「コンクリート・レボルティオ」2話。オバケの風郎太は何にでも姿を変えられる。だが何にでもなれる者は、逆に言えば何にもなれない。
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年5月6日
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今回徹底して描かれるのは、風郎太が誰とも何ともずっと一緒にはいられないことだ。彼が永遠に子供のままでも一緒に遊ぶ子供はいずれ成長し彼のことなど忘れる。#コンレボ
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子供とずっと一緒にいられないなら、魔女っ子や妖怪ではどうか? 否。魔女っ子も人間とは違うが成長するし、妖怪は人間とは違う系統の知性体の総称であってオバケとは別と本作では語られる。秋田課長も語るようにオバケについてはよく分かっていない……つまり何者ともされていない。#コンレボ
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居候していた友達の家からも追い出される彼は本質的に漂流者であり、劇中でもあちこちを漂う。駄菓子屋、広場、警察署、輝子の部屋、人吉家……風郎太には居場所がないのだ。正義を求めて飛び込んだ先ですら「黒い霧」の中で、彼はどこにもたどり着けない。#コンレボ
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カムペを助けたのも、タルタロス蟲人を虐殺してしまったのも、何も知らなかったのも、タルタロス蟲人がもはや正義の超人ではなかったのも全て事実。風郎太の行いは正義とも悪とも定義づけられない。たどり着けない。#コンレボ
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風郎太の命1つで数万のタルタロス蟲人の命を奪った償いなどできない、風郎太を殺したところで何が戻ってくるわけでもない。本当に彼は何にもなれないのだ。罰を受けて許される咎人にすら、なれないのだ。#コンレボ
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何にもなれないから、何ともずっと一緒にいられない。大人になった自分はもう友達になれないというカムペの別れの言葉にトドメを刺されて、風郎太は泣き叫ぶ。昔は正義と悪がはっきりしていた筈なのに、なぜそれと一緒にいられないのか。自分も大人になったら分かるのか。#コンレボ
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そんなものは「昔」にもなくて、「子供」が見る夢に過ぎない。超人課も昔から「悪を倒していい超人を守る組織」なんかではない。だけどそれを心から信じる風郎太がいてくれれば、そうあろうと思える。#コンレボ
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爾朗はもう子供ではない。だから風郎太と友達にはなれない。超人課の同僚がせいぜいで、5年後では敵同士にすらなっている。風郎太が無邪気に信じた正義と悪が絵空事だなんて嫌になるほど知っている。#コンレボ
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でも、友達にはもうなれなくても。敵同士にすらなっても。そういう者が存在し続けてほしいのだ。正義と悪が存在すると信じてほしいし、自分もまた信じたい。あの日の無邪気な笑顔に爾朗が託したのは、残酷で切なる願いだった。
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というわけで「コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜」2話レビューでした。こうやって見返すと風郎太の「何にもなれない」が関係性や居場所といった要素にも通じていて、一層過酷に感じられました。#コンレボ
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同時に爾朗の願いもあまりに切なくて。正義と悪を語れなくなるのは大人になった証拠でもあります。だけどそれを諦めてしまった先には、もはや何の正しさも残らない。#コンレボ
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私達もまた、無邪気に正義と悪を信じた頃と永遠に「友達」ではいられない。でも、どんなに遠い関係になったとしても「それ」を忘れ去ってしまうのは大切なものを失うことなのでしょう。子供の頃夢中になったヒーロー達の姿を忘れてしまうのと同じように、悲しいことなのです。#コンレボ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年5月6日
さて、次回は鈴村健一演じるコンレボ1のイケメン・柴来人の登場回です。まーもうカッコいいし爾朗との関係が最高に胸アツなんですよ。語彙を喪失するくらい素敵なキャラなんですよ。楽しみです。
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あと超人課理の理想と実像の分断の象徴に跳ね橋の勝鬨橋が使われてますが、2020年に見ると富豪刑事BULを連想しちゃいますね。謎の興奮。
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年5月6日
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