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新世界への扉を開く「月とライカと吸血姫」。史実をモデルにしつつ架空の吸血鬼を登場させてきた本作は頂点を迎える。最終回となる12話は、虚構が私達に未来を指し示す話だ。
栄光と死が蝕む「月とライカと吸血姫」。11話、初めての宇宙飛行に臨むレフは、共和国の常にとして多少体調が悪くとも通信では気分良好と答えるよう指示される。初めてはしかし、かつての繰り返しだ。
明暗分かれる「月とライカと吸血姫」。10話では遂にただ一人の宇宙飛行士が選ばれる。しかし、彼が飛ぶべき宇宙は一つだけなのだろうか?
選別の時が近づく「月とライカと吸血姫」。9話で宇宙飛行士候補は6人に絞られ、更に上位3人から最期の1人が選ばれんとする。だが、選ばれるのは宇宙飛行士だけではない。
折り返しを迎える「月とライカと吸血姫」。8話では次なるステージへの幕間が描かれる。イリナの偉業に反して、それはあまりに静かで穏やかだ。今回はこうしたギャップに注目してみたいと思う。
暗幕の中に輝く「月とライカと吸血姫」。7話でイリナは、通信傍受対策として宇宙で料理レシピを読み分けるよう指示される。今回は暗号が大きな意味を持つお話だ。
爆発の時を迎える「月とライカと吸血姫」。6話では爆発事故を目にしたイリナが悪夢を見るようになり、訓練に支障をきたしてしまう。彼女が、いや物語が再び歩みだすため必要だったのはなんだろう?
2021/11/6,7の2日間、3公演が披露された朗読劇「刀使ノ巫女 清夏奉燈」(通称"とじよみ")。今回は朗読劇ならではの語り口を起点に、タイトルにも使われた「奉燈」について考えてみたい。 *バリバリのネタバレです
その日が近づく「月とライカと吸血姫」。5話では孤独訓練が終わるものの、イリナは矢継ぎ早に次の訓練を課せられる。今回はその降下訓練でもっとも危険とされる錐揉み状態に着目してみたい。
運命の時が定まる「月とライカと吸血姫」。4話では実験飛行の日取りの決定と、開発が遅れる宇宙船で機器が正常動作しない恐れが語られる。そして、正常動作しない危険性を抱えるのは機器だけではない。
未知の世界を目指す「月とライカと吸血姫」。3話ではイリナの高所恐怖症克服が一つの課題となる。そして、課題を抱えるのは彼女だけではない。
科学と不思議が交差する「月とライカと吸血姫」。2話ではイリナの訓練が始まる。選りすぐりの宇宙飛行士候補生も音を上げる厳しい訓練が彼女から浮かび上がらせるのは、いったいなんだろうか?
歴史と不思議が香る「月とライカと吸血姫」。1話では宇宙飛行士候補生のレフと吸血鬼のイリナの出会いが描かれる。本作が色濃く持つ史実からの影響は、けして単なるモデルの役割に留まらない。
新たな刀使・新多弘名、そして人型荒魂のコヒメを加えて描かれるOVA「刀使ノ巫女 刻みし一閃の燈火」。後編冒頭、コヒメはタブレットを自分で使いこなし人間と荒魂の関係を調べるほどになっていて、美炎に驚かれる。美炎にとってコヒメの成長ぶりは予想を超…
OVA「刀使ノ巫女 刻みし一閃の燈火」には同名ゲームの主人公である美炎達に加えて、新多弘名というひときわ目を引く刀使が新たに登場する。美炎の加州清光をはじめ刀使はみな御刀を持っているが、弘名の御刀は「水口レイピア」……そう、洋剣だ。そしてこの御…
戦いとその先の未来が描かれる「デカダンス」最終12話、決戦は皆が心を一つに……といった形にはならない。事情を知る者からは無意味だったり、身勝手ですらあったりする。しかし虚構と事実とは別に人が見る「真実」なんて、元々そういうものではないか?
