「歌舞伎町シャーロック」4話。リアル銭湯行方不明事件、視聴者からすれば誰が殺したか想像するのは難しくない、入れ替わりのトリックに当てをつけるのも難しくない。難しいのはそれを結びつけること、繋がりを見出すことだ。今回はシャーロックの敗北のお話として読む。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年11月2日
繋がっているのか繋がっていないのかあやふやなのは、今回の全体から見ることができる。シャーロックとワトソンの生活の共同具合、イヤホン付けて聞こえてないようで聞こえているシャーロック、ハッテン場をもじってるが完全一致はしない八天の湯など。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年11月2日
人と人の間に湯けむり漂い、繋がりのあやふやな銭湯で騒動を起こすのは、かぶりもので自他の繋がりがあやふやになった桃太郎モチーフのバンド。そこではもはや、かぶりものについた水滴も暑さでかく汗も冷や汗も境はあやふやに繋がっている。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年11月2日
事件の「誰が」と「どうやって」にはジェームスもたどり着いている。だからそれは今回のポイントではない。残るのは「なぜ」――ホワイダニット。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年11月2日
雉の拳の怪我や入れ替わりをめざとく見抜きシャーロックは推理落語を仕立てるが、「大方……」と言いかけての犬の告白への反応を見るに、「なぜ」の想像は違っていたようだ。おそらくシャーロックが想像したのは恋愛、犬が告白したのは友情。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年11月2日
もちろん恋愛と友情の境はあんがい曖昧(繋がりがあやふや)だが、シャーロックはそれを見抜くことができなかった。事件解決で隠蔽されているが、シャーロックは今回最大の推理ポイントを間違えたのだ。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年11月2日
同時に今回はシャーロックの推理落語が、師匠に見切りをつけられてもなお落語との繋がりをもちたいというラブコールであることも明かされる。きっとシャーロックは自分が「なぜ」見切りを付けられたか推理できなくて、迷走して推理落語なんてものをやっているのだ。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年11月2日
かつてジェームスが初めて目にしたシャーロックの演目は「生きている小平次」。生きているやら死んでいるやら、あやふやな繋がりの上にいる男の話。演じているのか、己を見ているのか。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年11月2日
そして今回の話は、ジェームスがワトソンの「身体検査」の結果を語って終わる。スリに通じる心理で信用情報をスッたわけだが、そこには危ぶむような要素との繋がりはなく、故にジェームスはワトソン自身との繋がりも持ち始める(「それじゃあね、シャーロック、ワトソン!」)。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年11月2日
巧妙な主人公の敗北と、三角関係の面白さも見えてくるような面白い回でした。そしてサービス回でもあったのかな。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年11月2日