アニメ映画

歌姫vs天才軍師――「パリピ孔明 Road to Summer Sonia」レビュー&感想

2022年に放映されたアニメの総集編映画である「パリピ孔明 Road to Summer Sonia」。現代に転生した諸葛孔明が戦うのは芸能界? 否、彼が戦う相手は傍らに立つ歌姫だ。

【ネタバレ】世界は姉妹でできている――「大室家 dear sisters」レビュー&感想

「ゆるゆり」のスピンオフを映像化した「大室家 dear sisters」。いわゆる日常系の本作に大筋はない。けれどだからこそ感じられるまとまりは、それこそが姉妹のようなものだ。

千年女優は私達に問う――「千年女優」レビュー&感想

約20年の時を超えて2024年にリバイバル上映された、今敏監督の「千年女優」。現実か虚構か分からぬ女優の一生は、尽きぬ希望と共に私達に問いを投げかけている。

【ネタバレ】約束を超える約束――「屋根裏のラジャー」レビュー&感想

小説を原作にスタジオポノックが送り出す、映画「屋根裏のラジャー」。イマジナリーフレンドが主人公の本作は、見る者に真の想像とは何かを問う物語である。

【ネタバレ】消えない魔法――映画「窓ぎわのトットちゃん」レビュー&感想

黒柳徹子の自伝的小説をアニメ映画化した「窓ぎわのトットちゃん」。夢いっぱいの童女の成長を描く本作は、消えない魔法を描いた物語である。

【ネタバレ】回る時のブレンド――「駒田蒸留所へようこそ」レビュー&感想

P.A.WORKSが送るオリジナル長編アニメ「駒田蒸留所へようこそ」。お仕事シリーズ最新作でもある本作から見えるのは、ウイスキーのように不思議な時のブレンドだ。

終わらない脱皮――「パーフェクトブルー」レビュー&感想

公開25周年を記念し、2023年に4Kリマスター版が上映された「パーフェクトブルー」。どこまでが自分や現実か分からない映像の数々は、鑑賞する私達自身にも影響を与える。本作を見た人間は、もはやこれまでの”現実”に戻れない。

【ネタバレ】時間の三角関係――「アリスとテレスのまぼろし工場」レビュー&感想

【ネタバレ】時間の三角関係――「アリスとテレスのまぼろし工場」レビュー&感想

【ネタバレ】ワルの上限ーー「SAND LAND(サンドランド)」レビュー&感想

20年を経て鳥山明の一作を映像化した「SAND LAND(サンドランド)」。「悪魔よりワルだなんてゆるされるとおもうか?」のキャッチコピーは、伊達ではなく本作の根幹である。

【ネタバレ】主役交代のお知らせ――「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」レビュー&感想

新次元のアニメーション描写で世界の度肝を抜いた前作から4年、パワーアップして帰ってきた「スパイダーバース」。前作の主役はピーターに代わってスパイダーマンとなった少年マイルスであったが、今回の主役も彼であって彼ではない。

世界を貫くルール――「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」レビュー&感想

言わずと知れた世界的ゲームを映画化した「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」。劇中ではゲームをほうふつとさせる場面が多数あることも話題を呼んだ。だがこれは単なるファンサービスに留まらず、れっきとしたテーマの一環だ。

【ネタバレ】湘北vs『湘北』――「THE FIRST SLAM DUNK」レビュー&感想

原作・井上雄彦自身がメガホンを取って製作された「THE FIRST SLAM DUNK」。公開までほとんど情報の明かされなかった本作は果たして、何との戦いを描いた作品なのだろうか?

完全さは垣間見えるもの――「すずめの戸締まり」レビュー&感想

2022/11/11に公開された新海誠監督の映画「すずめの戸締まり」は、九州から東北までの少女の旅を描いたロードムービーだ。だが、少女が旅している先はもう一つある。旅の先で彼女が見つけたものは、いったいなんだろう?

不在と遍在のヒーロー達――「ドラゴンボール超 スーパーヒーロー」レビュー&感想

前作から3年ぶりの新作映画となった「ドラゴンボール超 スーパーヒーロー」。悟飯とピッコロの二人がメインとなる本作は、ヒーローの不在と遍在を描いた物語だ。

己は中間にあると知れ――「犬王」レビュー&感想

古川日出男の小説を原作に湯浅政明が生み出したアニメ映画「犬王」。劇中にはこのような台詞が登場する。「自分達がこの世にいたことを誰かが知るだけでいいんだ。それで報われる」……はたしてこの「自分達」とは何を指しているのだろう?

勝ち取ったものは――「EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション」レビュー&感想

TVシリーズから16年かけて終わりへたどり着いた「EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション」。本稿では、完結編となる本作でエウレカが勝ち取ったものは何なのか考えてみたい。

マックスとフレイアの対比から見る「劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!」レビュー&感想

3年の時を経て劇場へ帰還した「劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!」。本作にはシリーズを代表するキャラ、マクシミリアン・ジーナス(マックス)がゲストではなく主要キャラとして登場する。彼の存在がもたらしたものは、いったいなんだろう?

"日常系"は終わらない――「きんいろモザイク Thank you!!」レビュー&感想

「きんいろモザイク Thank you!!」見てきました。劇場版でも変わらず日常系という、保守的なようで挑戦的な本作の作りに着目して以下レビュー。

「映画大好きポンポさん」は取り扱い要注意作品【感想】

「映画大好きポンポさん」見てきました。楽しい作品でしたが、きっと嫌な捉え方もされるんじゃないかなと思ったので、そのあたりを軸に書いておきます。 *原作未読