「歌舞伎町シャーロック」12話。モリアーティのジャック殺害にショックを隠せない長屋の面々に、普段どおりの探偵仕事はできない。必要なのはリハビリ、心の整理。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年12月28日
今回の依頼は犯罪者探しでなく失せ物探し。探偵達の集うパイプキャットの象徴、パイプの失踪は彼らの活力、心意気といったものの喪失とシンクロする。強引に依頼するハドソン夫人自身、彼らが元気になることを願っている。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年12月28日
パイプ探しは探偵の心意気探し。マキ=ジャックから立ち直れない京極にパイプは見えないし、やる気のなかったミッシェルはモリアーティを悪く言う輩に怒って初めて目の前にパイプがいたことに気がつく。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年12月28日
もっとも、シャーロックが取り戻す必要があるのはパイプに象徴される探偵活動だけではない。「謎が解けたって、命がなくなったら元も子もないでしょう」……そう言ってくれる人がいなければ、探偵として有能でもシャーロックはいつ死んでもおかしくない。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年12月28日
それをしてくれる存在とは一体なにか?それはシャーロックとワトソンにとって、この12話を通して続いた謎だったのかもしれない。周囲には自明でも、近くにいても遠回りしなければ分からないこともある。モリアーティが妹を殺されていたのを誰も気付けなかったように。#歌舞伎町シャーロック
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命の危険がなくなったワトソンは、その意味ではもうシャーロックと一緒にいる必要はない。自分はシャーロックの何か?他の探偵は察して聞かずに済ませてしまう推理落語に耳を傾ける自分は何者か? 一緒にいるならその謎を解かねばならない。#歌舞伎町シャーロック
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自分はシャーロックの助手、彼に必要な存在。12話をかけてワトソンは答えにたどり着く。シャーロックにこそ解けていなかった謎を解き明かす。#歌舞伎町シャーロック
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一方、アイリーンは謎が謎のままだから一緒にはいられない。「引き止めてくれないの?」の答えは返ってこない。シャーロックにとって何なのか、解かれないからこそお別れがあり、またそういう決着の仕方もある。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年12月28日
かくて物語の前半は落着する。しかし、解き明かすも目を瞑るも未決定の謎はまだ残されている。シャーロックの疑念とは、獄中のモリアーティを見つめる囚人の眼差しの意味は。物語は再び、動き出すだろう。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年12月28日
というわけで歌舞伎町シャーロック、前半ラストでした。スポットの当て方は絞りながらも自然と癖の強い登場人物の魅力が伝わる感覚、抜け目の無さが感じられて好きです。後半も楽しみ。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年12月28日