからぬ居場所~

「歌舞伎町シャーロック」9話。アイリーンを匿うため、シャーロックの部屋を出る羽目になるワトソン。今回は「居場所」の話。#歌舞伎町シャーロック — 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年12月7日

「ガンダムビルドダイバーズRe:RISE」10話レビュー~流れぬ過去~

ガンダムビルドダイバーズRe:RISE 第10話「そこにある息吹」 ©創通・サンライズ ©創通・サンライズ・テレビ東京 「ガンダムビルドダイバーズRe:RISE」10話。ELダイバーであることを明かしたメイだが、それで彼女の振る舞いや関係が変わるわけではない。過去…

「歌舞伎町シャーロック」8話レビュー~探偵の条件、依頼人の条件~

「歌舞伎町シャーロック」8話。パイプキャットを訪れたシャーロックの前に現れたのは、ハドソン夫人の代わりに店を仕切るアイリーン。今回は「代役」の話。#歌舞伎町シャーロック — 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年11月30日

「ガンダム Gのレコンギスタ I 行け!コア・ファイター」レビュー~君の目でなければ確かめられない~

「ガンダム Gのレコンギスタ I 行け!コア・ファイター」©創通・サンライズ TV放送からおよそ4年半を経て公開された「ガンダム Gのレコンギスタ I 行け!コア・ファイター」。序盤、軌道エレベーター内ではデレンセンがミノフスキー粒子の散布でレーダーが…

「ガンダムビルドダイバーズRe:RISE」9話レビュー~似て非なるようで~

ガンダムビルドダイバーズRe:RISE 第9話「隔絶の淵から」 ©創通・サンライズ ©創通・サンライズ・テレビ東京 「ガンダムビルドダイバーズRe:RISE」9話。似て非なるもの、非なりて似るもの。前回示されたテーマはそのままに、その対象規模で見せるような回。#…

「歌舞伎町シャーロック」7話レビュー~嘘つきのセンス~

「歌舞伎町シャーロック」7話。盗まれたUSBメモリーの奪還を依頼される今回、小林は参加できない。嘘がつけない彼は参加できない。つまり今回は嘘つき合戦であり、誰がより上手く嘘をつけるかの競い合いになる。#歌舞伎町シャーロック — 闇鍋はにわ (@livewi…

「ガンダムビルドダイバーズRe:RISE」8話レビュー~面影は幻~

ガンダムビルドダイバーズRe:RISE 第8話「使命と幻影」 ©創通・サンライズ ©創通・サンライズ・テレビ東京 「ガンダムビルドダイバーズRe:RISE」8話。ゼルトザームのベースはマギーの探すものと近いが、登録データとは似ても似つかない。また、メイはビルド…

終わってるけど終わってない――「ゾンビランドサガ」12話感想

「ゾンビランドサガ」11話。記憶を失い目覚めたさくらはたえ達と遭遇し、1話の光景を繰り返す。いつもなら僕は最初に書いたことを、つまり今回なら「繰り返し」を「蘇り」と書くところだが――本当にそうだろうか?

「歌舞伎町シャーロック」6話レビュー~探偵の役割~

「歌舞伎町シャーロック」6話。娑婆と刑務所を行き来しラムネとラップををキメる変人ヤクザ・杉本。彼は太陽を手刀で切ろうという奇行に走るが、当然切れるわけもない。今回は切ろうとしても切れぬものを繋ぐ、あんちゃん探偵小林の回。#歌舞伎町シャーロッ…

「ガンダムビルドダイバーズRe:RISE」7話レビュー~鎧を脱ぎ捨てて~

ガンダムビルドダイバーズRe:RISE 第7話「傷だらけの栄冠」 ©創通・サンライズ ©創通・サンライズ・テレビ東京 「ガンダムビルドダイバーズRe:RISE」7話。ヒロトもカザミも、喧嘩したいわけではないのにそうできない。上手い言い方が見つからないからそうで…

繰り返しは蘇りにあらず――「ゾンビランドサガ」11話感想

「ゾンビランドサガ」11話。記憶を失い目覚めたさくらはたえ達と遭遇し、1話の光景を繰り返す。いつもなら僕は最初に書いたことを、つまり今回なら「繰り返し」を「蘇り」と書くところだが――本当にそうだろうか?

