「歌舞伎町シャーロック」14話。夢も現実も、人を助けも傷つけもする。そして必要なのはどちらか片方だけではない。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年1月17日
京極はマキが男でジャックで死亡した「現実」から1ヶ月経っても立ち直れない。逃避するは幼少時の「夢」、エクストリームチャンバラ。その精神は現実と夢のバランスを欠いている。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年1月17日
バランスを欠いているのは事件の依頼人フータロウ少年も同様で、彼の話は友人の失踪の現実と異世界転移の夢で他人がまるで信じられないものになっている。報酬もMPアップの御札で現実性が無い。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年1月17日
そんな2人へのシャーロックの治療は的確だ。夢に付き合い情報を引き出しもすれば、うんこの現実で意識を引き戻しもする。京極に事件の解決役という夢を譲る一方、それは犯人の説得に現実的な効用も持っていた。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年1月17日
人を傷つけるのが現実、救うのが夢とは決まっていない。夢は夢の時点で人を傷つけもするし、現実だって人を救うこともある。必要なのは両者を使いこなすこと。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年1月17日
探偵とは推理の夢想から現実を手繰り寄せ、また夢物語の解決を現実化させる存在。夢と現実を使いこなす一つの理想の形。現実に挫折し夢を悪用する旧友にして犯人の松清に、京極は発狂芝居とこれからもやっていける現実を見せその資格を取り戻す。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年1月17日
もちろん、夢と現実のバランスは容易くは保てない。格好良い夢の探偵を演じられる時間はうんこを踏んだ現実にあっけなく終わる。けれどそこでも「じしゅくもざいくきゃらくたー」の夢は私達視聴者をうんこの現実から守ってくれているのだ。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年1月17日
というわけで歌舞伎町シャーロック14話のレビューでした。切り裂きジャックに関する皆のリハビリが探偵の矜持を取り戻すものだったなら、京極の場合は理想を取り戻すものだったのかなと思います。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年1月17日
友達の遺品だった本を書いたB造に裏切られ、マキに利用され。京極は踏まれて再び立ち上がることにこそ役割があるのかもしれません。ミステリー作家もじりの名前というホームや、モザイク以外でうんこを隠すことでテーマが浮き上がるところも面白い回でした。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年1月17日