あ行

交差する場所を探せ――「SK∞ エスケーエイト」2話レビュー&感想

懐かしい初めてを描く「SK∞ エスケーエイト」。2話アバン、歴は前回をナーリー(ヤバイ)と形容する。不運や無茶の形容からランガへの称賛へ「ねじれる」その言葉はしかし、どちらの意味でもおかしくない。ねじれることで合うピントもある。今回はそういうお…

私の見る世界は不正確――「裏世界ピクニック」2話レビュー&感想

くたびれ大学生・空魚と美人女子・鳥子の2人行を描く「裏世界ピクニック」。2話では空魚は鳥子に突然の壁クイをされ戸惑うが、それが求愛だというのは勘違いで鳥子は自分と空魚に起きた身体的な変化を確認したいだけだった。1話で見られたのは認識と存在の直…

舞台裏を見に行こう――「IDOLY PRIDE(アイドリープライド)」1話レビュー&感想

「舞台裏のドラマが、ステージを輝かせる」……「IDOLY PRIDE(アイドリープライド)」はPVなどで、折に触れてはそう謳っている。いささかストレート過ぎるようにも感じられる言葉にしかし、嘘はない。この1話は、30分のほぼ全てを過去による舞台裏に割いたお…

遥かな焦点距離――「SK∞ エスケーエイト」1話レビュー&感想

車輪の付いた板一枚に体を預け、滑り跳ねるスポーツ、スケボー。負傷と隣り合わせのそのスリリングさは、アニメ「SK∞ エスケーエイト」では一層視覚的だ。山を一気に滑り降りるスピード感、攻撃・妨害上等のバーリトゥードぶり、必ず何かを賭けなければなら…

全ては認識から始まる――「裏世界ピクニック」1話レビュー&感想

ネットの発達した現代の新たな怪談を描く、「裏世界ピクニック」。1話冒頭、主人公の紙越空魚(かみこしそらお)は裏世界で自分が死んでも誰も気にしないだろうと考える。それはつまり彼女が世界から認識されていないということだ。この1話で認識と存在が直…

誰よりも隣にいるアイドル達――「おちこぼれフルーツタルト」12話レビュー&感想

" data-en-clipboard="true"> ©浜弓場 双・芳文社/おちこぼれフルーツタルト製作委員会 " data-en-clipboard="true">おちこぼれ少女達のアイドル道を描き続けた「おちこぼれフルーツタルト」。最終回で描かれるのはフルーツタルトの本拠地・東小金井でのラ…

理外の一致――「おちこぼれフルーツタルト」11話レビュー&感想

CD1,000枚販売のノルマは達成できたものの、番組改編期で打ち切りの危機と試練の終わらない「おちこぼれフルーツタルト」。11話は番組継続を確信している穂歩が「よほど視聴率が落ちてスポンサーが降りでもしない限り大丈夫」などと言ったそばから、それが現…

盛り上がりのタルト生地――「おちこぼれフルーツタルト」10話レビュー&感想

" data-en-clipboard="true"> ©浜弓場 双・芳文社/おちこぼれフルーツタルト製作委員会 " data-en-clipboard="true">拠点は東小金井、CDデビューライブは大宮、脇道ながらも進み続ける「おちこぼれフルーツタルト」。前回CD発売記念イベント午前の部を見事…

外れの外れは当たり――「おちこぼれフルーツタルト」9話レビュー&感想

アブノーマル揃いの少女達の奮闘を描く「おちこぼれフルーツタルト」。デビューシングルの発売イベントが描かれる9話は、歌が好きで重ねてきた利音の努力が物販の売り子として活かされるところから始まる。目指した方向そのままが成功とは限らない、今回はそ…

所変われど品変わらず――「おちこぼれフルーツタルト」8話レビュー&感想

レコーディングが無事(?)終わり、次なるステージへ進む「おちこぼれフルーツタルト」。ネズミ荘を覆う黒いオーラ、魔術師のようにローブを着たロコ達と8話の始まりはいつもと異質……なように見えて、カレーという以前に触れられた話題に回帰する。「所変わ…

