「虚構推理」2話。前回琴子が推理したのは九郎の正体だった。今回もまた、推理する対象は事件の犯人やトリックではない。琴子が推理するのは「大蛇の納得」だ。#虚構推理
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年1月19日
探偵の披露する推理の瑕疵を検証し指摘する。それは脇役も担う役割だが、もっとも行うのは犯人だ。犯人が推理を受け入れた時、納得した時に事件は区切りを迎える。そして、今回の死体遺棄事件でその権限を持っているのは大蛇なのである。#虚構推理
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年1月19日
「犯人が納得すれば事件は区切りを迎える」。それは嘘だろうが納得さえ得られれば区切られるとも言え、例えば九郎が本当に豚汁を作っていたことで琴子は多少納得してしまっていた(そして、大蛇の指摘で納得は崩れた)。#虚構推理
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年1月19日
むしろ、真実が納得を呼ぶとは限らないのだ。登山に向いた服、虫よけスプレー、お弁当。九郎の心配りは山奥に行くための真実を突いているが、お呼ばれワンピースを隠され追いやられては琴子としては嬉しいものではない。#虚構推理
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年1月19日
会話を重ねる中で、琴子は大蛇の人柄を測っていく。体躯に比して細部に目を光らせる大蛇は生半な仮説では納得してくれない。事件は区切られない。ゆえに彼女は瑕疵の指摘を前提とした仮説はもっともらしく披露し、論点を死体遺棄の理由に絞るための疑似餌とする。#虚構推理
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年1月19日
そして、探偵・琴子の推理を待っているのは大蛇だけではない。九郎も、自分が事件を解決するという「推理」に、彼女は怪異に直接立ち向かう力など持っていないと瑕疵を指摘しているからだ。#虚構推理
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年1月19日
大蛇も九郎も琴子の推理の瑕疵を指摘しながら、しかし状況を見ればむしろ彼女の望んだように行動している。ピースが揃い、琴子は果たして何を披露するのだろう。#虚構推理
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年1月19日
というわけで虚構推理2話のレビューでした。まともじゃない(褒め言葉)。ミステリーに必要と言われるものは贅肉に過ぎないとばかりに大鉈を振るい、露出した骨がミステリーとはなんぞと問いかけていくかのよう。#虚構推理
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年1月19日
弁当箱の蓋を開けると同時に開示される情報、食物を口に入れると同時に摂取される情報、別の場所にいても同じく食べる九郎などといった演出が頓狂な世界を受け入れさせる補助線として有効に機能していました。#虚構推理
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年1月19日
そしてその上で、あと10%で終わりそうな状況で次回に続く驚き。安心するのはまだ早いとでも言うような作りにドキドキさせられます。次回のメインはまた別の話のようですし、どう繋げてくるのか楽しみです。#虚構推理
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年1月19日