虚構推理 第8話「虚構を紡ぐ者」 (C) 城平京・片瀬茶柴・講談社/虚構推理製作委員会
「虚構推理」8話。紗季よりも前の九郎の想い人、死んだとばかり思っていたが生きていた女性。そして人魚と件の肉を食って生き延びたのもう1人の人間。九郎の従姉・六花の存在には「覆す者」としての要素が多分に埋め込まれている。
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年3月1日
(C) 城平京・片瀬茶柴・講談社/虚構推理製作委員会#虚構推理 pic.twitter.com/ilCaUeiExQ
人にはそれぞれ覆せない何か。譲れない一線があるもので、そのためにはある程度のものは覆すし譲りもする。九郎が不本意なのを覆して琴子に部屋の合鍵を渡すのは、六花が同居したり野宿したりする一線はどうしても越えられないからだ。#虚構推理
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年3月1日
その向こう側に行けば、もう戻れない。琴子は六花が絵を描きパソコンを操作していたのを知っていたが、それは彼女が鋼人七瀬誕生の首謀者だと示す確証ではない。けれどまとめサイトの絵が彼女のタッチで描かれていたならば、それは確実になる――「覆せない」ものになる。#虚構推理
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年3月1日
自分の持つ才能と可能性の努力の範囲にしか力は及ばないのが、未来決定能力の「覆せない」限界。しかし六花はそれに挑もうとしている。1/2しか選べない能力でも10回重ねれば1/1024を選ぶ能力。それを実現すれば未来決定能力の限界を「覆せる」と六花は考えている。#虚構推理
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年3月1日
先に述べたように、人は覆せない何かのためには他のものを覆すこともやってのける。怪異の非実在を覆してしまう琴子も、この世にはひっくり返してはならない道理があると考えている。それを守るためには嘘もつく。「覆さないために覆す」。#虚構推理
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年3月1日
対して六花は、自分の限界を覆す鋼人七瀬の実在を保つためには、まとめサイトに鋼人七瀬の実在を疑わせるような書き込みがあっても放置しなければならない。六花は琴子と対照的に「覆すために覆せない」ルールに縛られている。#虚構推理
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年3月1日
2人の提示する鋼人七瀬の実在/非実在を判断するまとめサイトの人々は、いかなるしがらみにも縛られず無責任に意見を「覆す」。さて、琴子はいかにして「鋼人七瀬は実在しない」という認識を覆せない認識の向こうへ持っていくのだろうか。#虚構推理
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年3月1日
というわけで「虚構推理」8話のレビューでした。なるほど、これが初恋なら琴子が好みと違うのも分からないでもない。エネルギーが緩やかに減少していくか速攻で枯渇するかのどっちかだこの同居(合鍵渡し)の選択……#虚構推理
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年3月1日
六花の主体性が見えたことで琴子が対峙する相手も可視化され、いよいよ幕の開いた戦いがどんなものになるか。とても楽しみです。#虚構推理
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年3月1日