それは一緒にいるのが全てではなくて。
刀使ノ巫女 第2話「二人の距離」 ©伍箇伝計画/刀使ノ巫女製作委員会
刀使ノ巫女 第2話を視聴。前回の感想に追記した事だが、主人公である可奈美に対して舞衣が幼馴染、姫和が運命の少女というように見立てると関係性としては理解しやすい。そして今回はその関係のひとまずの修復。「二人の距離」の副題通り、様々な距離が意外に近いお話だったように思う。#tojinomiko
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年1月12日
1話は舞衣→可奈美→姫和で切っ先が一方通行に描かれていたが、2話では可奈美と姫和の2人がクローズアップされる。会って間もないので当然だが、逃走していてもどこかのんきな可奈美と常に警戒している姫和は行動を共にはしていても心は一緒ではない。#tojinomiko
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宿で寝るところは象徴的で、共に布団で寝ながらも可奈美と姫和は寝方がまるで違う。まさに同床異夢。またこの場面、1話で舞衣が可奈美の右側で寝ていた事を考えると、可奈美にとって舞衣と姫和が重ならないこともまた感じられる。#tojinomiko pic.twitter.com/4pqMuMcVzE
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しかしそんな中でも、少しずつ可奈美と姫和は実は同じものを見ている事が明らかになっていく。紫への突きが見えていた事、母親が共に刀使である事、姫和もアイスが好きで意外と世俗的である事など。チョコミントの歯磨き粉呼ばわりは確かに聞き飽きた。#tojinomiko
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その最たるは紫に対する認識で、他の者には大英雄、刀使のトップである彼女の正体が荒魂だと可奈美も見抜いていた事が明らかになる。だから彼女は、死ぬ覚悟で荒魂紫の暗殺を試みたのに捕まるのを恐れて荒魂を放置すれば一貫性が無いと姫和を促すのだ。#tojinomiko
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刀使の本文とは荒魂退治。それは舞衣も同じだ。可奈美を探すために財力をフル活用するくらい彼女の事が好きでも、荒魂が出たならそちらを優先するのだから。紫暗殺という道に背いて見える行為が実は刀使としての正道だったのだから、同様に正道で舞衣が追いつくのは物語的に必然。#tojinomiko
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荒魂を迎え撃つにあたって、舞衣達は身分を隠す上着を脱ぐ。それは邪魔だからだが、同時に彼女達が制服になることで刀使としての本分を果たすという事でもある。そしてそこに、やはり制服で刀使の本分を果たしに来た舞衣が追いつく。#tojinomiko
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紫が荒魂であると明らかになった事で、追撃戦は終息する。それは「舞衣→可奈美→姫和」だけではなく、「(舞衣+)可奈美+姫和→紫」という切っ先の向く先が生まれたからだ。単一方向ではなく、合力する形でも切っ先は向ける事ができるのだ。それはまだぴったり一緒ではないけども。#tojinomiko
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年1月12日
切っ先の向け方も1つではない。可奈美は舞衣と一緒にいないが、荷物の中でも1番大事に思っていた舞衣のクッキーを受け取り、口にして彼女を思う。それは姫和がいかに可奈美の近くにいるとしても、けして獲得できない距離感だろう。#tojinomiko
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そんなわけで刀使の本来の生業である荒魂退治と対人戦、別個のものであった筈の両者の距離も意外と近い事が分かった。前回の地ならしとして分かりやすい回だったのではないかと思う。#tojinomiko
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薫「俺達はいったいいつまで放置されるんだ」
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年1月12日
つまり出番はもうちょっと待ってねと。まあ荒魂退治が本業という彼女の先週の台詞も、今回からすれば加入の動機づけに使われそうだしね?#tojinomiko pic.twitter.com/oGPonNr1pJ