「コンクリート・レボルティオ」4話。アバンでは科学者ではなく探検家としての孫竹や、絵を写し取って姿を変える笑美などが描かれる。物事には複数の姿がある。
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1つのものしかないように思えるものにだって、視点を変えれば全く別のものが見えてくる。「怪獣」は自然災害のようなものであるという爾朗の捉え方は説得力があるが、それだけとは限らないことが今回は示されていく。#コンレボ
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怪獣と言ってもその出自は様々だし、中にはかわいらしくて無害なものもいる。孤児の少年・博之はその怪獣ガゴンをは自然災害でも悪いものでなく、栄養失調で死んだ弟の生まれ変わりのように感じている。
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また日本怪獣電波の社長・松本にとっては怪獣はラジオで一山当てる相手であるだけでなく、愛すべき存在、人間の勝手で生まれた共存すべき被害者でもある。そして彼自身、大学にも行けず借金を背負った苦労人で怪獣グルーピー、また怪獣で何か暗躍していると複数の姿を持つ。#コンレボ
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「怪獣」の複数の姿が示すように、これまで当たり前に思われていたものが様々な姿を見せていく。グロスオーゲンの地球退去は怪獣に対応する超人の不足という側面を持ち、また他の超人達はそれを埋めるように怪獣とも戦う姿を見せていく。#コンレボ
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特に衝撃的なのは超人課の課長・秋田が宇宙人というもう1つの「姿」を持っていたことだろう。そして頻発する怪獣の出現は、彼と仲間が超人を世間に認知させるための策という姿を持っていた。
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これまでは希望にも見えた「複数の姿」は裏切りへと変わっていく。出現していた怪獣が全て1つのメーカーから販売されていた――ラジオ局会社・日本怪獣電波のもう1つの姿が怪獣のブローカーだったことに爾朗はショックを受ける。#コンレボ
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また松本の怪獣養殖を手伝っていた女性・右京の正体は笑美であった。知らぬ顔で爾朗を騙し、更には秋田の策を実行していた彼女には「悪女」という姿が見えてくる。
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松本にとっての「怪獣」は更に姿を増やしていく。売りさばいて金儲けするための道具、自分の怒りを表現するもの、ラジコンで使役する相手。
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握り潰される運命から逃れるには、爾朗もまた複数の姿を見せなければならない。これまで「ただの人間」としての自分を強調してきた彼の中にある何か恐ろしい力。この4話では何もかもが複数の姿を見せていく。
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しかし、姿が変わることは全くの別物になることだろうか? そうではないだろう。例えば秋田課長は宇宙人で策謀家でもあったが、実は地球侵略を企んでいる……などということはなく、超人のためになることをしようとしているのは変わらなかった。#コンレボ
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右京の姿でも爾朗が笑美に惹かれてしまうのは同じだし、またガゴンの肉片から培養された怪獣は姿は別物でも特徴が同じだった。そして松本にとって、怪獣が過剰なほどに入れ込む存在であるのもまた変わらなかった。#コンレボ
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複数の姿を持っていても、それを貫く「たった1つのもの」がある。右京や悪女の姿を併せ持つ笑美の爾朗への献身はそれを証明する。彼女が爾朗を愛していること、それだけは愛情の形すら貫く紛れもない事実だ。
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そんな彼女に自分の中の何かを鎮められ、別の姿を見せていた爾朗もまた1つの姿に戻っていく。果たして爾朗を貫く「たった1つのもの」とは何か。その謎はきっと、様々な姿を見せる「怪獣」を貫く「たった1つのもの」が何かに繋がっている。#コンレボ
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というわけでコンレボの4話レビューでした。爾朗の子供っぽさがだんだん見えてくるのを微笑ましく見てた時期でしたね。怪獣をどうするかそっちのけでグロスオーゲンの名前を考えたり、兵馬から坊や呼ばわりされたり。#コンレボ
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超人が直接関わらなくても対立する爾朗と柴のやりとりとか、怪獣養殖が超人のための暗躍ではとの推測を否定するピュアな爾朗を笑う柴の様子とかまーたまりません。
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今回一番の収穫だったのは、既に書きましたが笑美にとっては爾朗への愛が「たった1つのもの」であるのが見えたこと。悪女じみたこともするからこそ、ブレにも見えるその中に1本の柱があることが映える。ウルっとしてしまいました。
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さて、次回は前後編の後編。「怪獣」とは何かという疑問に対して提示されるものを見つめたいと思います。しかしこの予告の飛田展男さんのナレーションよ。
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