「ガンダムビルドダイバーズRe:RISE」25話レビュー～分け合いも積み重ね～

エルドラの決戦となる「ガンダムビルドダイバーズRe:RISE」25話は、ヒロトとヒナタが会って分かれる場面から始まる。ここにある分かれは別れではなく分け合い、一層の広がりだ。（以下続く）。
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— 闇鍋はにわ (@livewire891) August 20, 2020

これまで本作は積み重ねを描いてきた。しかし積み重ねとは縦方向だけのものだろうか。1つのものが広がっていくことは、分け合われていくことは「横方向の」積み重ねではないか？#g_bd
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ヒロト達4人は宇宙へ向けて縦の積み重ねを行うが、それも敵の注意を分け合うゴルスや出発点を提供するクアドルン、彼の寝床を守るマサキ達の支えが、分け合いが、横方向からの積み重ねがなければ成り立っていない。#g_bd
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それはネプチューンアーマーによる宇宙への加速も同様だ。イヴが消えた今、彼女と遠くへ行く約束をしたこの装備を完成させる理由は本来無かった。けれどこの旅によって作り上げる理由は生まれたし、カザミ達の協力があったから完成もできた。
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そういう横方向の積み重ねは、宇宙に上がってからの描写でも意識されている。ターンXアーマーや巨大ドートレスも加えた激戦はチームで負担を分け合ったり、助言を元に攻略法を見出したり、マサキの協力を得ることなどで突破口が開かれていく。#g_bd
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「特別を特別でなくす者、奇跡を奇跡でなくす者」――マサキを救う時描かれたヒーローの形は、より広がりを持って描かれる。頂上も見えないほどの"特別"に思える高みだって、多くの者で分け合えば越えられない高さではなくなっていくのである。だから、皆がヒーローになれる。#g_bd
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力は合わせる（縦に積み重ねる）だけでなく、分け合う（横に積み重ねる）ものでもある。だから奥の手・リライジングガンダムも4機が完全に合体したりはしない。「分け合った」各機のパーツを「合わせて」生まれるのだ。
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誰も受け止められなかったアルスの孤独もまた、GBNに"広がる"ことで"分かち合える"ものになっていくだろう。なにせGBNには大勢のガンプラの民が――ダイバー達がいる。彼らはいくらでも、その叫びを受け止めてくれるはずだ。#g_bd
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というわけでリライズ25話のレビューでした。「分け合う」というテーマが浮かんだ時に引っかかったのが当然「リライジングガンダムはその逆では？」という疑問だったのですが、パーツのありようで上記の解釈に落ち着きました。#g_bd
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4人の心を1つに、ではないんですよね。手の取り合える部分を重ねて生まれるものがあって、同時に4人は4人のまま。これが合体というものに対する現在の答えなのじゃないかな。前回ショックガンダムの出番が無かったことに色々納得……#g_bd
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単に「こういうの好きでしょ？」で合体やってるわけじゃない。ガンプラは人の心の反映だから、ガンプラを見れば人もそこに込められた願いも分かる。そういう思いが重なっているから、心震わされて買いたくなっちゃうわけで……
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さて、最終回となる次回はシチュエーションからアルス"アースリィ"が出てくるところから露骨に第二次有志連合戦の再演となるわけで。まーホント何から何まで計算づくだな！　期待してます！　書きそびれたけど今週もヒナタがかわいかった！#g_bd
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