「虚構推理」5話。対峙する九郎と鋼人七瀬は、共に一度は死んで蘇る。怪異からも恐れられる2人は、異質で同質の存在だ。#虚構推理
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月9日
人の想像力から生まれたのは鋼人七瀬だけではない。同物同治の概念から怪異を食べて異能を得ることを思いついたのも、数多の犠牲にも関わらずそれを繰り返したのも全ては人の想像力の成した結果。#虚構推理
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月9日
想像力は現実に影響する。九郎の未来決定能力は鋼人七瀬が鉄骨の間合いを見誤るのを「想像」して実現させたものだし、紗季が九郎と別れたのは不死身の彼との今後を「想像」した結果耐えられなくなったから。#虚構推理
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月9日
九郎と鋼人七瀬が対峙しても、互いが互いを証明する儀式としかならない。事態を打開するには対峙する相手を変えねばならない。琴子の杖突き一つは2人が視線を向ける、対峙する相手を変える。だから鋼人七瀬は撤退するし、世界はその色を変えるのだ。#虚構推理
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月9日
しかし対峙する先に複数の人がいる時、誰を見るか誰に見られるかは一様でない。先程の場面で琴子と紗季が見ていたのは九郎だけだろうし、戦いがひとまず終わって九郎が視線を向けるのは琴子ではなく紗季の方だった。#虚構推理
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月9日
その対峙をこそ恐れる琴子は、九郎の側に回って自分と紗季が対峙する構図を作ろうとするがこれも上手く行かない。九郎には頭を下げさせられ、紗季のコーヒーは九郎に渡され。こうなればもう、琴子には場所替えを提案して対峙そのものを消滅させる他に手はない。#虚構推理
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月9日
「せめてこっちを見ろ!」アパートでも九郎は琴子と対峙してくれないが、椅子とベッドによって視点の高さが変わり話題が琴子のフィールドに移り、紗季が対峙する相手は九郎から琴子へ変わる。一眼一足の知恵の神として琴子を定義する帽子も、彼女の頭を高くする。#虚構推理
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月9日
紗季と共に視聴者は琴子と対峙し問答する。だから琴子は、彼女が視点を向けてきた自分の中心に鋼人七瀬まとめサイトを開いたパソコンを持ってくる。対峙しなければならないのはこれだと、知恵の神は指し示しているのだ。#虚構推理
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月9日
というわけで、虚構推理の5話レビューでした。鋼人七瀬が人々の想像力から生まれたというのは予想通り、違ったのは拡散だけでなく集約の役割もネットが持たされていたこと。#虚構推理
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月9日
噂やネット上の話が「名前と形」を得たのがまとめサイトなわけで、それが口裂け女や人面犬の系譜に連なる想像力の怪物の正体なのはロジックとしてもとても正当なように思います。#虚構推理
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月9日
本物の怪異を超える物語の構築で攻略できる……という予告の話は、怪異からは恐ろしい混ざりものに見える九郎が、「おひい様の代わりに頼み事を聞いてくれる」との評判によって恐怖を乗り越えてもらえるようになった点からも言えるところ。琴子はそれをどう鋼人七瀬に行うのでしょうね。#虚構推理
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月9日