「歌舞伎町シャーロック」16話。日向と日陰が混じり合うが歌舞伎町、されどそれは良きも悪きも引き起こす危険な組み合わせ。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月1日
ヤクザにも情報を売る小狡い探偵ミッシェルだが、かつては妻子持ちの刑事という華やかな立場だった。ギャンブルにのめり込み捜査情報を売るようになり、怨恨で妻子を襲われ……というのは、日向と日陰が混ざった結果の没落だった。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月1日
妻子にもう関わらないと決めたのは、己がもはや共にお天道様の下を歩けぬ日陰の身と断じたから。けれどそこに築いた境界は、夜でも昼のように明るいキャバクラであやふやになる。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月1日
そこは悪意も善意も共に訪れる場所。大金持ちのあほぼんハリーもキャバ嬢を食い物にする小悪党も慰めてくれる隣人もいる場所で、ミッシェルは自分の正体も真意もひた隠しにする。あやふやであっても、自己の領域は間違えてはならない。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月1日
だから日向で自分の娘の危機に吠えようと、ミッシェルの行動は夜の日陰の下で行われる。もはや刑事でない彼は刑事として堂々捜査はできないが、ゆえに証拠品を盗み出す犯罪的潜入捜査はできる。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月1日
しかし「目立たぬ者を敬うべし」の教えをそのまま言ってしまうような、日向と日陰の区別がつかないあほぼんハリーに「潜入」捜査という日陰の概念は意味がない。警備も大切な物を守るためでなく、悪党を決定的にするために泳がせるアイテムとなっていた。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月1日
日向と日陰の区別がつかないからこそ、ハリーは悪党を求めてわざわざイーストを訪れ殺害するなどという凶行に走った。しかし同時に、そんな彼だからこそ生者と死者の区別もつかない。変装したシャーロックにたやすく騙され、彼は「おばあちゃま」にお叱りを受ける。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月1日
そういう過ちを繰り返さないよう、ミッシェルは自分の行動を娘に伝えたりしない。日陰者に日向の報酬は必要なく、されど潜入捜査の縁で犬に懐かれたようにそれが何の報いもないわけではない。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月1日
そして時は少し流れ、モリアーティは再び皆の前に姿を現す。刑務所という日陰にいたはずの彼の再訪は、探偵話の日陰で動いていた彼を巡る謎は、再び探偵長屋に危険な組み合わせを運んでくるだろう。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月1日
というわけで歌舞伎町シャーロックの16話レビューでした。14話の京極回とはまた少し違った立ち直り回と言えるのかな。15話のメアリ回と合わせて探偵達を個々に描いた上で訪れた新たな転機。ジャック絡みは6話かけましたが、残り8話はどんな展開になるのかな。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月1日