「ガンダムビルドダイバーズRe:RISE」16話。ジェドの魂を受け継いだ灯籠は、気球となってフレディとパルをミラーグの山へ導く。人は誰もが、世界は全てが、過去から何かを受け継いで生きている。
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年4月23日
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例えばマイヤが気丈に振る舞うだけでなく弱音も吐けたのはカザミが自分の弱音をさらけ出したのを受け継いでのものだし、新たにヒトツメの偵察を受けた村は過去の若者のレジスタンス参加状況を受け継いで避難もままならない。#g_bd
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否応を問わず、過去の上に立って存在することが受け継ぐことなのである。そして受け継ぐことは、過去をそのまま同じようになぞることではない。例えばストラの落ち着きには、憧れたジェドの強さを彼なりに受け継ごうとしている萌芽が覗いている。#g_bd
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人も世界も、過去から受け継いだものを自分なりに再構成することで形を変えていく。それはけしてヒロト達だけの特権ではない。敵であるアルスだって、ヒロトのガンプラの特性を彼なりに「受け継いで」自らの機体や戦法を作り出した。#g_bd
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聖獣クアドルンはガンプラの民への借りを「受け継いで」いるからこそ、雷を発してヒロト達を救う。しかし同時に彼は協力しようとはしない。傷ついた姿そのままに、彼もまたヒロト達を拒むだけの何かを「受け継いで」いる。#g_bd
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地球で描かれるのもまた、ミズキとヒナタの先輩と後輩という「受け継ぐ」関係。ヒロトとヒナタはクアドルンやミズキから語られる事情を――「受け継ぐ」何かを新たに再構成するだろう。それは、ダイバー達がガンプラを自分なりに再構成するのと同じことなのだ。#g_bd
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というわけでリライズ16話のレビューでした。「再構成」という書き方をしていますが、おそらくこれは本作のタイトル「Re:RISE(再び昇る)」と同じ行為なのでしょう。後悔や苦しみを再生産するのでなく、昇華して乗り越えるための歩みの物語。#g_bd
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登場人物もみな1クール目の終わりを経て成長していて、あの悲しい出来事を自分なりに再構成している。ストラとフレディはジェドの強さのそれぞれ別の一面を分け合って、自分なりに受け継いで成長していくのかもしれません。#g_bd
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次回はシドー・マサキの過去にまた近づくお話になるようですが、そこではどんな悲しいことがあったのか。そしてそれをどう乗り越えていくのか。楽しみに待ちたいと思います。#g_bd
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