「ガンダムビルドダイバーズRe:RISE」22話冒頭、マサキの姉ミズキは奇跡でもなければ弟は助からないと考える。奇跡とは「特別」なものだから普通の人間には手が届かない。彼女も私達もそう考えるが、しかしそれはある種の傲慢ではないだろうか。(以下続く)
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例えばヒロトの感情をざわつかせる特別な存在だったアルスアースリィガンダムは再生産され、どころかνガンダムやアルケーの能力を模倣した機体まで同時に現れる。本機が「特別」というのは私達が勝手に思い込んでいたに過ぎない。
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パルが聖獣クァドルンに自分を重ねたように、その言葉にクァドルンがマサキを思い出すように。個々は唯一特別のもののようでも何にも似ないわけではない。だからガンプラで作った偽翼であっても、元々の翼と同じ機能を発揮できる。#g_bd
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ヒロト達が助けようとするマサキが囚われているのもまた「特別の呪い」だ。操られたのであろうと仲間や罪のない人を傷つけ殺めた過去は消えない。それは特別な罪だと彼とガンプラの異形は主張し、クァドルンは聖獣の特別性でそれに対抗しようとする。
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「特別」に手が届くのは「特別」だけ――もっともに思えるその理屈はしかし、劇中では肯定されない。特別な能力であるトランザムにパルは同様の「ガンドランザム」で対抗しようとするが、初使用の「特別さ」で彼は機体の制御も覚束ない。#g_bd
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描かれる打開策は「特別を特別でなくす」ことである。マサキの特別を背負おうとするクァドルンを、ヒロトはそれは特別じゃないと否定する。あなたはマサキと同じ苦しみを背負うことになるし、それは自分の後悔と同じに過ぎないのだ、と。#g_bd
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特別に見えるものは本当は特別などではないし、ならば積み重ねればその頂にはきっとたどり着ける。ゼルトザームの驚異の砲撃も鋭い槍も同等のものをぶつければ、その偽りの「特別」は砕け散る。
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特別に特別をぶつけて勝ち取るのではなく、特別を特別でなくす者。奇跡を奇跡でなくす者。それをこそ人は「ヒーロー」と呼ぶのだ。
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そして、マギーが応援のために行った拡散でヒロト達の戦いもまた彼らだけの特別なものではなくなる。それはきっと、ビルドダイバーズを救う大きな力になることだろう。#g_bd
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というわけでリライズ22話のレビューでした。前作のリクの眩しさとはまた違う、これが本作のヒーローの形なんだと教えてくれる回だったなと思います。#g_bd
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サタニクスガンダムが今回の役割を担うのも納得で。武器が工具のこの機体って銃や剣の「特別さ」が無いんですよね。おまけに武器1つで目標を破壊するわけではなく、援護を受けて工具を2つ使い分けて……という。
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リミテッドチェンジなども含めて、販促面でも訴求力の高いお話だったのではないでしょうか。アニメのガンプラを自分でも作るの、楽しいッ! フェイクアルケー(デュビアスアルケー)ユニットは出るんですか!?#g_bd#ガンプラ好きと繋がりたい pic.twitter.com/CRJ4xj3H0l
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