な行
再び春を迎える「のんのんびより のんすとっぷ」。本作はゆっくりとしかし確かに時を進め、1年を描いてきた。最終回12話は、その歩みの不思議に迫るようなお話だ。
今回は少し視点を変えて描かれる「のんのんびより のんすとっぷ」。11話、しおりを気遣って遊びに行くれんげを、楓は優しく見守る。手のかかる時期はやがて終わり、幼子は成長して離れていく。しかしそれは、永の別れを意味するものだろうか?
また新たな1年を迎える「のんのんびより のんすとっぷ」。10話冒頭でれんげが広げるのはどれも年賀状。同じ意味を持つ、それぞれ違う手紙達。今回の話は、世界はこの年賀状のようなものだと教えてくれるお話だ。
日々の楽しさ幸せを描く「のんのんびより のんすとっぷ」。9話では、留守番しようとした小鞠は昼でも出る妖怪座敷童子に遭うかもと脅される。今回は越谷家の座敷童子にまつわるお話である。
移り変わりは去りゆくもの。「のんのんびより のんすとっぷ」8話は、あかねがこのみの卒業を寂しがるところから始まる。全てが今まで通り残るなどということはなく、けれどそれは寂しさだけをもたらさないことを今回の話は教えてくれる。
夏が終わり季節の進む「のんのんびより のんすとっぷ」。授業参観と聞いてれんちょん達はそれぞれ異なる反応を見せるが、母の怖い夏海はほとんど死にそうな顔を見せる。7話は主に彼女を通して、愚かさと賢さについて考えさせるお話だ。
ゆっくりだが確かに時の流れる「のんのんびより のんすとっぷ」。れんちょんはキャンプの日をすっかり忘れてしまっていたが、楽しみにしていた痕跡はカレンダーに残っていた。この6話は、消えない痕跡を巡るお話だ。
山道、あぜ道、道にあふれる「のんのんびより のんすとっぷ」。5話でこのみはけもの道を見つけて喜ぶが、その奥にいたのはあかねで野うさぎなどではなかった。けもの道はけものだけのものとは限らない。今回は劇中の様々なけもの道を見ていきたいと思う。
まだ見ぬ懐かしき景色、「のんのんびより のんすとっぷ」。4話、れんげは自分で育てたトマトの美味しさに感動する。彼女が感じているのはその味だけでなく成長の喜び。今回はそれをわたし達視聴者にも味わわせてくれるお話だ。
見る者の実体験とは違う、しかしどこか自分にもあった過去を呼び覚ます「のんのんびより のんすとっぷ」。3話の主役となるのはれんちょんの姉ひかげと夏海。家を出て東京の学校に通っているひかげが姿を現すのは、当然ながら里帰りの時。今回はたっぷり30分…
距離感の扱いが光る日常系アニメ「のんのんびより のんすとっぷ」。2話冒頭、畑作りを手伝うれんちょんは一穂の想像以上に喜んだり怒ったりする姿を見せる。一穂が目測を誤った結果と言えるが、今回はその目測の誤りを起点に三幕に分けて読んでみたい。
「田舎」に託した桃源郷を描くアニメ、TVに三度。「のんのんびより のんすとっぷ」1話でれんちょん(宮下れんげ)は棚の上のつまようじを取ろうとするも叶わない。踏み台を使っても届かぬそれはしかし、背の高い一穂からすればどうということも無い。この1話…
「波よ聞いてくれ」12話。日ごろ私たちは虚実を明確に区別できている、つもりでいる。しかし、虚実の境はそれほど確固たるものだろうか。また確固としていていいものだろうか。©沙村広明・講談社/藻岩山ラジオ編成局#波よ聞いてくれ pic.twitter.com/gjCqeM…
「波よ聞いてくれ」11話。人殺しにゾンビと別作品のような雰囲気で始まったラジオドラマだが、アバンで早々にいつものボケ&ツッコミの調子に戻る。「我に返る」とも言う。「虚構から現実に戻る」とも言う。©沙村広明・講談社/藻岩山ラジオ編成局#波よ聞い…
「波よ聞いてくれ」10話。久連木を慕う瑞穂とそれを遠目に見る甲本という構図は虚構の三角関係だが、久連木への憧れに決着を付けねば瑞穂は変われないだろう。虚の恋敵にも実は宿る。©沙村広明・講談社/藻岩山ラジオ編成局#波よ聞いてくれ pic.twitter.com/…
「波よ聞いてくれ」9話。ラジオで虚構を生業としたミナレに入る、女たらしの嘘つき元カレ・光雄からの連絡。これはデートなどではない、嘘つきの異種格闘技戦である。©沙村広明・講談社/藻岩山ラジオ編成局#波よ聞いてくれ pic.twitter.com/etwhSzpYyK — 闇…
「波よ聞いてくれ」8話。ミナレの唐突な尼僧願望という虚は瑞穂の真心の説得を生み、そしてそこからは性転換して彼女と添い遂げようという虚が生まれる。虚は実の親であり、実は虚の親である。©沙村広明・講談社/藻岩山ラジオ編成局#波よ聞いてくれ pic.twi…
「波よ聞いてくれ」7話。相談者・沖の打ち明け話は、行方不明の恋人・律子に関するもの。彼女がどうなったのか、何が実で何が虚なのかは誰も知らない。だが何が虚で何が実かなんて、そもそも簡単に分かるものだろうか?©沙村広明・講談社/藻岩山ラジオ編成…
「波よ聞いてくれ」6話。カレー屋店員をやめて一本で食べていくつもりだったラジオDJの給与はあまりに心もとなく、ミナレは翌日どころかその場で前言を翻す。虚実はマトリョーシカのように入れ子になっている。©沙村広明・講談社/藻岩山ラジオ編成局#波よ聞…
「波よ聞いてくれ」5話。ラジオの打ち合わせをしなければならないが、落ち込んだ今のミナレには瑞穂のお祝いタイムが必要だ。「虚」が無ければ、虚無的な「実」に立ち向かえない。©沙村広明・講談社/藻岩山ラジオ編成局#波よ聞いてくれ pic.twitter.com/KeW…
「波よ聞いてくれ」4話。部屋の様子は同じようでも、うたた寝の内に過ぎる3時間。時はあっという間に過ぎ、その中では全てが同じでいられない。©沙村広明・講談社/藻岩山ラジオ編成局#波よ聞いてくれ pic.twitter.com/jbNQDVhob4 — 闇鍋はにわ (@livewire89…
「波よ聞いてくれ」3話。ミナレをクビにする宝田は「実際」のところ、彼女を使えない社員と思っていたわけではない。基準は虚実とは別のところにある。©沙村広明・講談社/藻岩山ラジオ編成局#波よ聞いてくれ pic.twitter.com/X8arj0mgL5 — 闇鍋はにわ (@liv…
「波よ聞いてくれ」2話。ミナレの転職を止めたい中原はラジオを虚業という。「実」業と対になるからこそ「虚」業。前回は虚実のボーダーに触れたが、それを越えるのはミナレだけだろうか?©沙村広明・講談社/藻岩山ラジオ編成局#波よ聞いてくれ pic.twitter…
「波よ聞いてくれ」1話。ヒグマにガン見されて始まるラジオ番組。このアバンは嘘だと後に分かるわけだが、主人公・ミナレが危険なものを前にしているのは変わらない。©沙村広明・講談社/藻岩山ラジオ編成局#波よ聞いてくれ pic.twitter.com/DAJKlU6iBa — 闇…