「歌舞伎町シャーロック」20話。モリアーティはルーシーをアリーナの地下に誘い込んで誘拐する。地下とは底の先。何もかもの底が抜けていく。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月29日
自分の異質さを自覚しながらも家族の愛情によってかろうじて自己を保ってきた少年。そんな認識の底も抜ける。母親を殺したのは彼自身。妹を殺したジャックが悪かったのは、自分が壊したかった妹を奪われたから。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月29日
抜けるのは過去の底だけではなく、現在の底もだ。自ら人を殺し、他人に人を殺させようとし、モリアーティは悪役としての実像を強めていく。戻れなくなっていく。底を抜けていく――シャーロックの乗ったタクシーが検問を「抜ける」のと時を同じくして。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月29日
シャーロックの心のティーポットもまた、ひびからこれまで入れたものが抜けていく。変人探偵落語なりに長屋の住人と交わしてきたコミュニケーションは、無断の発信機取り付けや金による強引なものへと変わっていく。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月29日
それでも、それは彼の本性が現れているのとは違う。ワトソンや長屋の住人、そしてモリアーティが入れてくれたものが大切だから、それを失いたくないからそんなふうになってしまう。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月29日
底が抜けたのだから、絶望的に見える現状はけして底ではない。自由落下の行き着く先まで落ちて、初めて良心や道徳といったものは受け止めてもらえるだろう。視聴者にとって、これからはますます辛い時間になることを覚悟した方が良さそうだ。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月29日
というわけで歌舞伎町シャーロックの20話レビューでした。ワトソンがもはや誰彼構わず惚れさせるレベルのいい人ぶり。15話のVTYのビルがそのまま舞台のようだが、この重なりは後で意味が見えるのか現時点でも言及できるものなのかどうか。
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月29日
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