「ラブライブ!」8話。バレエの思い出に蓋をするようにドアを閉める絵里。かつての悔しさは彼女の心の「穴」であり、しかし蓋をしても隠しても穴は埋まらない。
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年4月30日
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蓋をするのは今回終盤まで彼女に一貫した行動である。μ’sにライブしてもらえばという提案に蓋をし、ダンスレッスンを頼まれれば実力の不十分さを知らしめて打ち切る、(蓋をする)。#lovelive
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4話レビューで書いたように他人を救うことが自分を救うことになるなら、他人の気持ちに蓋をするのは自分の気持に蓋をすることだ。穂乃果達に厳しく言うのも妹達へのプレゼンで退屈な話をしてしまうのも、全ては自分がアイドルをやってみたい気持ちに蓋をするため。#lovelive
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けれど他人と自分は同じではないから、自分が蓋したものを他人も蓋してくれるとは限らない。妹はプレゼンがつまらないと正直に言い、穂乃果達は厳しいレッスンを挫折の蓋ではなく必要なものとして求める。#lovelive
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希までいつもの笑顔を絶やして本心を指摘してくれば、絵里はもう自分の心に蓋をすることなど叶わない。妹や穂乃果達、そして希の言葉は言ってみれば絵里の心に課せられたレッスンであり、悲鳴を上げた心は教室へ籠もってしまう。#lovelive
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絵里の逃げ込んだ教室は、扉を閉める様子は描かれない。天岩戸へ籠もったようで、既にその心は穴を隠しようがなくなっている。蓋をできなくなっている。
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穴に本当に必要なのは蓋ではなく、それを埋めるピースだ。だから穂乃果達は教室へ入ってくる。絵里の心の穴を埋めに、入ってくる。
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そして同時に明かされる、μ’sの命名者が希だったという最後の謎。それはμ’sというグループ最後の穴を埋めるピースであり、かくて心と集団の穴は埋められる。絵里のダンスの技術はμ’sを磨き、絵里が出せなかった本心を穂乃果達は引き出してみせた。#lovelive
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他人を救うことは自分を救うこと、自分を救うことは他人を救うこと。笑い合えることがそのサイクルであり、きっと本作の目指す姿なのだ。
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というわけでラブライブの8話レビューでした。前回は絵里がこの立ち位置になるのが納得の回でしたが、今回はそれが絵里にもμ’sにも「最後のピースをはめる」お話になっている、区切りの見える回と言えるでしょうか。#lovelive
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次回は初期からのメンバーであることりがメインのようですが、1期残りの5話はどんなステージの組み立てになってるんでしょうね。#lovelive
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