絶望しなくていいんだ。
刀使ノ巫女 第23話「刹那の果て」 ©伍箇伝計画/刀使ノ巫女製作委員会
「刀使ノ巫女」23話を視聴。「この期に及んで」先に戻れという真希と、それに追いすがる寿々花。完璧な理解なんて無い。それでも追いすがるんだ。#tojinomiko
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年6月16日
これまでの話の中で、登場人物は様々な形で理解を深め合ってきた。だがそうであっても、全てが全て一致するわけではない。緊急時の置き菓子の失敬に対する反応しかり、差し出したり食べたりはするが相容れないチョコミントへの好みであったり。#tojinomiko
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年6月16日
高津学長にしても、夜見がどれだけ自分のことを思ってくれたかを理解しても、むしろそれに足を取られて一緒に死のうとする。夜見の思いを無下にしないでほしい(理解してほしい)と、この期に及んで獅童と寿々花に諭される。#tojinomiko
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年6月16日
今更徒歩でバッテリー運搬したり、今更ミサイルぶっ放したりするのも「この期に及んで」の内かな。#tojinomiko
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年6月16日
象徴的なのは最後の出撃でまいさや&エレ薫を見せた後で姫和に嘘を吐かせることだ。姫和がS装備を付けていないので外見に統一性が無いことが、それを視覚的に強調している。#tojinomiko pic.twitter.com/3s9g8SOcKL
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年6月16日
次第次第に刀使達を置き捨てていく加速した迅移の世界は、対話できる相手を選別する世界だ。可奈美や姫和で描かれたように、タギツヒメもまた孤独の中にある。取り込まれた故かそれを見抜いた姫和は必然、唯一タギツヒメと対話可能な速さに到達する。#tojinomiko
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年6月16日
「一緒に逝ってやる」それは、1人でなんとかしなければならないと思い詰めていた以前(最初から最近まで)とは少し違うものだ。タギツヒメへの理解ゆえのその行動は「1人」ではなく相手あってのもの。けれどそれが「この期に及んで」再び可奈美を置いていく。#tojinomiko
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年6月16日
しかし今度の可奈美は、姫和がそういう人間だと理解しているから追いすがる。タギツヒメに姫和を奪われたあの時を繰り返さない。姫和が前回戻ってくるきっかけになった斬撃は、今度は可奈美が飛び込むための扉になる。「頑張って、姫和ちゃんを追いかけてきたんだよ」#tojinomiko pic.twitter.com/Way7OhEqSB
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年6月16日
一緒にタギツヒメを倒そう、と言いかけた姫和はその言葉を「助けよう」と訂正され驚く。可奈美の声が彼方より届いた時に微笑んだタギツヒメですら、彼女の心を測り切れてはいない。#tojinomiko
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年6月16日
完璧な理解なんて無い、と今回の感想の最初で書いた。それは絶望的なようだけど、逆に言えば極めて終わってしまう事も無いという事だ。剣術も理解も底が無くて、どこまでだって進んで行ける。そういう希望なのだ。#tojinomiko
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年6月16日
御刀の打ち合いもまた会話なのだと、それが可奈美の剣なのだと、姫和は理解する。他の誰も追いつけない迅移の極みにいた彼女にもまだ、進んでいける先がある。そしてそれは今はまだ僕らやエレン達の理解の及ばぬ、更なる決着の形に続く。#tojinomiko
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年6月16日
そういう、緊迫感と言うより希望のある最終決戦の回だったのじゃないかなと思います。可奈美の本質が21話では悲哀をもって描かれただけに、「私の楽しみのためだよ」という可奈美の言葉がタギツヒメへの救いになっているのがとても嬉しかった。#tojinomiko
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年6月16日
角砂糖と海=お菓子と少女。あっという間に溶けるね!#tojinomiko pic.twitter.com/zCAHTQnrwC
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年6月16日
<追記・他の方の感想を見て回って>
可奈美と姫和の心中という発想が無かった僕、脱帽。ああそうか一緒にノロに飲み込まれようとした高津学長と夜見が重ねてあるのか……#tojinomiko
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年6月16日
刀使ノ巫女、本当にたくさんの情報が詰まっていて他の人の感想に目をみはることが多い。#tojinomiko
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年6月16日
レクリや鉄血にアニメガタリズなど、好きな作品が世間的にはボロクソだったり黙殺されたりするので、正直に言えばここ1年くらいは感想を書くことに孤独を感じていた。自分の見方を磨いていくのって、孤独になることなのか?と悩んでいた。#tojinomiko
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年6月16日
刀使ノ巫女も1話の時点で「何だろう?」と引っ掛かりを感じたけどもう評判はボッコボコで、また同じ思いを2クールするのかなあ……と覚悟していた。#tojinomiko
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年6月16日
でも段々と「面白い」と言う人を見かけること、そして自分ではとてもできない素晴らしい見方をする人を見かけることが増えていった。それに刺激を受けて自分の見方も少し変わったり、そうして生まれた見方をまた他の人にも見てもらえたり。#tojinomiko
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年6月16日
それは多分、可奈美が御刀を打ち合ってコミュニケーションして、それで孤独を免れるのと近いことなんだろうと思う。#tojinomiko
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年6月16日
この素敵な作品に会えたのと同じくらい、この作品を語る素敵な方をたくさん見つけられたのが嬉しい。それはとても、得難い幸せな経験だと思うのです。#tojinomiko
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年6月16日
本当は最終回の後に書こうと思ってたんだけど、とうとうあふれちゃった。あと1話、「よく見て、よく聞いて、よく感じる」のが楽しみです。#tojinomiko
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年6月16日