ら行

偽るほどに本物――「ラブライブ!スーパースター!!」4話レビュー&感想

星々集う「ラブライブ!スーパースター!!」。4話の中心となるのは平安名すみれ。かつて実際に芸能界にいた彼女の目線は、スクールアイドルに対する新たな視点を与えてくれる。すみれの加入は、スクールアイドル像に何をもたらしているのだろう?

「一人じゃないから」の意味――「ラブライブ!スーパースター!!」3話レビュー&感想

ステージに歌声響く「ラブライブ!スーパースター!!」。3話で再び歌えなくなったかのんは最終的に再起し、「一人じゃないから」歌えると言う。よく使われる台詞ではあるが、今回彼女の言う「一人じゃない」とはどういう意味なのだろう?

心を表す体であれ――「ラブライブ!スーパースター!!」2話レビュー&感想

少女達が駆け出す「ラブライブ!スーパースター!!」2話。スクールアイドル部を設立したいかのんは、フェス優勝という高いハードルを理事長から課せられてしまう。だが、そこで求められているのは単なる「優秀さ」なのだろうか?

忘我の歌――「ラブライブ!スーパースター!! 」1話レビュー&感想

新たな星が輝く「ラブライブ!スーパースター!!」1話、主人公の澁谷かのんは歌が大好きで同時に歌にトラウマを持っている。彼女にとって「歌う」とはどんな行為なのだろう?

輝きを広げよう――「ラブライブ!サンシャイン!! The School Idol Movie Over the Rainbow」レビュー&感想

少女が自分の中にゼロではなく無という輝きを、形なきものを見つけて終わった「ラブライブ!サンシャイン!!」。劇場版の鍵となるのもやはり形なきものだが、それは常に味方になってくれるわけではない。「ラブライブ!サンシャイン!! The School Idol Movie Ov…

"みんな"が生まれる時と"あなた"のための歌――「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」13話レビュー&感想

スクールアイドルが好きな皆のためのお祭り、スクールアイドルフェスティバルの日をいよいよ迎える「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」。これまで物語は主に同好会の誰か1人を中心に据え、その開花をソロ楽曲で鮮やかに彩ってみせてきた。しか…

連動という繋がり――「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」12話レビュー&感想

個を、自分を大切にすることを重んじてきた「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」。ここ2話ほどは皆がスクールアイドルフェスティバルの企画で盛り上がる中、歩夢1人は思い悩む姿が描かれてきた。1人だけ皆と違う状態も個ではあるが、果たして彼…

広がれば遠ざかる――「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」11話レビュー&感想

華やかな躍進の裏で着実に不穏さの増す「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」。11話ではライブの開催地を募集する「かすみんボックス」がかすみ1人から皆の開催地を募集するものへと貼り替えられ、ボックスのかすみの顔が見えなくなる……という一…

輝きは空箱の底に――「ラブライブ!サンシャイン!!」2期13話レビュー&感想

ラブライブ決勝も終わり、遂にフィナーレを迎える「ラブライブ!サンシャイン!!」2期。最終回13話の半分は卒業式兼閉校式が占め、そこでは空っぽになった場所がいくつも描かれる。理事長室、図書室、部室……浦の星女学院の閉校をはっきり感じさせるが、それは…

バラバラの可能性――「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」10話レビュー&感想

9人それぞれの物語を終え、新たなステップを踏み出す「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」。10話は合宿回だがその場所はいつもと同じ学校だし、楽しく遊びもする様子はある意味普段どおり。変化と不変のどちらが大きいかは、人によって意見の分…

木霊する輝き――「ラブライブ!サンシャイン!!」2期12話レビュー&感想

いよいよラブライブ決勝の時を迎える「ラブライブ!サンシャイン!!」2期。12話の始まり、千歌はかつて「0」だった時の紙を見る。曜は閉校祭を思い出し、皆は練習の日々を振り返る。それらはみな過去のリフレイン(繰り返し)だ。過去に戻ることはけしてない…

切磋琢磨の助け合い――「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」9話レビュー&感想

ソロアイドルという形によってスクールアイドルの新境地を切り開いてきた「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」。9話で個別回のトリを務める朝香果林は少々変わった位置にいる。これまでの話はもっぱら、弱さを出して悩んで答えを見つける……とい…

等身大を刻みつけて――「ラブライブ!サンシャイン!!」2期11話レビュー&感想

終わりに向けて、終わりあるからこそかけがえのない時を描いていく「ラブライブ!サンシャイン!!」2期。11話では浦の星女学院の閉校祭が開かれるが、それはよしみ達級友の発案で千歌達の主導したものではない。どこか懐かしさすらある今回の話は、千歌達に一…

探しものはステージの上――「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」8話レビュー&感想

個性あふれる9+1人の少女1人1人のドラマで固有と普遍を描く「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」。今回の主役・桜坂しずくは演劇部との兼部という固有性があり、それ故に求めるアイドル像も独特だ。「愛されるスクールアイドルを想像し演じる」……

変えられなくても、広げられる――「ラブライブ!サンシャイン!!」2期10話レビュー&感想

ラブライブ決勝だけでなく、様々な終わりの近づく「ラブライブ!サンシャイン!!」。2期10話は幼き日の鞠莉・果南・ダイヤから始まり、彼女達は流れ星に願うために様々に「違う」場所から星を探そうと試みるが上手く行かない。「違い」には結果を変えるような…

