は行-平家物語
全てが移りゆく「平家物語」。11話、平家一門は壇ノ浦にその身を沈める。だが、海に還るのは彼らだけではない。
絶えることなき「平家物語」。10話冒頭、びわは燃え尽きた福原にかつてを思い出す。灰燼に帰しても、物語は消えない。
再び集う「平家物語」。9話ではますます追い詰められていく平家と、苦しみながらも一筋の希望を見つけるびわの姿が描かれる。時間も空間も離れたびわが平家に寄せる思いは、私達が寄せるのと軌を一にするものだ。
逃げ切れない「平家物語」。8話冒頭、びわは祇王と仏御前の庵を訪れる。二人が既に亡くとも、そこは彼女にとって思い出深い場所だ。縁の糸はたやすく切れはしない。
帰り道の見えない「平家物語」。7話では都が福原から京に戻されるが、それで全てが元には戻らない。原点に立ち返るのはそれほど簡単なことではない。
全てが変わりゆく「平家物語」。6話は福原への遷都から始まる。京の都もけして不変ではない。
「平家物語」。5話では亡き重盛に代わり弟・宗盛が平家の棟梁の座に就くが、もちろん彼に重盛の代役は務まらない。重盛の瞳はびわに受け継がれている。継承は正しさに拠るとは限らない。
人が物語になる「平家物語」。4話、重盛は子を身ごもった徳子が西光達の怨念に苦しめられているのを見る。彼とびわの不思議な目は本作の鍵であるが、今回は「見る」ことが特に大きな意味を持つ。
綻びから輝き出す「平家物語」。3話では絶頂の陰に破綻の予感が現れ始める。それに抗う重盛の放つ輝きは、いったいどんな力に拠っているのだろう?
逃れ難き「平家物語」。2話では妓王と仏御前の挿話を挟んで人の不自由さが描かれる。不自由さから逃れる術は、はたしてあるのだろうか?
" data-en-clipboard="true"> ©️「平家物語」製作委員会 " data-en-clipboard="true">いにしえへ潜る「平家物語」。1話では平家の栄えと共に有名な「平家にあらざれば人にあらず」の言葉が登場する。本作のこの言葉はしかし、驕りだけを指していない。光が当…