「富豪刑事 Balance:UNLIMITED」の主人公・神戸大介は大金持ちだが、6話ではヒュスクのイヤリングやスマホを「忘れて」しまう。金があっても使えないならそれは使い方を「忘れる」のと同じだ。
— 闇鍋はにわ (@livewire891) August 8, 2020
©筒井康隆・新潮社/伊藤智彦・神戸財閥#富豪刑事BUL#fugoukeiji_bul pic.twitter.com/0dQkxsvLGW
6話じゃねえよ4話だよ!
— 闇鍋はにわ (@livewire891) August 8, 2020
金があっても使い方を忘れた今回の大介は無力だ。犬探しの役には立たない、家に帰れない、野菜を切るのも一苦労。普段と違って彼は金をそれらの解決手段に変えることができない。#富豪刑事BUL
— 闇鍋はにわ (@livewire891) August 8, 2020
金に代表されるように、力とは何かに変えることによって初めて意味を持つ。いたいけさを泣き落としに変えれば子供だって小悪魔に変わるが、食材そのままの「生」ハムは大助の肥えた舌にはとうてい食べられたものではない。#富豪刑事BUL
— 闇鍋はにわ (@livewire891) August 8, 2020
金の使い方とは金を何かに変える方法であり、だからそれを忘れた今回の大助には「何かに変える」ことこそが大きな意味を持つ。安い食材も春が加藤家直伝の料理に「変えれば」大助にはたまらぬ美味さとなる。
— 闇鍋はにわ (@livewire891) August 8, 2020
©筒井康隆・新潮社/伊藤智彦・神戸財閥#富豪刑事BUL pic.twitter.com/SDWVL1mBck
その一夜によって、大助は金の使い方、金の何かへの変え方を思い出す。ヒュスクやスマホがなくとも、ブリーダーに犬の購入の打診をすることはできる、「金を使う」ことはできる。それがいつもと桁の違う少額でも、やり方はいつもと変わらない。#富豪刑事BUL
— 闇鍋はにわ (@livewire891) August 8, 2020
見分けのつかぬ兄弟犬を子供に渡すことで、捜索を依頼された犬が既に死んでいた悲しい事実は秘密にする。「本来金でも解決しない問題を金で慰められるなら安いもの」……それが大助の思い出した金の使い方なのだろう。
— 闇鍋はにわ (@livewire891) August 8, 2020
©筒井康隆・新潮社/伊藤智彦・神戸財閥#富豪刑事BUL pic.twitter.com/fDirfXiW5j
大切なのは金額の多寡そのものではなく、それを何に変えられるか。数百円の手料理で鈴江を慰めた大助は、今回もまた事態を「金で解決」したのだった。
— 闇鍋はにわ (@livewire891) August 8, 2020
©筒井康隆・新潮社/伊藤智彦・神戸財閥#富豪刑事BUL pic.twitter.com/CERUzLjBMl
というわけで富豪刑事BULの4話レビューでした。いつもと毛色が違うようででも金で解決するのは変わらない、というのがミソの回だと思います。考えを表に出さない大助だけど、おそらく彼には1話からずっとこういう労りの気持ちがある。#富豪刑事BUL
— 闇鍋はにわ (@livewire891) August 8, 2020
(しかし相方の服を着るとか手料理への反応にドキドキとか、ナチュラルにパワフルなシチュエーション突っ込んでくるな)
— 闇鍋はにわ (@livewire891) August 8, 2020
©筒井康隆・新潮社/伊藤智彦・神戸財閥#富豪刑事BUL pic.twitter.com/EXTe78JSGe
大助が最終的に電車賃(と食材費)を借りて帰るというのもとても好きで。帰らなかった時は大介にとって家出は金だけで解決する問題じゃなかったのが、春とのひとときによって金だけで解決する問題に変わってるわけです。金以外の問題を春が解決してるわけです。#富豪刑事BUL
— 闇鍋はにわ (@livewire891) August 8, 2020
悪魔の納豆ご飯やツナもやしなど、食欲もそそられるとても良い回でした。次回も楽しみです。#富豪刑事BUL
— 闇鍋はにわ (@livewire891) August 8, 2020