世界一大好きなライバル――「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」7話レビュー&感想

同好会の3年生、いつも眠たそうな近江彼方が主役となる「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」7話では、彼女の妹・遥が登場する。都内でも有名な東雲学院スクールアイドル部でセンターまで務めながら礼儀正しい彼女を侑は天使とまで呼ぶが、それは…

妹の背中――「ラブライブ!サンシャイン!!」2期9話レビュー&感想

函館を舞台にルビィと理亞の交流を描く「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」2期9話、開演直前、手を繋いだルビィに理亞は「あなたがいたから、ここまで来れた」と感謝を伝える。そう、一緒にいたから来られたのがここまでで、そこから先に進むた…

わたしを表現する方法――「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」6話レビュー&感想

同好会の1人1人にスポットを当てて行く「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」、6話の主役は天王寺璃奈。表情の変化に乏しい彼女はPVも自分の描いたキャラを前面に出したもので、いわくそれはキャラに頼ってしまっていて「ほんとの私じゃない」。…

その違いが入口になる――「ラブライブ!サンシャイン!!」2期8話レビュー&感想

「ラブライブ!サンシャイン!!」2期8話はまさかの雪景色に包まれ、こんな景色は内浦ではあるはずが無いから夢……と考えそうになる千歌に函館だとネタバラシする寸劇じみた場面から始まる。 温暖な内浦ではありえない景色も函館なら当たり前、場所が変われば見…

あなたあってのみんなだから――「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」5話レビュー&感想

本作の登場人物、エマ・ヴェルデと朝香果林は仲がいい。ただ、それはかすみとせつ菜のような同好のライバル的な仲の良さとは少し違う。当初はアイドルとモデルでジャンルの異なる2人の仲の良さは、どちらかと言えば侑と歩夢のような仲の良さに近い。ならばエ…

正解よりも本質を――「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」4話レビュー&感想

せつ菜のライブに心動かされたのは侑と歩夢だけではなかった。活動を再会した虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会には、新たに宮下愛と天王寺璃奈が訪れ入部を希望する。そして、同好会は新たなソロアイドルという新たな一歩を模索しており…… 「ラブライブ!虹…

菜々とせつ菜は融合する――「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」3話レビュー&感想

中須かすみにスポットを当てた前回に続き、「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」3話は優木せつ菜を中心に話が作られている。生徒名簿に名前の無い彼女が実は中川菜々であったことは前回ラストで既に指摘されているが、本心や意義まで分からなけ…

差異は希望へ反転する――「ラブライブ!サンシャイン!!」2期7話レビュー&感想

緊張の結果発表を経て、Aqoursはラブライブ地区予選をトップで通過した。一方、母校統廃合の基準となる入学希望者数はなかなか動かず…… 「ラブライブ!サンシャイン!!」2期7話冒頭、地区予選の結果はチャートで発表されすぐには分からない。また、決勝に進出…

部室棟はワンダーランド――「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」2話レビュー&感想

スクールアイドル同好会の廃部に、1年生の中須かすみは1人真っ向から反旗を翻すも空回り。偶然出会った侑と歩夢を巻き込んで同好会を再開しようとするも、かすみは自分の行動がかつて反発したせつ菜と同じものだと気付いてしまい……「ラブライブ!虹ヶ咲学園ス…

波の基点は君の中――「ラブライブ!サンシャイン!!」2期6話レビュー&感想

いよいよ地区予選の日が訪れる「ラブライブ!サンシャイン!!」2期6話、その日は入学希望者を100人以上集めるタイム・リミットでもある。つまり地区予選で見せるものが学校存続に「波」及するのであり、今回の肝はそれを起こせる変化の探求だ。

モラトリアムの終え方――「ラブライブ!サンシャイン!!」2期5話レビュー&感想

雨の中見つけた子犬を巡ってヨハネと梨子が悩む「ラブライブ!サンシャイン!!」2期5話。一見すると接点の乏しい組み合わせの2人にはしかし、意外な共通点がある。犬嫌いと堕天使という違いはあれど、彼女達はどちらも「ずっと今のままの自分ではいられない(…

変わる「ダイヤさん」――「ラブライブ!サンシャイン!!」2期4話レビュー&感想

ですわ口調の生徒会長、黒澤ダイヤが主役となる「ラブライブ!サンシャイン!!」2期4話。今回のアバンでは、いつの間にかどっしりとした落ち着きを身に着けた千歌や、画面外でちゃん付けするまでに打ち解けていた果南・鞠莉と1,2年生といった変化が描かれてい…

不可分を繋ぐ虹の橋――「ラブライブ!サンシャイン!!」2期3話レビュー&感想

学校説明会とラブライブ予備予選が同日になってしまい、千歌達が選択を迫られる「ラブライブ!サンシャイン!!」2期3話。選び難い二択というのはよく見られるシチュエーションだが、果たして千歌達が迫られているのは「選択」なのだろうか?

無とは広がりなり――「ラブライブ!サンシャイン!!」2期2話レビュー&感想

統廃合の決定を覆したい千歌達に、入学希望者100人のハードルが課せられる「ラブライブ!サンシャイン!!」2期2話。数字が立ちふさがるのは1期同様だが、0からの脱出と100への到達はもちろん別物。この2話で描かれるのは、新たな目的地へ向かうための試みだ。

「ラブライブ!サンシャイン!!」2期1話レビュー〜時間差にあがいて〜

2学期の始まりと共に幕を開ける「ラブライブ!サンシャイン!!」2期1話、千歌は盛大に寝坊し遅刻してしまうが、最後には皆で「LoveLive」の陣を組む。時計の進み方は一様ではなく、しかしそれは時計の針が合わないことを意味しない。