往復する内面と外面――「おちこぼれフルーツタルト」7話レビュー&感想

人気も嗜好もおちこぼれなアイドル奮闘記「おちこぼれフルーツタルト」、7話冒頭、衣乃ははゆが相変わらず子供パンツを履いているのを目にして下着を買いに行こうと提案せずにいられない。下着は着用者そのものではないが、その選択には趣味や意気込みといっ…

好きは欠落の母――「おちこぼれフルーツタルト」6話レビュー&感想

へもとチコが同じクラスの友人だった縁からクリームあんみつのライブ見学が実現する「おちこぼれフルーツタルト」6話だが、へもは友達のよしみで頼むのではなく、姉のロコを溺愛するチコの好みに乗じて見学を実現させる。姉の話を出されたチコは思わずくわえ…

掟は友を呼ぶ――「おちこぼれフルーツタルト」5話レビュー&感想

「おちこぼれフルーツタルト」5話アバンはネズミ荘の朝の様子から始まる。掟を巡るやりとりがコミカルだが、アバンというのはその回を象徴するもの。つまりこの5話全体も掟の話として見ることができる。

想像と現実は不均衡――「おちこぼれフルーツタルト」4話レビュー&感想

「おちこぼれフルーツタルト」4話の始まりは、テレビを食い入るように見つめる衣乃達から。駐車場でとはいえ見事に初ライブを成し遂げたフルーツタルトだが、翌朝のでの扱いは子猫のニュースにも劣る有様。 理想(想像)と現実には常に落差があるもので、緑…

アイドル道とはさらけ出すものと見つけたり――「おちこぼれフルーツタルト」3話レビュー&感想

フルーツタルトのCDデビューライブが描かれる「おちこぼれフルーツタルト」3話冒頭、衣乃達は曲の出来栄えに対し穂歩から「肌とか、もっと出した方が良くない?」と露骨なタイプのアドバイスを受ける。だが穂歩のアドバイスそのものはともかく、歌詞や作曲の…

新生活は新世界――「おちこぼれフルーツタルト」2話レビュー&感想

新生活で毎朝勉強や仕事に励む人達への衣乃達の応援から始まる「おちこぼれフルーツタルト」2話だが、駅前に人はおらず誰を応援するんだとロコはツッコミを入れる。新生活応援から応援が不在なら当然残るのは新生活。そして、新生活は新入生や新入社員だけに…

日常系の外側へ――「おちこぼれフルーツタルト」1話レビュー&感想

「ハナヤマタ」でよさこいに情熱を燃やす少女達を描いた浜弓場双原作のアニメ、「おちこぼれフルーツタルト」1話は8分近くをアバンに割いている。もちろん、これはだらだら作ってしまったというわけではあるまい。 ちょっと面食らうのほどの時間を過ぎてフル…

他者というフロンティア――「天晴爛漫!」13話レビュー&感想

レースの外でも常に荒野を走り続けた天晴がついにゴールへたどりつく「天晴爛漫!」最終13話、天晴達は工夫を凝らすもギルを倒すことができない。それは彼が本当に倒すべきは、止めるべきはギル個人ではないからだ。

2つのレース――「天晴爛漫!」12話レビュー

ソフィア救出とギル打倒のため天晴達がゴーストタウンに乗り込む「天晴爛漫!」12話。車は今回移動手段でしかなく、一見するとレース要素は全くないように見える。だが心の荒野を走ってきた本作は、今回も確かにレースを続けている。

あいしてるは蘇る――「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」レビュー

TVシリーズから2年、外伝から1年を経て公開された「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」。TVシリーズでは回想でしか登場しなかったギルベルト少佐の生存とヴァイオレットの再会が本作の柱となるわけだが――果たして本当に「ギルベルト少佐」は生きてい…

