「天晴爛漫!」7話で生まれ変わった天晴号のエンジンはガソリンと蒸気のハイブリッドだが、冷却装置が不完全で長時間走り続けられない。天晴号の抱えた機構と問題点はすなわち、天晴の思考の機構と問題点である。(以下続く)
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人は頭だけでなく腹と心でも考えると小雨は言う。天晴がかねて重視してきたのが頭=蒸気エンジンであるなら、新たに追加され天晴を不自然にも力強く動かしている心はガソリンエンジンとなる。そして不完全な冷却装置は"腹"。#天晴爛漫
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腹で考えるとは腹落ちさせること、つまり「納得」だ。けれどそれは最も得難く、その冷却装置が完全な人間などはいない。悩むこと不完全なことが人間の証明で、だから小雨は天晴のその姿に安心……納得する。理屈に合わないのは、彼も同様。
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人の道は理屈に合わないでこぼこ道の上にあり、だから誰もが容易くコース・アウトする。謎の男ギルだからと身元も調べなかったセスも、父とその思い出が帰らぬことを知りながら復讐を諦められないホトトも、彼に石を投げた観客も誰もが彼もが熱暴走を起こしている。#天晴爛漫
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この場を冷却できるのは"虐殺のギル"だけで、そしてその納得は心も頭も冷やす。偽物と分かればホトトがここで無謀をする理由はなくなるし、チェイスの理屈にセスは反論できない。#天晴爛漫
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とは言えその冷却装置もまた、完全ではない。バッド兄弟がギルを騙っていたことはホトトの復讐そのものを諦めさせる理由にはならないし、彼らは道を爆破して走行妨害したことへの落とし前(納得)は別の代償を求められる。
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今回通過したのもまた、ただのチェックポイントに過ぎない。レースも車も人生も、未だ途上なのだ。#天晴爛漫
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というわけで天晴爛漫の7話レビューでした。天晴号の2つの心臓と冷却装置=人の考えの基点3つという思いつきを敷衍してみたわけですが、冷却装置の不完全さがホトトやバッド兄弟にもかかっていると考えるまでにウンウン悩むことになりました。#天晴爛漫
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そう考えると天晴がバッド兄弟の車を分解しておあいこにする=冷却装置を改良するのも納得なのですが、となると彼はいざホトトの仇と相対した時に何を考えるのか。ドラマの主体は小雨にかかりそうですが、そこもちょっと気になります。
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