のんのんびより のんすとっぷ 第9話「おいしいごはんを作った」
部屋でくつろいでいた越谷小鞠は、妹の夏海からデパートに誘われますが、乗り気ではない様子。「ひとりで留守番をするとおばけが出る」と夏海に言われますが、小鞠は「おばけなんて作り話だし、昼には出ない」とムキになって否定します。留守番中、小鞠はお腹が減ったので台所にお菓子を取りに行きました。すると突然、背後で小さな物音がします。焦った小鞠が視線を向けると、そこには…。
(公式サイトあらすじより)
1.越谷家には座敷童子がいる
小鞠「このままじゃ夏海に笑われる! 絶対捕まえてやるんだから!」
座敷童子は名前の通り座敷に住む妖怪であり、つまり家とは切っても来れない関係にある。その点で言えば、今回の小鞠は非常に座敷童子的だ。なにせ3つの話の全てで彼女は屋外へ出ず、今回は始終家の中にいるのだから。
座敷童子が宿る家は栄える。そういう意味で今回、小鞠は越谷家に多くのものをもたらしている。ただし彼女がもたらすのは富ではなく、どったんばったんの騒動の数々だ。ただ侵入しただけのイタチを妖怪と勘違いしてムキになったり、ただのセーターを股引のようにしてしまったり、カレーを作るだけで大騒ぎになったり。小鞠はどの場面でも必死だけれど、その姿はいつもコミカルで愛らしい。彼女という座敷童子がいるから今回の越谷家は賑やかで、賑やかさは家の繁栄の証だ。ただ、この家の座敷童は1人だけだろうか?
2.座敷童子の集う家
夏海「これはですねえ、冬でもあったかもこもこレギンスです!」
実際、今回の主役は小鞠だがその周囲にはいつも夏海のいたずらがある。小鞠がムキになってイタチを捕まえようとしたのは夏海にからかわれたからだし、失敗した編み物をあたかも狙い通りのように夏海が言い繕うのもある種のいたずら。砂糖を持ち出して蟻を集めて遊ぶ様に至っては「童子」のいたずら以外のなにものでない。
基本的に夏海のいたずらはしょうもなくて自業自得の結果を招くが、それはいつもいつでもと言うわけではない。夏海の言い繕いが取り返しがつかないからこそ小鞠は蛍に失敗を打ち明けられたし、料理作りの迷走ぶりからすれば夏海が夕食の心配するのは無理もない。そして、砂糖を持ち出した遊びは結果的に越谷家の夕食を救うことにもなった。長い目で見れば、夏海もまたいたずらで家を栄えさせている。
夏海「これなんかしたの!?」小鞠「別に。美味しいカレー作っただけだよ」夏海「それじゃ答えになってないじゃん、てかこれおかわりあるの?」小鞠「あるけど、私まだ食べてないんだから先食べないでよ」
小鞠も夏海も性質は全然違うようで、どちらも結局童子には変わりない。そしてそんな二人の姿は、飽きることない賑やかな日常を越谷家にもたらしてくれる。二人がいるから越谷家は栄えていて、子供はみな家の座敷童子なのだ*1。
感想
というわけでのんのんびより3期9話のレビューでした。小鞠を座敷童子に見立てられる回だなと考えつつ、それだけだと夏海の存在感が薄いよなとも考えている内に「座敷童子が二人以上いてもいいじゃない」へと落ち着きました。子供はみんなニュータイプ、もとい座敷童子。
小鞠の小動物的小人物的面白さはもちろんのこと、編み物フォローで調子に乗ってドツボにはまっていく夏海が心の声のツッコミまで含めて楽しかったです。こんな毎日なら良くも悪くも飽きないだろうな、母も。
*1:もちろん、卓も