は行
別れの先を見る「プラネテス」。最終回26話ではいくつもの再会が描かれる。再会とは、巡る中で生まれるものだ。
己と宇宙を知る「プラネテス」。25話ではついにフォン・ブラウン号の乗組員が発表されるが、ハチマキは心ここにあらずといった調子でぼうっとしている。ここにあらずというなら、ハチマキの心はどこにあるのだろう?
終わらない「バーディーウィング」。13話はシーズン1の最終回だが、知らなければそうは思えない内容だ。これは本当に最終回なのだろうか?
天から堕ちる「プラネテス」。24話ではフォン・ブラウン号乗っ取り事件の決着と続く窮地が描かれる。宇宙防衛戦線との戦いがハチマキやタナベの戦いではない。
比翼を求める「バーディーウィング」。12話ではダブルス選手権が幕を開ける。だが、目に見える2人組だけがペアとは限らない。
誰彼問わぬ「プラネテス」。23話ではテロ組織・宇宙防衛戦線による連合へのテロが敢行される。テロリスト自身も傷つくこの闘争にはしかし、それ自体に彼らが望んでやまなかった理想郷がある。
納得を求める「バーディーウィング」。11話ではゴルフ部部長である絹江によるイヴへの厳しい指導が描かれる。しかし本当はこれは指導ではなく勝負であり、絹江の求めるものもその先にある。
絶対が消える「プラネテス」。22話は主人公ハチマキの師匠、ギガルトが臨終の時を迎えようとする場面で幕を開ける。ハチマキにとって偉大な存在であるこの男の死は、彼一人の死ではない。
好敵手が増える「バーディーウィング」。10話ではイヴの日本での目標が見えてくる。今回はさまよえる弾丸がまっすぐな道を見つける物語だ。
再来の「プラネテス」。21話では副題通りタンデムミラーエンジンが重要な意味を持つ。このエンジンはけして、フォン・ブラウン号だけの心臓部ではない。
新たな出会いの「バーディーウィング」。9話で舞台は日本に移り、イヴの存在が人々を触発していく。今回見えてくるのは、本作におけるキャディーの役割とは何かということだ。
一寸にも魂の宿る「プラネテス」。20話冒頭、ハチマキは木星往還船フォン・ブラウン号同様に速く力強くあろうとする。小なりと言えど、そこには大と変わらず巡るものがある。
たった一つが終わりを告げる「バーディーウィング」。8話ではローズの過去と勝負のてん末、そしてイヴの出立が描かれる。どんなに無様であっても、生き様に代わりなどない。
むき出しの「プラネテス」。19話ではいよいよフォン・ブラウン号の乗組員試験が始まる。夢を叶える緒は、前回描かれた"らしさ"、正攻法で届かないものの先に覗いている。
競い飛ぶ「バーディーウィング」。7話ではイヴとローズの勝負が繰り広げられる。今回は2つに割れた弾丸をイヴが取り戻すまでの物語だ。
タガの外れる「プラネテス」。18話ではハチマキ達に恨みを抱く新事業部長によってデブリ課の解散が命じられる。今回彼らが問われるのは、安住できない場所での自分らしさの所在だ。
内なる魔を見る「プラネテス」。17話は知り合いが来ていないか尋ねられたギガルトが嘘をつく所から始まる。今回は正直者が嘘つきだと暴くお話だ。
激突する「バーディーウィング」。6話ではイヴに選択の時が訪れる。今回彼女が問われるのは、異名通りの弾丸のような自分でいられるかどうかの覚悟だ。
結ばれぬ「バーディーウィング」。5話ではイヴと葵の再会、そしてまたしてもの別れが描かれる。今回の話が暗示するのは、これからも続く二人の運命だ。
彷徨いの「プラネテス」。16話は事故で宇宙を漂うこととなったハチマキが「俺を見つけてくれ」と叫ぶところから始まる。これは彼が自分を見つけるまでのお話だ。
別れを迎える「バーディーウィング」4話。最後のパットを決められなかった葵は、その理由を口にしない。彼女はなぜ言い訳をしないのだろう?
垣根をまた一つ越える「プラネテス」。15話ではデブリ課のエーデルの事情が語られる。劇中随一のしっかり者である彼女から見えてくるのは、境界線の複雑さだ。
惹かれ合う「バーディーウィング」3話、イヴは葵と再戦すべく世界選手権に潜り込む。今回の副題は2人だけの試合」……だがはっきり言えば、この副題は嘘をついている。
思い繋がる「プラネテス」。14話、新造宇宙船にはしゃぐハチマキは子供のよう。いや、そこに明確な線引などあるのだろうか?
撃ち抜きあう「バーディーウィング」。2話ではイヴと葵の出会いが運命的に描かれる。弾丸はけして、人を殺すものとは限らない。
溶け合い彼方へ向かう「プラネテス」。13話ではタナベと共にハチマキの実家にやってきたユーリと、ハチマキの弟との交流が描かれる。境目を越える方法とは、強い力でそれにぶつかることとは限らない。
彼方を撃ち抜く「バーディーウィング」。始まりは二人の少女の出会いから。1話は無敵の賭けゴルファーが本当にゴルフができるまでのお話だ。
陽はまた昇る「プラネテス」。12話では人類の命運のかかった事件がコミカルに解決される。今回はバカバカしさへの愛のお話だ。
ファ美肉おじさん最終回のレビューですが、どうにも納得の行くものが書けません。作品に不満があるのではなく私の力不足です。申し訳ありません。
遠近で眺める「プラネテス」。11話ではエルタニカという架空の国から来た男を通じて違った世界が描かれる。今回の話が描く"境界線"とは、けして国境線だけを指すものではない。