あ行

床と夢――「オッドタクシー」6話レビュー&感想

縁と切れ目が錯綜する「オッドタクシー」。6話は意外な結びつきの開示や誕生、あるいは逆に切断や消失が描かれる。敵対は対立から、共闘は共感から生まれる――とは限らない。

膨らむ利息――「オッドタクシー」5話レビュー&感想

絡み合い深まる「オッドタクシー」5話では、小戸川はいつも以上に多くを乗せる。タクシーはほとんど一期一会の仕事だが、だからといって降りた瞬間に全てが消えたりはしないものだ。

一人相撲の30分――「オッドタクシー」4話レビュー&感想

ありふれた狂気の「オッドタクシー」。4話は小戸川の台詞はなく、30分はひたすら田中という男の独白に費やされる。独白とは一方的なものだ。どうあがいても、それは偏りを免れない。

夢で現で――「オッドタクシー」3話レビュー&感想

相乗りすれ違い「オッドタクシー」。3話、柿花は電話する黒田の言葉を自分へのものと勘違いし、しばし幻の会話が成立する。話が通じる・通じないとよく言うが、どれ程確かなものだろう。

反復は偏りの母――「オッドタクシー」2話レビュー&感想

「オッドタクシー」2話では独身中年、アイドルグループ、漫才コンビなど同格の組み合わせが多く現れる。しかし同じ存在である以上、彼らは常に等しい存在ではいられない。最初は小さくとも、その違いは大きくなっていくものだ。

反復と変質――「オッドタクシー」1話レビュー&感想

タクシーに様々なものが乗り合わせる「オッドタクシー」。擬人化された動物のかわいらしい外見と裏腹に、主人公同様にどこか偏屈な物語は掴みどころが難しい。テーマとまではいかないが、全体に影響するであろう1話の特徴を探ってみたい。

繰り返しから紡ぎ直しへ――「SK∞ エスケーエイト」12話レビュー&感想

いくつもの∞を描き続けた「SK∞ エスケーエイト」。愛抱夢との決戦前、歴とランガは最初に滑った時を思い出す。回想とは過去を∞に振り返る行為であり、この良き繰り返し、紡ぎ直しへの道のりが本作の最後の戦いとなる。

太陽と月の巫女達――「IDOLY PRIDE(アイドリープライド)」12話レビュー&感想

太陽と月、光と影を描き続けた「IDOLY PRIDE(アイドリープライド)」。決勝の日、デビューライブの会場から帰ろうとする琴乃達はやってきたさくら達と顔を合わせる。太陽と月の出会う場所、二つの均衡。最終回12話が見せるのは、その稀有な頂だ。

特別∞普通――「SK∞ エスケーエイト」11話レビュー&感想

再起の先へ進む「SK∞ エスケーエイト」。11話では歴とアダムの勝負が描かれる。5話では奮闘するも遠く及ばなかった愛抱夢との、再び∞の交差に歴はどんなドラマを持ち込んだのか。今回はそれを探っていきたい。

ありふれたゲートの先――「裏世界ピクニック」12話レビュー&感想

異世界が遠くない「裏世界ピクニック」。最終回となる12話も、空魚と鳥子は幾度も表と裏の世界を行き来する。だがそもそも、異世界に行くだけが本作の"ゲート"なのだろうか?

太陽に月を見る――「IDOLY PRIDE(アイドリープライド)」11話レビュー&感想

頂上と共に終わり近づく「IDOLY PRIDE(アイドリープライド)」。さくらに続き決勝進出を目指す琴乃が主役となる11話では"月"が大きな意味を持つ。自ら太陽となる道を歩み始めた彼女の月とはどんなものなのか。それが今回の鍵だ。

一人で作れぬ∞――「SK∞ エスケーエイト」10話レビュー&感想

新たな局面、曲面を迎える「SK∞ エスケーエイト」。10話では歴が以前のような笑顔を取り戻す待望の場面が訪れる。彼が立ち直るメカニズム、そして再び生まれた∞について今回は書きたい。

解消よりも釣り合いを――「裏世界ピクニック」11話レビュー&感想

置き去りにしたものを取り戻しに行く「裏世界ピクニック」。米軍救出のため再びきさらぎ駅へやってきた空魚達だが、米軍のドレイク達と空魚達では時間の流れに大きなズレがあった。11話の鍵は、このズレの取り扱いにある。

塗り替えられぬ輝き――「IDOLY PRIDE(アイドリープライド)」10話レビュー&感想

頂点へ歩みの続く「IDOLY PRIDE(アイドリープライド)」。天動瑠依の回想から始まる10話の主役は実質、彼女達TRINITYAiLEにある。サニーピースとのライブバトルから瑠依が得たのは、果たして何だろうか?

正気と狂気――「裏世界ピクニック」10話レビュー&感想

©宮澤伊織・早川書房/ DS研 正常と異常が互いに滑り込む「裏世界ピクニック」。10話冒頭、空魚は鏡に自分ではないはずのものを見て、それは一度眼鏡をかけた後は外しても見えない。その後再び異常が起きるわけでもない。境界線は知らぬ間に越えるものだ。

太陽の円環――「IDOLY PRIDE(アイドリープライド)」9話レビュー&感想

「IDOLY PRIDE(アイドリープライド)」。琴乃が太陽となる前回に続く9話は当然、「長瀬麻奈の月」として輝くさくらが太陽となるお話だ。しかし、太陽となるのはさくらだけだろうか?

