ガンダムビルドダイバーズRe:RISE 第5話「いま、翼ひろげて」
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「ガンダムビルドダイバーズRe:RISE」5話。パルのトラウマが何なのか、具体的には結局語られない。しかし間違いなく言えるのは、彼を大地に縛り付けていたのは「こうあらねばならない」という意識だったことだ。#g_bd
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年10月31日
「仲間を組むには下手ではいけない」「迷惑をかけてはいけない」……「こうあらねばならない」という意識が強いがゆえにパルは悩み、パーティを抜けようとする。その方がストーリーミッションで皆に迷惑をかけるのであっても、まだマシだと思ってしまう。#g_bd
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年10月31日
そんなパルの意識を変えるには、ヒロトもまた己の「こうあらねばならない」という意識を変えなければならない。自分には仲間を持つ資格なんて、という意識を捨てて「よう!」とやり、パルが迷惑をかけると感じないラインを探す。#g_bd
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年10月31日
ヒロトがしたのは、パルの「こうあらねばならない」という意識の鎖を解き放つ行為だ。ガンプラに話しかけることを否定せず、自分の共感できる範囲で話し、そして気恥ずかしくとも信じることを伝える。だからパルも、少しだけ自分の意識を変えることができる。#g_bd
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年10月31日
「こうあらねばならない」と思うほど世の中はガチガチではない。フレディはガンプラに乗り、扉のパスは分からず、2方向からの陽動は同時に行われない。それでもフレディがいるのは安全な場所だし、扉は銃で開けられるし、陽動は成立する。#g_bd
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年10月31日
しかしそれは自分達に限ったものではない。基地には飛行するというこれまでの敵のイメージを覆す新型が製造されており、トラブルもあって作戦は基地を爆破して終わりではなくなる。敵も作戦も「こうあらねばならない」から逸脱する。#g_bd
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年10月31日
だからパルも、車を守るだけという分担から逸脱しなければならない。そしてそれには「こうあらねばならない」に縛られ動けない自分を解き放つことが必要になる。「こうあらねばならない」姿に釣り合わなくてもやりたいのだと、身の丈超えて叫ばねばならない。#g_bd
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年10月31日
解き放たれた翼は空にはばたく。大地から解放される。そして4人の中でも最もガンプラらしくないパルのヴァルキランダーは、SD系の中でも更にマイナーなガンドランダーをベースとした形態に変形する。あまりにも自由な、解き放たれたガンプラの姿。#g_bd
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年10月31日
かつて三代目メイジン・カワグチが言ったように、ガンプラは自由だ。そしてガンプラが自由なら、それを作る私達の心だって自由になれる。「こうあらねばならない」に囚われる必要なんてないのは、ガンプラも人も(そしてビルドシリーズも)同じなのだ。#g_bd
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年10月31日
そういう、あるべき姿に囚われ悩み苦しんでいる人に光を指し示す回であったように思います。ガンプラの可能性が人の可能性も指し示せることに驚いたけど、これもある種の剣禅一致と言えるのかもしれませんね。#g_bd
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年10月31日