2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

交差する"下から上"――「SK∞ エスケーエイト」4話レビュー&感想

スケボーと友情の交差を描く「SK∞ エスケーエイト」。4話の勝負は凡人・歴対絶対王者・愛抱夢。無謀極まりない対決だが、一方で少年漫画としては定番の逆転シチュエーションでもある。下から上への逆転というその王道はしかし、彼だけのものではない。

心からの里帰り――「のんのんびより のんすとっぷ」3話レビュー&感想

見る者の実体験とは違う、しかしどこか自分にもあった過去を呼び覚ます「のんのんびより のんすとっぷ」。3話の主役となるのはれんちょんの姉ひかげと夏海。家を出て東京の学校に通っているひかげが姿を現すのは、当然ながら里帰りの時。今回はたっぷり30分…

"同様"の限界――「ワンダーエッグ・プライオリティ」3話レビュー&感想

誰かを取り戻すため少女達が戦う「ワンダーエッグ・プライオリティ」。新たに現れた少女・川井リカはアイと同様にワンダーキラーを倒し、アイとは違い蘇らせたい相手の彫像に蹴りを入れる。同様だからこそ違う、これは3話の始まりから終わりまで続く要素だ。

おっさんか猫か、それが問題だ――「裏世界ピクニック」4話レビュー&感想

世界と心の裏を旅する「裏世界ピクニック」。4話の怪異は「時空のおっさん」。噂の内容を語りつつ、空魚はおっさんでなくもっとかわいいもの(猫)でもいいのでは、と疑問を投げかける。確かにこの怪異で「おっさん」は表面的なものに過ぎない。そしてその"…

目印なしでは歩けない――「IDOLY PRIDE(アイドリープライド)」3話レビュー&感想

舞台裏を描き続けるアニメ「IDOLY PRIDE(アイドリープライド)」。3話冒頭では、麻奈に似た歌声を持つさくらへの琴乃の意識や、寝ぼけたすずと雫をご飯の匂いで誘導するさくらの姿が見られる。この2つに共通するのはさくらが目印であること。人には目印が要…

∞はXの先――「SK∞ エスケーエイト」3話レビュー&感想

" data-en-clipboard="true"> ©ボンズ・内海紘子/Project SK∞ " data-en-clipboard="true">北の国から来た少年とのいくつもの交差が生まれていく「SK∞ エスケーエイト」。日本代表候補の知念実也に勝負を挑まれたランガは、シャドウに勝った時のヒリヒリし…

一周回って裏返し――「のんのんびより のんすとっぷ」2話レビュー&感想

距離感の扱いが光る日常系アニメ「のんのんびより のんすとっぷ」。2話冒頭、畑作りを手伝うれんちょんは一穂の想像以上に喜んだり怒ったりする姿を見せる。一穂が目測を誤った結果と言えるが、今回はその目測の誤りを起点に三幕に分けて読んでみたい。

「対等」に見る長瀬小糸への疑念――「ワンダーエッグ・プライオリティ」2話レビュー&感想

死んだ友達を蘇らせるため摩訶不思議へ飛び込む「ワンダーエッグ・プライオリティ」。2話の副題は「友達の条件」……同じ境遇の少女ねいると出会ったアイは彼女と友達になろうとするも断られてしまう。つまり、条件を満たせない。友達の条件とは、一体なんだろ…

死あればこその生――「裏世界ピクニック」3話レビュー&感想

独り占めするつもりだった小さな世界が姿を変えていく「裏世界ピクニック」。超自然の罠・グリッチが大量に潜み、歩くことすら危険と判明した裏世界。けれど危険なのはグリッチだけとは限らない。3話はそういう、死の臭いが生を引き立てるお話だ。

あまりにも大きな痕跡――「IDOLY PRIDE(アイドリープライド)」2話レビュー&感想

「ヒロイン」長瀬麻奈の死、そして幽霊としての再登場と衝撃的に幕を開けた「IDOLY PRIDE(アイドリープライド)」。2話でも当然彼女は幽霊として現れるが――果たして、幽霊は彼女だけだろうか?

