1.ガチガチな感じの話
近年は漫画やアニメの存在感が本当に大きくなったなと思います。一昨年の「鬼滅の刃」に続き昨年は「呪術廻戦」が大人気。総理大臣が「全集中の呼吸で答弁」と答弁するなど、日本のメイン・ストリームの一角となったと考えて差し支えないでしょう。ここまで大きくなった理由は、おそらく2つあります。
1つは言うまでもなく先人の努力。蔑視にもめげず素晴らしい作品を作り続け、様々な形で現実とリンクさせた人たちのお陰で今がある。
もう1つはこの国の衰退。「失われた30年」ですら生温く、日本が今後更に衰退の一途をたどることはもはやほとんどの人の目に明らかになりました。家電業界が失墜し自動車業界すらEVでの対応が問われているように、この国が他国に誇れるものはどんどん失われていっています。そんな中で残っている数少ないものが漫画やアニメであり、だから多くの人が共有できる物語になりつつあるのではないでしょうか。
往時に比べ、漫画やアニメに今向けられている目線はもはや隔世の感。日陰の趣味として「脱ヲタ」みたいな言葉が叫ばれたかつてを思えば嬉しい限りですが、ただ、これは危うい状況でもあると思います。
多くの人が集まるなら、当然そこに姿を現す人もいっそう多様になります。基本的にはチャンスでしょうけど、漫画やアニメを「利用」しようという人も出てくるでしょう。自分は漫画やアニメの味方だと甘い言葉を囁いて対立に引き込もうとする人も、技術や経済を誇れなくなった代わりに自尊心を満たす寄る辺にしようとする人も、誰かや何かを見下す道具にする人も出てくるでしょう。詐欺の啓発教材で被害者がいつも「まさか自分が」と語るように、これらを見抜くのはとても難しいことです。"敵"が非論理的に見えている時ならなおさら、私達は自分を信じて疑わなくなってしまう。
漫画やアニメ（本当はそれに限らないんだけど）を愛する心を誰かに利用されていないか、あるいは自分自身利用していないか。そういう自問自答は、今後私達により必要とされるものなのだと思います。僕自身アニメレビュー書きを自分を認めるための手段として依存しているところがあって、できればもう一つ何か別のことに分散できるといいのですが。
2.ゲームなど近況報告的な話
昨年紹介したとじともはサ終（オフライン版残してくれてありがとう運営！）、ギター少女はやることが増えて面倒になって引退。現在はアイプラをやっております。作品を知る人にとってあまりにも辛い出来事もありましたが……
ゲーム内の名刺の注力アイドル欄は開始時に芽衣、すず、瑠依の3人を入力し一番は相変わらず芽衣なのですが、ゲームをプレイしてみると葵がとても魅力的なのが分かって意外なお気に入りになっています。アニメではパートナーの莉央の良き理解者のぶっきらぼうな少女といった感じでしたが、そこから解放されたこちらではとにかく踊ることが好きで気まま、むしろ莉央を振り回していたりする。
あと最近は米を玄米に切り替えたんですが（この商品ではない）、割高ですがとてもいいですね。栄養価が優れてるのはもちろんですが腹持ちが全然違う。朝昼軽めの人間としてはおかず少量でもご飯をよく噛んでおけば空腹を感じずに済むのはありがたいです。
3.おわりに
そんなこんなで新年の挨拶でした。昨年は一昨年に比べると記事を見てくれる人も増え、とてもやりがいのある1年でした。積みプラがだいぶ溜まってしまっているので、もっと効率的に時間を使いたいですね。ワーカーホリックならぬレビューホリックな現状の改善でもあると思うので。
今年もどうぞ、よろしくお願いいたします。
