「ドロヘドロ」はカラッと歪んだダーク・ファンタジーだが、7話はよもやの野球回。それは作品が「魔法で姿を変えられる」ようなものだ。#それがドロヘドロ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月23日
本作の魔法は煙を出して何かの効果を発動させるものだが、そういうギミックだけが魔法ではない。「十分に発達した科学技術は、魔法と見分けがつかない」という言葉もあるように、フランケンシュタインを作るカスカベ博士の技術は魔法の域に達している。#それがドロヘドロ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月23日
カスカベ博士の技術はジョンソンを下僕に、死肉をドアや一つのものに変えてしまう。何かを別のものに変えてしまう力は魔法に等しいのであり、ならば魔法の定義は大きく広がる。#それがドロヘドロ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月23日
例えば藤田は魔法使いとしてもピッチャーとしてもへっぽこだが、煙を球につけて加速させれば剛速球の投手に変わる。彼を変えたのは誰か?恵比寿だ。「魔法を使って加速させる」彼女のアイディアそのものが魔法なのだ。#それがドロヘドロ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月23日
恵比寿は今回常に何かに変化し、また何かを変化させる役割を担う。藤田の単独行を2人行動に変化させ、マスコット衣装に身を包み、相手選手には睡眠薬入り飲料を飲ませて眠らせる。煙が出る高級栄養ドリンクも、彼女にかかってはただの美味しい飲み物に変化してしまう。それも魔法。#それがドロヘドロ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月23日
魔法を解くにはどうすればいいか? その力を持つ鳥太は、一番大事な人と一番の思い出が必要だと言う。本質や原点に立ち返ることで迷走から逃れられるのは、魔法でも私達の心理でも違いはない。#それがドロヘドロ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月23日
藤田はなにを目的に行動していたか? カイマンを殺すためだ。なぜカイマンを殺すのか? 仇討ちのためだ。誰の仇討ちをしようとしていたのか? 松村だ。原点に立ち返り、藤田はカイマン殺害より松村(の死体)を連れ帰ることを優先する。#それがドロヘドロ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月23日
食われかけたりゾンビになったり酷い目に会っておかしく変わってしまった恵比寿自身もまた、原点に立ち返る。彼女が藤田に保護されたのは爬虫類に変化させる魔法使いだったから。彼女がおかしくなった始まりは、カイマンに食われそうになったから。#それがドロヘドロ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月23日
カスカベ博士の魔法で動いていた松村が死体に戻るように、魔法は原点に立ち返り解けていく。その先に、果たして何が待っているのだろうか。#それがドロヘドロ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月23日
というわけでドロヘドロの7話レビューでした。コメディ一色の回かと思ったがさすがドロヘドロ、やっぱりウェルカム トゥ カオス。暴走する能井を止めたのが先輩後輩の原点である心なのもポイント高い。改めていいなあこの2人。#それがドロヘドロ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月23日