「天晴爛漫!」11話レビュー~替えられないものを取り戻せ~

天晴を庇い小雨が瀕死に陥った「天晴爛漫!」。11話では小雨は病院に運ばれるも助かるかどうか定かでなく、天晴はいつになくうろたえる。修理が必要なのはギルに破壊された車だけではない、車に込められていた天晴の、天晴達の心もだ。

「天晴爛漫!」10話レビュー~技術の新旧から理念の新旧へ~

レース再開となる「天晴爛漫!」10話では、列車とレースの自動車が同時出発する新旧対決の様相を呈する。しかし本当に競っているのは――いや、対立しているのは、技術の新旧ではなく理念の新旧だ。

「天晴爛漫!」9話レビュー~荒野で行き交う~

ギルの部下の襲撃を受け、レース小休止となる「天晴爛漫!」9話。そこでの天晴達の様子は微笑ましいが、しかしそれはレース中とどれほど違うものだろうか?(以下続く)©2020 KADOKAWA/P.A.WORKS/天晴製作委員会#天晴爛漫#appare pic.twitter.com/NMsJmiBN9q…

「天晴爛漫!」8話レビュー~走る車、走る刀~

「天晴爛漫!」8話のレースでは、修理の疲れで寝入った天晴に変わって小雨がノタノタ運転する一幕が描かれる。天晴の目覚めですぐ終わりこそするが、レース前から各人が"心の荒野"を走ってきたように、今回走るのは天晴ではなく小雨だ。©2020 KADOKAWA/P.A.W…

「天晴爛漫!」7話レビュー~納得という冷却装置~

「天晴爛漫!」7話で生まれ変わった天晴号のエンジンはガソリンと蒸気のハイブリッドだが、冷却装置が不完全で長時間走り続けられない。天晴号の抱えた機構と問題点はすなわち、天晴の思考の機構と問題点である。(以下続く)©2020 KADOKAWA/P.A.WORKS/天晴…

「天晴爛漫!」6話レビュー〜ルート・メンテナンス〜

「天晴爛漫!」6話で天晴号は賞金稼ぎリチャードの車にルートを奪われ走行妨害を受けるが、動物を避けようとしたとまっとうに頭を下げられれば怒るわけにもいかない。「ルート取り」が重要なのはレースだけに限らない。(以下続く)©2020 KADOKAWA/P.A.WORKS…

「天晴爛漫!」5話レビュー~万人万物これ荒野の上~

「天晴爛漫!」5話、小雨との交流がほとんど描かれていないダイナーの店主はしかし、彼との関係が良好であったことを覗かせる。繋がりは目に見えるものばかりではない。(以下続く)©2020 KADOKAWA/P.A.WORKS/天晴製作委員会#appare#天晴爛漫 pic.twitter.co…

「天晴爛漫!」4話レビュー~無限の道は綱渡り~

「天晴爛漫!」4話。車を売って船賃にする小雨の目論見は、天晴が既に車を分解していたことで霧散する。何でもありの帰還は作劇の都合で阻止されたわけだが、つまり「何でもありは何でも正解なわけではない」©2020 KADOKAWA/P.A.WORKS/天晴製作委員会#天晴爛…

「天晴爛漫!」3話レビュー~繋がりは己で見出だせ~

「天晴爛漫!」3話。乱入してきたディランは自分から名乗りはしないが、ゴロツキは自然と彼が伝説のアウトロー、サウザンドスリーの1人と気づく。繋がりとは、自ら見出すものである。©2020 KADOKAWA/P.A.WORKS/天晴製作委員会#天晴爛漫 pic.twitter.com/PTsq…

「天晴爛漫!」2話レビュー~その繋がりはあなたに見えるか~

「天晴爛漫!」2話。天晴の船を直せば帰れるのではと小雨は考えるが、実験用で航続距離も足りないこの船では無理だと天晴はにべもない。繋がって見えるものが本当に繋がっているとは限らない。©2020 KADOKAWA/P.A.WORKS/天晴製作委員会#天晴爛漫 pic.twitter…