検める度、交差する度――「SK∞ エスケーエイト」9話レビュー&感想

" data-en-clipboard="true"> ©ボンズ・内海紘子/Project SK∞ " data-en-clipboard="true">過去と現在が交差する「SK∞ エスケーエイト」。9話冒頭、チェリーは自分達とのビーフを愛抱夢が断る理由を推測し確かめようとする。今回の話の交点もまた、"確認"に…

崩れる私と世界――「裏世界ピクニック」9話レビュー&感想

ますます境の怪しくなっていく「裏世界ピクニック」。前回は裏世界との中間領域が舞台だったが、9話はそこにすらいかない。今回は「似ている」ことで裏世界も空魚も区切りの怪しくなっていくお話だ。

内なる月と太陽――「IDOLY PRIDE(アイドリープライド)」8話レビュー&感想

色濃い過去と共に未来へ進む「IDOLY PRIDE(アイドリープライド)」。8話冒頭、さくらは琴乃に頷き返し皆と気合を入れる。二人は月と太陽に例えられるが、彼女達の関係は背負うものそのままばかりとは限らない。

【お詫び】 エスケーエイト8話のレビューはお休みします。

【お詫び】エスケーエイト8話のレビューはお休みします。今週も面白いのですが、書けない。気力の問題なのかレビューを書く上での相性が悪いのか。次回も書けない場合は継続可否について検討します。

変わる目の付け所――「裏世界ピクニック」8話レビュー&感想

異形ばかりが怪異とは限らぬ「裏世界ピクニック」。今回依頼者となる瀬戸茜理は空魚を霊能力者と勘違いしており、また猫の忍者に襲われているという彼女の相談は一見からかいとしか思えない。共通するのは「区別がつかない」こと――読み解きもそこを鍵に行い…

対峙すべきは――「IDOLY PRIDE(アイドリープライド)」7話レビュー&感想

アイドルデビューによって飛翔の始まった「IDOLY PRIDE(アイドリープライド)」。さくら達は次のライブバトルの相手に負けない意気込みを語るが、その相手がどんな相手かは語られない。それは端役だからではない。7話で彼女達が対峙すべきは、もっと別の相…

マイナス∞――「SK∞ エスケーエイト」7話レビュー&感想

反転の時を迎える「SK∞ エスケーエイト」。7話で歴はある日は生き生きと、ある日は魂の抜けた様子で家族に訝しがられる。対極的だが、どちらも普段の彼と異なる様子なのは同じだ。交わっている。今回は、∞の交わりの裏面と普遍をみせてくれるお話だ。

ひとときのサマーリゾート――「裏世界ピクニック」7話レビュー&感想

はみ出し者のパラダイス「裏世界ピクニック」。波と潮風、空と雲、そして銃。空魚と鳥子が堪能するサマーリゾートはいかにもな浜辺のようでズレていて、しかし彼女達はそれを堪能している。7話は奇跡のような時間とその終わりを示唆する、夏のひとときのお話…

月と太陽、過去と未来――「IDOLY PRIDE(アイドリープライド)」6話レビュー&感想

綺羅星の海へいよいよ飛び込む「IDOLY PRIDE(アイドリープライド)」。人は、嬉しいことでも距離感がボンヤリしていると喜びを実感できない。6話はデビューライブを通して、琴乃達が新たな距離感を探るお話だ。

はみ出るべきは――「SK∞ エスケーエイト」6話レビュー&感想

レースとともにお話も一休み、「SK∞ エスケーエイト」6話。沖縄本島ではなく宮古島へと"はみ出た"物語で描かれるのもまた"はみ出た"もの。そしてその奇妙を笑って包むお話だ。

区切りあるお付き合い――「裏世界ピクニック」6話レビュー&感想

どこに闇が覗くか「裏世界ピクニック」。きさらぎ駅を本拠とした米軍はしかし、駅のホームには見張りを置かない。今は安全だが「電車が来た時」危険だからだとドレイクは言う。つまりそれが安全と危険の「区切り」であり、この6話は区切りを見つけ直すお話だ…

太陽が照らす星々――「IDOLY PRIDE(アイドリープライド)」5話レビュー&感想

" data-en-clipboard="true"> © 2019 Project IDOLY PRIDE/星見プロダクション " data-en-clipboard="true">トップアイドルへ向けて模索の続く「IDOLY PRIDE(アイドリープライド)」。グループを2つに分ける決断をした牧野は、琴乃とさくらの光は別々の方…

もう一つの決闘――「SK∞ エスケーエイト」5話レビュー&感想

一寸先に魔が覗く「SK∞ エスケーエイト」。5話ではランガと愛抱夢が決闘するが、前半の主体は歴がランガを止めようとする描写だ。言ってみれば愛抱夢と滑る滑らないを決闘しているようなもので、今回はこの暗闘にスポットを当ててみたい。

消失する境界――「裏世界ピクニック」5話レビュー&感想

世界と自分の裏側を覗く「裏世界ピクニック」。前回置いてけぼりにしてしまった小桜への詫びで始まった飲み会は、そのまま空魚と鳥子の仲直り会に移行する。その区切り、境界のなさこそはこの5話の鍵だ。