「ラブライブ!」2期5話。修学旅行で不在の穂乃果に代わる臨時リーダーに指名された凛は、自分はとても向いていないと及び腰。それは彼女が、リーダーと自分は一番「遠い」と感じているからだ。
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年5月19日
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アバンで示されるように、皆の手を引く穂乃果に対して凛は他人の背中を押す力を持っている。彼女が臨時リーダーに指名されたのもそういう「近さ」を皆が感じたからだろうが、こうした距離感は実像とあべこべの場合がある。
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リーダーらしく振る舞おうとする凛はかえってぎこちなさの塊になり、意見の違いの仲裁もできない。穂乃果に一番近いリーダー像を感じさせる凛はしかし、穂乃果からはもっとも遠い。#lovelive
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凛は自分のこととなると意外と引っ込み思案になる。言い換えれば彼女には「他人の背中を押す力」はあっても「自分の背中を押す力」は備わっていない。だから穂乃果のようには振る舞えないのだ。#lovelive
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スカートが似合わないと幼少時にからかわれたコンプレックスは凛から自分の背中を押す力を、自信を奪ってしまった。逆に言えば、それが反動となって他人の背中を押す力を伸ばしたのかも知れない。#lovelive
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青い空と海のイメージと裏腹に台風が多い沖縄のように、海を叫べば海未を呼んだことになるように、遠くに見えるものは案外近くにあって、近くに見えるものは案外遠い。#lovelive
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だから他人の背中を押せる凛こそは他人に背中を押してもらうことをもっとも必要としていて、花陽達は自らはタキシードに身を包み徹底的にお膳立てすることでそれを成す。
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凛は穂乃果のように皆を引っ張っていくことはできない。けれど、皆がまとまって守り立てようとする愛らしさが彼女にはある。それは穂乃果からはもっとも遠く、しかしもっとも近い彼女なりのリーダーの形なのだろう。
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そして皆に押された背中は、臨時リーダーが終わったからといって退歩したりはしない。凛はスカートを穿く。リーダーシップと女の子らしさという遠く見えるものだって、実はとても近くで繋がっているのだ。
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というわけでラブライブ2期5話のレビューでした。なるほど、掛け値なしに似合うなこの衣装。衣装の愛らしさと着る人の愛らしさがウォーズマン理論的な乗算反応を起こしている。
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物理的には沖縄という遠くにいる穂乃果が、しかししっかり影響している(近くにいる)ところも良くて。再来年どうなるかとは別の問題で、今のμ’sのリーダーはやっぱり穂乃果なのですね。#lovelive
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同時に、凛を助けることが花陽の成長にも繋がるのは1期の加入回にも見られた「他人を助けることは自分を助けること、自分を助けることは他人を助けること」でもあり。さて、予告を見た感じだと次回も衣装が大きなポイントになりそうですが果たして。#lovelive
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