見つめ直すために○ね――「ゾンビランドサガ」10話感想

「ゾンビランドサガ」10話。メンバーがそれぞれに過去と折り合いを漬ける中、自分が未だ何も思い出せていないことに再度思いを馳せるさくら。ラストに向け、訪れるのは「見つめ直し」という蘇りの時。

「歌舞伎町シャーロック」5話レビュー~ギャップは萌えの源泉~

「歌舞伎町シャーロック」5話、モーンスタン姉妹を見守る母の笑顔は、15年前も亡くなった後の遺影も変わらない。父の失踪もあってむしろ輝きを増していると言ってもいい。今回はそういう、変わらないどころか変わってむしろ増すものの話。#歌舞伎町シャーロ…

「ガンダムビルドダイバーズRe:RISE」6話レビュー~遠い憧れ、泥中の足~

ガンダムビルドダイバーズRe:RISE 第6話「崖っぷちのヒーロー」 ©創通・サンライズ ©創通・サンライズ・テレビ東京 「ガンダムビルドダイバーズRe:RISE」6話。レジスタンスのリーダー・ゴルスは一つ目の強敵・ゼルトザームがヒロト達のガンプラによく似てい…

伝説はステージの上――「ゾンビランドサガ」9話感想

「ゾンビランドサガ」9話。伝説とは伝えられるもの。伝説を「蘇らせる」とは、伝え直すことだ。塗り替えることだ。

星川リリィはお星さま――「ゾンビランドサガ」8話感想

「ゾンビランドサガ」8話。今回の主役であるリリィの生前の経歴は子役。テレビなどのドラマ出演がメインとなる子役は、モニタという明確な一線を通して視聴者と接する。その境界線の向こうから語り直すような回。

語り直せば蘇る――「ゾンビランドサガ」7話感想

「ゾンビランドサガ」7話。車に轢かれる純子の姿にさくらはデジャヴを感じる。言わばさくらの死を純子が「語り直した」と言えるわけだが、語り直しもまた「蘇り」である。

「歌舞伎町シャーロック」4話レビュー~繋がっている敗北~

「歌舞伎町シャーロック」4話。リアル銭湯行方不明事件、視聴者からすれば誰が殺したか想像するのは難しくない、入れ替わりのトリックに当てをつけるのも難しくない。難しいのはそれを結びつけること、繋がりを見出すことだ。今回はシャーロックの敗北のお話…

「ガンダムビルドダイバーズRe:RISE」5話レビュー~翼は自由の象徴~

ガンダムビルドダイバーズRe:RISE 第5話「いま、翼ひろげて」 ©創通・サンライズ ©創通・サンライズ・テレビ東京 「ガンダムビルドダイバーズRe:RISE」5話。パルのトラウマが何なのか、具体的には結局語られない。しかし間違いなく言えるのは、彼を大地に縛…

「歌舞伎町シャーロック」3話レビュー~ミステリーはリバースするオリジン~

「歌舞伎町シャーロック」3話。そもそもなぜワトソンはイーストへやってきたのか。アバンはそこにさかのぼる。さかのぼって、聞き届けられぬ今にひっくり返る。アバンはその回の象徴だ。#歌舞伎町シャーロック — 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年10月26日

タイムラグは致命傷――「ゾンビランドサガ」6話感想

「ゾンビランドサガ」6話。新曲を練習する中、ソロパートを担当する愛と純子の動きには時間差があり、後に2人は時代性の強いアイドル観によって衝突する。アバンは時間差を置いて「蘇る」のだ。

蘇れば深まる――「ゾンビランドサガ」5話感想

「ゾンビランドサガ」5話。今回はドライブイン鳥とガタリンピックで隙の生じぬ二段構え。そして二段目とはすなわち「蘇り」である。

「ガンダムビルドダイバーズRe:RISE」4話レビュー~近づいたから遠くて~

ガンダムビルドダイバーズRe:RISE 第4話「傷ついた翼」 ©創通・サンライズ ©創通・サンライズ・テレビ東京 「ガンダムビルドダイバーズRe:RISE」4話。通常ミッションで、助けようと思えばこそ撃ったパルの攻撃が逆にカザミにヒットする。距離とは遠いから生…