た行-デカダンス
戦いとその先の未来が描かれる「デカダンス」最終12話、決戦は皆が心を一つに……といった形にはならない。事情を知る者からは無意味だったり、身勝手ですらあったりする。しかし虚構と事実とは別に人が見る「真実」なんて、元々そういうものではないか?
「デカダンス」11話では、デカダンスおよびソリッド・クエイク社と管理チップを持たぬバグ・ガドルであるオメガの激闘が描かれる。機械の体で生きるサイボーグとシステムから外れて生まれたバグ・ガドルは対照的なようでいて、どちらもが虚実を抱えている点…
デカダンス #10「brake system」 ©DECA-DENCE PROJECT ガドル工場の破壊とナツメが世界の実相を知ることで虚構と現実の境が破壊された「デカダンス」。結果として10話冒頭、ナツメはショックのあまり気を失う。それは虚構と現実の区別をつけられなくなった彼…
「デカダンス」9話で破壊作戦の決行されるガドル工場周辺にはチップに反応する不可視のシールドが張られている。内外を分けるその境界線にナツメは気付かず、カブラギはおっかなびっくり越えるが、チップの無い彼らの体には内外の違いは意味がない。内と外は…
ガドル工場の破壊準備が始まる「デカダンス」8話では、ゲームに過ぎない筈のデカダンス用の素体が現実を打破する重要なアイテムとされる。ここで起きる虚実の逆転は、8話全体からも言えるものだ。(以下続く)©DECA-DENCE PROJECT#DECA_DENCE#デカダンス pic…
「デカダンス」7話はニューゲームの描写から始まるが、カブラギは経験者なのだからこれは「偽り」のニューゲームだ。しかしそもそも、偽りを現実と連動してきたのが本作ではなかったか。(以下続く)©DECA-DENCE PROJECT#DECA_DENCE#デカダンス pic.twitter.…
「デカダンス」6話でカブラギが送られるバグ矯正施設は、バグを単純労働者に変えて奉仕させる仕組みを取っている。ここで矯正されるバグは「個々人に起きている不具合」ではなく、「彼らが何かしでかす危険性」だ。(以下続く)©DECA-DENCE PROJECT#DECA_DEN…
「デカダンス」5話でガドルアルファと遭遇したタンカー部隊は、ギア達の全滅に戦慄する。ギアの死体はしょせん仮初の体に過ぎないが、敵の強さが本物だと伝えるのに死の虚実は関係ない。(以下続く)©DECA-DENCE PROJECT#DECA_DENCE#デカダンス pic.twitter.…
「デカダンス」4話、ナツメはカブラギに戻るよう言われるが、こっそり武器を見つけて指示に従わない。管理しようとしてもしきれない、掌握しようともしきれない。「バグ」とはそういうものであろう。(以下続く)©DECA-DENCE PROJECT#DECA_DENCE#デカダンス …
「デカダンス」3話。カブラギによるナツメの最初の戦闘指導は実戦訓練、「実戦を用いた訓練」……すなわち、現実と虚構の境目である。©DECA-DENCE PROJECT#DECA_DENCE#デカダンス pic.twitter.com/D4iBY1Drd0 — 闇鍋はにわ (@livewire891) July 23, 2020
「デカダンス」2話。死んだ人間への弔いや悼みはしかし、直後に裏切られる。現実と虚構の間の壁は厳然としているようでいて、実際は薄い。©DECA-DENCE PROJECT#DECA_DENCE pic.twitter.com/fAz7XAjI6C — 闇鍋はにわ (@livewire891) July 16, 2020
「デカダンス」1話。幼き日にナツメは父の調査に潜り込み、右腕を失う重傷を負ってデカダンスへ戻された。義手を身に着けることになる彼女の存在はこの時から「場違い」を運命づけられている。©DECA-DENCE PROJECT#DECA_DENCE pic.twitter.com/0vPaxhqrxR — …