「デカダンス」4話、ナツメはカブラギに戻るよう言われるが、こっそり武器を見つけて指示に従わない。管理しようとしてもしきれない、掌握しようともしきれない。「バグ」とはそういうものであろう。(以下続く)
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人は基本、己を制御することによってその行動を管理・掌握する。戦士になりたいがどうすればいいか分からなず無軌道だったナツメにとって、呼吸や義手といったカブラギの教えはその制御の仕方を教えてくれる。#DECA_DENCE
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戦いの上手さは制御の上手さ、故にそれを身に着けたナツメの戦闘力はクレナイにも称賛され「かの力」に所属――管理下に入ることを認められる。#DECA_DENCE
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しかし制御できることは全てを管理・掌握できることを意味しない。制御の象徴とも言える義手はフェイにすればおぞましく、友情はかえってその手のひらの管理外へとひび割れる。これもある種のバグ。#DECA_DENCE
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制御と無軌道は対立もすれば混じりもするのだ。カブラギがナツメに死んでほしくないが故の強引な制止はほとんど制御外の無軌道な行動である一方、言うことを聞かせるのは彼女を制御する行動に他ならない。あるいはその矛盾すらも、バグ。
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装甲修理も戦いには変わりない。クレナイだってタンクの中で生活することそのものまで嫌っているわけではない。けれど瓶の中のタバコの吸い殻のように、亡骸のように狭い制御の中にい続けることは耐えられない。
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だからナツメは制御の外へ飛び出す。それはカブラギに、ひいてはデカダンスにすらも制御と無軌道のバランスを問い直す契機となるだろう。世界ではなく自分を変えたい少女はそのために世界を変えようとし、それはきっと彼女が考える以上に世界を変えていくのだ。
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というわけでデカダンスの4話レビューでした。これ運営の方が困る展開になるのかしらねえ、そうなるとネトゲ系チートものに似た図式が出てくるわけで、そのあたり並べてみて面白いのかもしれない。#DECA_DENCE
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「本物は場違いなところにある」という意味では、ナツメが探さないといけないものが戦場以外で見つかることや、それがゲームや世界でなく己の内にある上にしかしそのために外を変える必要がある……というのは納得の配置です。#DECA_DENCE
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正直なところこの作品をあまり素直に見られていないのですが、このねじれはねじれで面白い感慨が育つことになるかもしれない。#DECA_DENCE
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