アニメとおどるとは――このブログについて

 

アニメ視聴とは、例えるなら作品とペアになってダンスを踊るようなものです。
視聴するアニメがどんな風に踊りたがっているのか、そのためにどういう足運びをしているのか?
ダンサー1人1人が違うように作品の個性も様々であり、私達がそれを探りまた合わせなければ、足をぶつけて踊りはつまらないものになってしまいます。
しかし逆に言えば、私達がダンスパートナーとしての力を――作品を読み解く力を磨けば、一見強引に見えるものと軽やかに踊れることもあるでしょう。それは良し悪し好き嫌いを語る上でも大きな力になります。
 
このブログではアニメレビューを通し、作品とより素敵なダンスを踊ることを目指していきます。
 
 

他者というフロンティア――「天晴爛漫!」13話レビュー&感想

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©2020 KADOKAWA/P.A.WORKS/天晴製作委員会
レースの外でも常に荒野を走り続けた天晴がついにゴールへたどりつく「天晴爛漫!」最終13話、天晴達は工夫を凝らすもギルを倒すことができない。それは彼が本当に倒すべきは、止めるべきはギル個人ではないからだ。
 
 

暴走する「力こそ全て」――「魔神英雄伝ワタル 七魂の龍神丸」5話レビュー&感想

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©サンライズ・R

画面の外で第3・第4の世界を突破し、西洋風の世界でバトル大会が繰り広げられる「魔神英雄伝ワタル 七魂の龍神丸」5話。バトル大会では強さが物を言うが、この5話ではその行き着く先が描かれる。

 

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独占への反逆――「富豪刑事 Balance:UNLIMITED」11話レビュー&感想

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©筒井康隆・新潮社/伊藤智彦・神戸財閥

無尽蔵のエネルギーにも世界を滅ぼす兵器にもなりうる物質、アドリウムの取り扱いが鍵となる「富豪刑事 Balance:UNLIMITED」11話。最初に述べた危険性ゆえにアドリウムの存在はこれまで秘密に――わずかな人間に「独占」されてきたわけだが、独占されてきたのは果たしてアドリウムだけだろうか?

 

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真実は身勝手なもの――「デカダンス」12話レビュー&感想

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©DECA-DENCE PROJECT
戦いとその先の未来が描かれる「デカダンス」最終12話、決戦は皆が心を一つに……といった形にはならない。事情を知る者からは無意味だったり、身勝手ですらあったりする。しかし虚構と事実とは別に人が見る「真実」なんて、元々そういうものではないか?
 
 

乱理もまた理――「ゴッド・オブ・ハイスクール」12話レビュー&感想

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©2020 Crunchy Onigiri, LLC
大会の終了が告げられ、試合の枠を超えた戦いが繰り広げられる「ゴッド・オブ・ハイスクール」12話。孫を殺されたジョン・ジェサンはその無念を生命に代えても晴らすと誓う。父祖の無念を子孫が晴らすのとは逆であるように、ノックスの首魁サン・マンダクの言葉の中で過去と現在と未来そして終わりと始まりが並列になるように、この12話ではそうした順序の理は乱されていて――しかしそこにもまた、乱した者なりの理がある。
 
 

無とは広がりなり――「ラブライブ!サンシャイン!!」2期2話レビュー&感想

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©2017 プロジェクトラブライブ!サンシャイン!!
統廃合の決定を覆したい千歌達に、入学希望者100人のハードルが課せられる「ラブライブ!サンシャイン!!」2期2話。数字が立ちふさがるのは1期同様だが、0からの脱出と100への到達はもちろん別物。この2話で描かれるのは、その新たな目的地へ向かうための試みだ。