「デカダンス」5話でガドルアルファと遭遇したタンカー部隊は、ギア達の全滅に戦慄する。ギアの死体はしょせん仮初の体に過ぎないが、敵の強さが本物だと伝えるのに死の虚実は関係ない。(以下続く)
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そして偽りの死はギアの占有物ではない。ナツメをかばったミンディは遺言のような言葉こそ残すけれど死んではおらず、しかしこれもまた本物の悲しさや憤りをナツメに感じさせる。#DECA_DENCE
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本当だから悲しいのではない。偽りだからおざなりなのでもない。真価は別のところにあって、だからギアからすればNPCに過ぎないナツメの死にカブラギは抗う。リミッター解除が解除するのは単なる肉体的制限ではなく、一線を越えないという意識の制限だ。#DECA_DENCE
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カブラギがガドルアルファを倒したことによってストーリーはねじ曲がり、ゲームは開発途中だった巨大ガドル・スターゲートを露出させてしまい止められない。しょせんゲームの中にしかし生まれた、本当に先の見えない緊張感。#DECA_DENCE
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それが生む高揚感はミナト達司令部の反応を見れば明らかだ。予定になかった事態への困惑が敗北への恐怖、悔しさに変わり、最終的には相手に一撃を放つ喜びにまで至る。先が見えない中で道を見つける喜びは不変にして普遍のもの。
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一方で、それが世界を変えるかと言えばそんなことはない。スターゲートはあくまでゲーム内のボスであってゲームは終わらない。タンカー達がゲームの内実を知るようなこともない。#DECA_DENCE
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しかしゲームは終わらずとも運営は予定していたストーリーを進行できなくなり、ナツメはこれがゲームと知らずともカブラギの言葉の真意を知った。世界は変わらなかったが、しかしやはり世界は変わった。一線を越えた。#DECA_DENCE
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そしてカブラギもまた、不変のまま一線を越える。撃たれたのはギアの体であって彼の本体ではない。しかし世界にバグが必要と答えたあの時、心にもない言葉を復唱する彼は確かに「死んだ」のだ。
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というわけでデカダンスの5話レビューでした。遅くなりましてすみません。相変わらず、胸を打たれるようでもありそれをどこか冷めた目で見てもしまい、ノリきれない視聴を続けています。#DECA_DENCE
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「大事なものは虚構や現実と関係なくある」というのが現在の本作への見立てだけど、その例示が「後からゲームと分かってもあの1話は面白かったでしょ」ってことであれば、「いや、僕はなんかあの1話は楽しめなかったので」となってしまう。#DECA_DENCE
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それはどうも致命的なズレになりそうで、であれば僕は本心からこの作品を楽しむことはできないのではないか。しかしそれでも確かに心動かされるものはあり、先がどうなるか見てみたい欲求は確かにある。#DECA_DENCE
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煮え切りませんが、なかなか他でない「ペアダンス」になるのは間違いなさそうで。だから僕は視聴を続けるのです。#DECA_DENCE
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