交差する場所を探せ――「SK∞ エスケーエイト」2話レビュー&感想

懐かしい初めてを描く「SK∞ エスケーエイト」。2話アバン、歴は前回をナーリー(ヤバイ)と形容する。不運や無茶の形容からランガへの称賛へ「ねじれる」その言葉はしかし、どちらの意味でもおかしくない。ねじれることで合うピントもある。今回はそういうお…

遠景への旅――「のんのんびより のんすとっぷ」1話レビュー&感想

「田舎」に託した桃源郷を描くアニメ、TVに三度。「のんのんびより のんすとっぷ」1話でれんちょん(宮下れんげ)は棚の上のつまようじを取ろうとするも叶わない。踏み台を使っても届かぬそれはしかし、背の高い一穂からすればどうということも無い。この1話…

大戸アイはなぜオッドアイなのか――「ワンダーエッグ・プライオリティ」1話レビュー&感想

野島伸司の原案・脚本で注目を集める「ワンダーエッグ・プライオリティ」。刺激的な1話と共に目を引くのは主人公・大戸アイのオッドアイ設定だろう。「オオトアイ」が「オッドアイ」にひっかけた命名なのは明白で、ならばそこには物語の神秘が宿っている。彼…

私の見る世界は不正確――「裏世界ピクニック」2話レビュー&感想

くたびれ大学生・空魚と美人女子・鳥子の2人行を描く「裏世界ピクニック」。2話では空魚は鳥子に突然の壁クイをされ戸惑うが、それが求愛だというのは勘違いで鳥子は自分と空魚に起きた身体的な変化を確認したいだけだった。1話で見られたのは認識と存在の直…

舞台裏を見に行こう――「IDOLY PRIDE(アイドリープライド)」1話レビュー&感想

「舞台裏のドラマが、ステージを輝かせる」……「IDOLY PRIDE(アイドリープライド)」はPVなどで、折に触れてはそう謳っている。いささかストレート過ぎるようにも感じられる言葉にしかし、嘘はない。この1話は、30分のほぼ全てを過去による舞台裏に割いたお…

2021年に「機動戦士ガンダム」劇場版三部作を見た(後編)

藤津亮太さんの講座「アニメを読む」に合わせて「機動戦士ガンダム」の劇場版を見ましたた。なのでこれを『「人間的」と「非人間的」を繋ぐ物語』としてレビューを書いてみたいと思います。後編は第二部「哀・戦士編」、第三部「めぐりあい宇宙編」をまとめ…

遥かな焦点距離――「SK∞ エスケーエイト」1話レビュー&感想

車輪の付いた板一枚に体を預け、滑り跳ねるスポーツ、スケボー。負傷と隣り合わせのそのスリリングさは、アニメ「SK∞ エスケーエイト」では一層視覚的だ。山を一気に滑り降りるスピード感、攻撃・妨害上等のバーリトゥードぶり、必ず何かを賭けなければなら…

2021年に「機動戦士ガンダム」劇場版三部作を見た(前編)

藤津亮太さんの講座「アニメを読む」に合わせて「機動戦士ガンダム」の劇場版を見ました。なのでこれを『「人間的」と「非人間的」を繋ぐ物語』としてレビューを書いてみたいと思います。前編は第一部に絞って。

全ては認識から始まる――「裏世界ピクニック」1話レビュー&感想

ネットの発達した現代の新たな怪談を描く、「裏世界ピクニック」。1話冒頭、主人公の紙越空魚(かみこしそらお)は裏世界で自分が死んでも誰も気にしないだろうと考える。それはつまり彼女が世界から認識されていないということだ。この1話で認識と存在が直…

輝きを広げよう――「ラブライブ!サンシャイン!! The School Idol Movie Over the Rainbow」レビュー&感想

少女が自分の中にゼロではなく無という輝きを、形なきものを見つけて終わった「ラブライブ!サンシャイン!!」。劇場版の鍵となるのもやはり形なきものだが、それは常に味方になってくれるわけではない。「ラブライブ!サンシャイン!! The School Idol Movie Ov…

2020/10-12月期終了アニメアンケート

「アニメ調査室(仮)」さんが行うアニメのアンケート、10-12月期分も参加させていただきます。 →前回のアンケート回答:2020/7-9月期終了アニメアンケート -評価条件- だいたい80%以上視聴した作品について、作品の評価をS,A-Eでお答えください。(80%の目安 :…

【ガンプラ作ったよ】デルタガンダム

正月向けにキンキラキンのガンプラ、HGUC 1/144 デルタガンダムを組みました。メタル系塗料使用の光沢仕上げ。ランナー塗装に加え、シールで補う部分はガンダムマーカーのロイヤルメタレッドを塗ってサクッと製作したものです。

2021年 新年のご挨拶

あけましておめでとうございます。ブログを引っ越して初の新年となります。みそトマトさんが紹介していたCanvaでアイキャッチを作ろうかと思いましたが、今回は折角なので作ったガンプラ、デルタガンダムの写真でトップを飾ります。ゴールドメッキなので時期…