か行-コンクリート・レボルティオ

「コンクリート・レボルティオ」24話レビュー~幻想は生きている~

「コンクリート・レボルティオ」最終回となる24話は、決戦から時が経った神化53年では既に人々が超人を懐かしむようになったとの語りから始まる。それは超人達が「幻想」となったことを意味する。©BONES・會川 昇/コンクリートレボルティオ製作委員会#コン…

「コンクリート・レボルティオ」23話レビュー~幻想の終わる時に~

「コンクリート・レボルティオ」23話で開かれる、超人が主役の博覧会。しかしその裏では胡摩を初めとした超人――超人とされない者達――が捕えられている。それは博覧会の華やかな「幻想」の終わりだ。(以下続く)©BONES・會川 昇/コンクリートレボルティオ製…

「コンクリート・レボルティオ」22話レビュー~幻想が真実を暴く~

「コンクリート・レボルティオ」22話は帝告の映画と、怒りで狐面を顕にする笑美の姿から始まる。映画は作り物――幻想だが、笑美の真実の姿をあぶり出したということだ。(以下続く)©BONES・會川 昇/コンクリートレボルティオ製作委員会#コンレボ pic.twitte…

「コンクリート・レボルティオ」21話レビュー~曖昧さの中の蟻地獄~

「コンクリート・レボルティオ」21話。フリーゾーンたる「花鳥洞」は神化49年には既に閉店している。正義も悪もなく共にいられるその場所が閉じられていることは、曖昧さが狭められている証左だ。©BONES・會川 昇/コンクリートレボルティオ製作委員会#コン…

「コンクリート・レボルティオ」20話レビュー~曖昧さの行方~

「コンクリート・レボルティオ」20話。ベトナムの戦場で超人特殊部隊JOEのジョナサンは絶叫する。だが彼が耐えられないのは戦場という場所以上に、その曖昧さにこそある。©BONES・會川 昇/コンクリートレボルティオ製作委員会#コンレボ pic.twitter.com/1pi…

「コンクリート・レボルティオ」19話レビュー~彼方の地でも旅は終わらず~

「コンクリート・レボルティオ」19話。300年前に狭い日本を飛び出し、南極から氷漬けで発見された鐵假面剱士こと影胡摩。彼女にとって神化の時代とは、南極より更に遠くの世界である。©BONES・會川 昇/コンクリートレボルティオ製作委員会#コンレボ pic.twi…

「コンクリート・レボルティオ」18話レビュー〜よりかからぬ故に交わる〜

「コンクリート・レボルティオ」18話。妻を亡くした若村一勇は、娘である夕子の子供らしい子供だけの感覚と上手く折り合えずにいる。子供には独善手前の、その子だけの「正しさ」があって、しばしばそれは世間と折り合わない。©BONES・會川 昇/コンクリート…

「コンクリート・レボルティオ」17話レビュー~二項対立の外~

「コンクリート・レボルティオ」17話。超人のせいではない事故を超人のものとする報道に輝子・風郎太と孫竹・兵馬の意見は分かれるが、笑美はその場にいない。すなわち彼女はこの時、敵味方の別の外側にいる。©BONES・會川 昇/コンクリートレボルティオ製作…

「コンクリート・レボルティオ」16話レビュー~己の中の矢~

「コンクリート・レボルティオ」16話。国スポでのスキージャンプのメダル独占を期待されながら、選手としての出場すら危ぶまれる改造超人・スリーバードメン。しかし彼らが選手として危ういのは、頭に生えた花のせいだけではない。©BONES・會川 昇/コンクリ…

「コンクリート・レボルティオ」15話レビュー〜正義も自由も越えていこう〜

「コンクリート・レボルティオ」15話。人々を襲う悪の星人を仕留める謎の女性。正義の超人としか見えない行動でありながら、彼女の――遥アキの心にその言葉はない。爾朗が味方する「正義」は無い、ように見える。©BONES・會川 昇/コンクリートレボルティオ製…

「コンクリート・レボルティオ」14話レビュー〜互換すれど唯一無二〜

「コンクリート・レボルティオ」14話。柴は爾朗と自分の何が違うと問う。彼がメガッシンで革命派(の超人)を守ろうとしていたことは、確かに爾朗と互換して見える。だがそれは、両者が同じことを意味するのだろうか?©BONES・會川 昇/コンクリートレボルテ…

「コンクリート・レボルティオ」13話レビュー~幻想と現実の天秤~

「コンクリート・レボルティオ」13話。超人について書くことは機能秘密法違反だが、人体実験の事実に報道もただ黙っておられない。幻想と現実の調和はこの時、著しく乱れている。©BONES・會川 昇/コンクリートレボルティオ製作委員会#コンレボ pic.twitter.…