「デカダンス」11話では、デカダンスおよびソリッド・クエイク社と管理チップを持たぬバグ・ガドルであるオメガの激闘が描かれる。機械の体で生きるサイボーグとシステムから外れて生まれたバグ・ガドルは対照的なようでいて、どちらもが虚実を抱えている点…
デカダンス #10「brake system」 ©DECA-DENCE PROJECT ガドル工場の破壊とナツメが世界の実相を知ることで虚構と現実の境が破壊された「デカダンス」。結果として10話冒頭、ナツメはショックのあまり気を失う。それは虚構と現実の区別をつけられなくなった彼…
「デカダンス」9話で破壊作戦の決行されるガドル工場周辺にはチップに反応する不可視のシールドが張られている。内外を分けるその境界線にナツメは気付かず、カブラギはおっかなびっくり越えるが、チップの無い彼らの体には内外の違いは意味がない。内と外は…
ガドル工場の破壊準備が始まる「デカダンス」8話では、ゲームに過ぎない筈のデカダンス用の素体が現実を打破する重要なアイテムとされる。ここで起きる虚実の逆転は、8話全体からも言えるものだ。(以下続く)©DECA-DENCE PROJECT#DECA_DENCE#デカダンス pic…
「デカダンス」7話はニューゲームの描写から始まるが、カブラギは経験者なのだからこれは「偽り」のニューゲームだ。しかしそもそも、偽りを現実と連動してきたのが本作ではなかったか。(以下続く)©DECA-DENCE PROJECT#DECA_DENCE#デカダンス pic.twitter.…
「デカダンス」6話でカブラギが送られるバグ矯正施設は、バグを単純労働者に変えて奉仕させる仕組みを取っている。ここで矯正されるバグは「個々人に起きている不具合」ではなく、「彼らが何かしでかす危険性」だ。(以下続く)©DECA-DENCE PROJECT#DECA_DEN…
「デカダンス」5話でガドルアルファと遭遇したタンカー部隊は、ギア達の全滅に戦慄する。ギアの死体はしょせん仮初の体に過ぎないが、敵の強さが本物だと伝えるのに死の虚実は関係ない。(以下続く)©DECA-DENCE PROJECT#DECA_DENCE#デカダンス pic.twitter.…
「デカダンス」4話、ナツメはカブラギに戻るよう言われるが、こっそり武器を見つけて指示に従わない。管理しようとしてもしきれない、掌握しようともしきれない。「バグ」とはそういうものであろう。(以下続く)©DECA-DENCE PROJECT#DECA_DENCE#デカダンス …
「デカダンス」3話。カブラギによるナツメの最初の戦闘指導は実戦訓練、「実戦を用いた訓練」……すなわち、現実と虚構の境目である。©DECA-DENCE PROJECT#DECA_DENCE#デカダンス pic.twitter.com/D4iBY1Drd0 — 闇鍋はにわ (@livewire891) July 23, 2020
「デカダンス」2話。死んだ人間への弔いや悼みはしかし、直後に裏切られる。現実と虚構の間の壁は厳然としているようでいて、実際は薄い。©DECA-DENCE PROJECT#DECA_DENCE pic.twitter.com/fAz7XAjI6C — 闇鍋はにわ (@livewire891) July 16, 2020
「デカダンス」1話。幼き日にナツメは父の調査に潜り込み、右腕を失う重傷を負ってデカダンスへ戻された。義手を身に着けることになる彼女の存在はこの時から「場違い」を運命づけられている。©DECA-DENCE PROJECT#DECA_DENCE pic.twitter.com/0vPaxhqrxR — …
どうも、闇鍋はにわです。先日はシャッコーが初めて立体化されたのが嬉しく20数年ぶりにガンプラを買ったのですが…… オプション武装としてMGコア・ブースターを買ったのが運の尽き、そのままVガンダムも買ってしまうなどガンプラ購入のタガが外れてしまいま…
基本ネタバレ無しでアニメを紹介するpianonaiqさんのレビューサイト「深夜アニメの歩き方」。旧サイトから3月に移転し新たにスタートを切っています。僕もこれまでに4本寄稿させてもらっていますが、その内の「刀使ノ巫女」レビューが新サイトの方に移植され…
「ドロヘドロ」12話。給食の材料を盗む会川から今回は始まる。給食費を払い、自分の腹中に収めるのが同じでも料理人という仲立ちを飛ばせば糾弾される。仲立ちや過程が無いことは、決定的にアウトローであることだ。©2020 林田球・小学館/ドロヘドロ製作委員…