「歌舞伎町シャーロック」3話。そもそもなぜワトソンはイーストへやってきたのか。アバンはそこにさかのぼる。さかのぼって、聞き届けられぬ今にひっくり返る。アバンはその回の象徴だ。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年10月26日
元々ミステリーものは過去にさかのぼる姿を取りやすいが、3話は被疑者が依頼人のため、さかのぼるポイントがいっそう生々しい。実際犯人と疑われるのも無理からぬところを「さかのぼって」「ひっくり返す」のが今回の依頼であり謎解きであり、そしてテーマ。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年10月26日
しかし混沌ど真ん中のこの作品、もちろんテーマは被疑者周りに留まらない。憧れの内田B造を原点としてさかのぼることで、京極は様々なひっくり返しを披露する。ガチガチ口調からルー語、金のためには事件を解くとは言わず、潔癖症でもB造と握手した右手はもう洗わない。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年10月26日
動機に凶器、埋められる被疑者の外堀は、ナイフとバナナを皮切りにさかのぼり、ひっくり返されていく。死体は被害者のものではなく、どころかむしろ被害者は加害者。八方塞がりと思えたシャーロックの窮地は、むしろ逆転への仕込みだった。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年10月26日
京極が示したように、さかのぼった先にはしばしばオリジンと言えるものが存在する。しかしそれは常に同じ姿を見せるとは限らず、ひっくり返れば良し悪しも変わる。グッバイB造、京極がルー語をしゃべることはもうないだろう。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年10月26日
カメラはジェームスにさかのぼり、探偵長屋の誰からも愛される彼が蝶を千切って去る暗闇へひっくり返してこの3話は終わる。今回のテーマを承けて終わるそこに隠されたミステリーは、どんなものなのだろう。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年10月26日