消失する境界――「裏世界ピクニック」5話レビュー&感想

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©宮澤伊織・早川書房/ DS研
世界と自分の裏側を覗く「裏世界ピクニック」。前回置いてけぼりにしてしまった小桜への詫びで始まった飲み会は、そのまま空魚と鳥子の仲直り会に移行する。その区切り、境界のなさこそはこの5話の鍵だ。
 
 

直感少女・早坂芽衣――「IDOLY PRIDE(アイドリープライド)」4話レビュー&感想

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© 2019 Project IDOLY PRIDE/星見プロダクション
アイドルの頂きを目指す「IDOLY PRIDE(アイドリープライド)」。4話、LizNoirによって目標(目印)を得た琴乃達は、己の不足を模索する。今回は、なぜその答えが芽衣の加入なのかをじっくり読んでみたい。
 
 

交差する"下から上"――「SK∞ エスケーエイト」4話レビュー&感想

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©ボンズ・内海紘子/Project SK∞
スケボーと友情の交差を描く「SK∞ エスケーエイト」。4話の勝負は凡人・歴 対 絶対王者・愛抱夢。無謀極まりない対決だが、一方で少年漫画としては定番の逆転シチュエーションでもある。下から上への逆転というその王道はしかし、彼だけのものではない。
 
 

心からの里帰り――「のんのんびより のんすとっぷ」3話レビュー&感想

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©2021 あっと・KADOKAWA刊/旭丘分校管理組合三期
見る者の実体験とは違う、しかしどこか自分にもあった過去を呼び覚ます「のんのんびより のんすとっぷ」。3話の主役となるのはれんちょんの姉ひかげと夏海。家を出て東京の学校に通っているひかげが姿を現すのは、当然ながら里帰りの時。今回はたっぷり30分、里帰りのお話だ。
 
 

"同様"の限界――「ワンダーエッグ・プライオリティ」3話レビュー&感想

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©WEP PROJECT
大切な誰かを取り戻すため少女達が戦う「ワンダーエッグ・プライオリティ」。新たに現れた少女・川井リカはアイと同様にワンダーキラーを倒し、アイとは違い蘇らせたい相手の彫像に蹴りを入れる。同様だからこそ違う、これは3話の始まりから終わりまで続く要素だ。
 
 
 

おっさんか猫か、それが問題だ――「裏世界ピクニック」4話レビュー&感想

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©宮澤伊織・早川書房/ DS研
世界と心の裏を旅する「裏世界ピクニック」。4話の怪異は「時空のおっさん」。空魚は噂の内容を語りつつ、おっさんでなくもっとかわいいもの(猫)でもいいのでは、と疑問を投げかける。確かにこの怪異で「おっさん」は表面的な要素に過ぎない。そしてその"表面"こそは今回を読み解くヒントだ。
 
 
 

目印なしでは歩けない――「IDOLY PRIDE(アイドリープライド)」3話レビュー&感想

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© 2019 Project IDOLY PRIDE/星見プロダクション
舞台裏を描き続けるアニメ「IDOLY PRIDE(アイドリープライド)」。3話冒頭では、麻奈に似た歌声を持つさくらへの琴乃の意識や、寝ぼけたすずと雫をご飯の匂いで誘導するさくらの姿が見られる。この2つに共通するのはさくらが目印であること。人には目印が要る。今回はそういうお話だ。