「波よ聞いてくれ」10話。久連木を慕う瑞穂とそれを遠目に見る甲本という構図は虚構の三角関係だが、久連木への憧れに決着を付けねば瑞穂は変われないだろう。虚の恋敵にも実は宿る。
— 闇鍋はにわ (@livewire891) June 6, 2020
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そういう、実際上の関係よりも虚構の関係の方が影響することは珍しくない。中原-ミナレ-光雄の三角関係とマキエ-中原-ミナレの三角関係は実際上は成立しなくとも、認識上存在すれば不和の元となる。#波よ聞いてくれ
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前回で光雄との関係を清算したミナレだが、実際上だけでなく虚構の上でも終わらせなければ不十分なのだ。それは麻藤がミナレを「名実共に」ラジオパーソナリティにするため、番組上で光雄と自分自身を埋葬するよう言うことからも明らかだ。#波よ聞いてくれ
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これはフィールドをミナレ側に移しての、異種格闘技戦の続きなのである。全てが虚構のラジオ番組の中では、音響すら本物ではない。雨も風も光雄の音声すらも、徹底して作り物だ。
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しかし虚構だからこそたどり着ける境地がある。殺したのに、埋葬したのに、死体と呼ぶべき状況なのに蘇ってきた光雄。それは実際上は清算しても蘇ってくる虚構上の彼そのもの。果たしてミナレは、どのようにしてそれを埋葬するのだろう。#波よ聞いてくれ
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というわけで波よ聞いてくれ10話のレビューでした。効果音って色々な方法で再現できるものなんですね。見た目からは想像もつかない虚構が、聞いてみれば実際となってしまうすごさ。#波よ聞いてくれ
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あと収録での麻藤さんの演技に微妙な硬さがあるのが素晴らしい。生放送ドラマとして成立する程度には真実味があり、同時に確かに十分ではない演技力がこのドラマが虚構であることをはっきり主張している。
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このドラマがどこへ向かうのか、この作品がどこへ向かうのか。色々と大仕掛な結末が待っていそうです。#波よ聞いてくれ
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