「ラブライブ!」2期13話。卒業式の送辞を書き上げた穂乃果はいつものようにウキウキで、しかし同時に妹達の高校の制服を見逃さず褒めに戻る。穂乃果は穂乃果らしいまま、変化している。
— 闇鍋はにわ (@livewire891) June 16, 2020
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なべて世の中何もかもが同じということはなく、全ては変化している。時間は必ず流れ、学園には生徒が入学と卒業を繰り返していく。しかしその変化を繰り返しと呼ぶのは、中心に柱のように同じものが通っているからだ。#lovelive
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弟妹に母親と異なっても矢澤家の人は皆にこと似ているし、母に甘えるにこの姿は意外な一面だが彼女のイタさが描かれている点では同様。異なっていても、違(たが)ってはいない。#lovelive
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だから逆に言えば、中心を違いさえしなければ変化は多様の内に収まる。言葉だけでなく歌も送辞になるように。部長がアイドル好きであることはにこも花陽も同じように。最初に9人で歌った日と同じ青空が、今日の卒業式でも見えるように。#lovelive
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屋上に水で描いたように、μ’sは消えていく。けれどそれでいいのだ。何から何まで永遠不変では多様からは遠く、人はそこに違わぬ柱を見つけることもできない。消えてしまうからこそ、それと違わぬよすがを他のものにも見出す。#lovelive
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目に見えるものはいつか消えていく。全ては変わっていく。穂乃果ももう、1話の時の彼女とそっくりそのまま同じではない。過去の自分とは、言ってみれば現在の自分にもっとも近い他人である。#lovelive
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そして他人だからこそ、問うことができる。あの時の穂乃果は問う。最後までやり遂げたか? 今の穂乃果は答える。最後までやり遂げた――それは彼女が過去の自分から変わっても「違わなかった」という報告だ。
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だから物語もハチャメチャなようでありながら、1期同様に「『終わらない』をもって『終わる』」ことを違えない。そして同時に、叶うことを願う夢は変わっていく。私たちからあなたへ、あなたからみんなへ。違わず、変わっていくのだ。#lovelive
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というわけでラブライブ2期13話のレビューでした。2期全体を貫くテーマはなかなか見つけられなかったのですが、こうやって終わってみると「変われど違わず」「違えず変わる」という答えは1話ではっきり示されていたように思います。#lovelive
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それは1期で描かれた差異と共通性というテーマと間違いなく「違わぬ」ものですし、そこさえ間違えなければ卒業式の先ですら物語は作れる。劇場版に続くにあたっての礎石は、確かにこの最終回で描かれていました。#lovelive
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それを見ずに次へ移るのは作品に失礼というもので。本作劇場版は今週日曜にレビューを試みて、それからサンシャインの方へと移行したいと思います。すみませんが少しお待ち下さい。#lovelive
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