「コンクリート・レボルティオ」12話レビュー~幻想の繋がり~

「コンクリート・レボルティオ」12話。魔界の住人である輝子は風邪をひいても人間界の薬物では治療できない。提供された特別な薬草で回復を試みるのは、分かたれた2つのものを繋ぎ止める行為である。©BONES・會川 昇/コンクリートレボルティオ製作委員会#コ…

「コンクリート・レボルティオ」11話レビュー~変成は喪失を呼ぶ~

「コンクリート・レボルティオ」11話。遊泳禁止の海に飛び込んだ青年が超人だったと認識を改める釣り人は、魚が逃げたことに気付かない。何かが変化する時、しばしばもっとも大事なものが見落とされる。©BONES・會川 昇/コンクリートレボルティオ製作委員会…

「コンクリート・レボルティオ」10話レビュー~矛盾を包む絶対~

「コンクリート・レボルティオ」10話。今回は25世紀、歴史への介入を許さぬタイムパトロール(TP)の出動場面から始まる。しかし歴史への介入を許さぬために自ら介入するとは、それもまた矛盾とも言える。©BONES・會川 昇/コンクリートレボルティオ製作委員…

「コンクリート・レボルティオ」9話レビュー~似て非なる永遠~

「コンクリート・レボルティオ」9話。敵兵に銃弾の雨を浴びせた米兵は、相手が死んでいると勘違いする。人間は、異なるものを同じものと勘違いする生き物である。©BONES・會川 昇/コンクリートレボルティオ製作委員会#コンレボ pic.twitter.com/RB9GR1tbBJ …

「コンクリート・レボルティオ」8話レビュー~「灰色」にも裏表~

「コンクリート・レボルティオ」8話。血のついた仮面の山、現れる仮面の人物・牧大鉄。それらはいずれも謎であり、そして謎とは白黒つかぬもの。すなわち「灰色」である。©BONES・會川 昇/コンクリートレボルティオ製作委員会#コンレボ pic.twitter.com/gyz…

「コンクリート・レボルティオ」7話レビュー~幻想の証明~

「コンクリート・レボルティオ」7話。アバンでは純真な輝子が生態として人々を利用する存在であること、更には古株の超人・アースちゃんもまた同類であることが示唆される。純粋無垢な正義にも思える者も、本当にそうとは限らない。©BONES・會川 昇/コンク…

「コンクリート・レボルティオ」6話レビュー~人を笑顔にする力~

「コンクリート・レボルティオ」6話。今回のゲスト・マウンテンホースはわずか2,3年で芸能プロ所属から場末のショーパブ前座へと立場を変えている。しかし、それは彼らが「変わった」ことと同義とは限らない。©BONES・會川 昇/コンクリートレボルティオ製作…

「コンクリート・レボルティオ」5話レビュー~制御不能の幻想~

「コンクリート・レボルティオ」5話。冒頭描かれるのは帝都広告社の倫子の辣腕と、米国の超人マスターウルティマが怪獣を使役するニュース。ブームも怪獣も、制御が困難なものであるのは変わらない。©BONES・會川 昇/コンクリートレボルティオ製作委員会#コ…

「コンクリート・レボルティオ」4話レビュー~姿は1つでなくても~

「コンクリート・レボルティオ」4話。アバンでは科学者ではなく探検家としての孫竹や、絵を写し取って姿を変える笑美などが描かれる。物事には複数の姿がある。©BONES・會川 昇/コンクリートレボルティオ製作委員会#コンレボ pic.twitter.com/LU6RIQRN90 — …

「コンクリート・レボルティオ」3話レビュー~人間にたどり着けないもの~

「コンクリート・レボルティオ」3話。今回は爾朗とはまた別の形で正義を追い求める男・人間の記憶と人格を移植されたロボットである柴来人が登場する。しかし、追い求めるものにたどり着けるとは限らない。©BONES・會川 昇/コンクリートレボルティオ製作委…

「コンクリート・レボルティオ」2話レビュー~友達でいられなくても~

「コンクリート・レボルティオ」2話。オバケの風郎太は何にでも姿を変えられる。だが何にでもなれる者は、逆に言えば何にもなれない。©BONES・會川 昇/コンクリートレボルティオ製作委員会#コンレボ pic.twitter.com/6bj3gbXMmt — 闇鍋はにわ (@livewire891)…

「コンクリート・レボルティオ」1話レビュー~フィルムの隙間を覗け~

「コンクリート・レボルティオ」1話。アバンでは突然に5年が経過し、主人公・爾朗と輝子の様変わりした関係が描かれる。この間に何があったかと誰もが想像するわけだが、言ってみればそれは「フィルムのコマの隙間」だ。©BONES・會川 昇/コンクリートレボル…