「歌舞伎町シャーロック」21話。ワトソンの刺された現場を訪れ、シャーロックは嘆くのでは笑う。現場検証とは捉え直しであり、その時認識はやり直される。やり直すのは間違っていたから、道を誤っていたから。
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年3月7日
©歌舞伎町シャーロック製作委員会#歌舞伎町シャーロック pic.twitter.com/0J9hdY5jI1
今回の描写の中心はそういった「やり直し」だ。スマホのロック解除がルーシーの協力でやり直されるのも、アルバートが再び爆弾を仕掛けポエムを読むのもそうだし、警察はモリアーティに対する認識や指揮系統など多々やり直しを迫られる。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年3月7日
私達視聴者もまた、ワトソンの無事な姿に彼が死亡or瀕死という認識をやり直す。殺せという指示は、捉え直せば殺したと相手に思わせれば成立するのだから、事態はけして二択ではなかった。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年3月7日
置いていかれるのでも「大丈夫、だよね」と問うのでもなく、ワトソンは今度はシャーロックを1人で行かせない。やり直すならば、同じ結果にはならない。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年3月7日
舞台となるのは区庁舎の展望室、多くの人々を見下ろす場所。そして時はクリスマス。演じられるのはモリアーティが正体を明かしたアリーナの、そしてアレクを奪われたあの日のやり直し。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年3月7日
「やり直せるなんて簡単には言えないけど」……理解なり力量なり志なりがなければ、やり直しは叶わない。モリアーティの仕掛けた爆弾は回収され大文字ならぬ犬文字焼きとしてやり直され、爆破をやり直そうとしたアルバートは力及ばず失敗する。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年3月7日
シャーロックもまたやり直す。捉え直す。推理するとは、現実や真実を捉え直すこと。モリアーティはポットを壊せていない、お前のお陰でこの世界も捨てたもんじゃないと思えた……捉え直せた。アリーナで伝えられなかったものを、シャーロックはやり直していく。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年3月7日
その言葉は、その行動は確かにモリアーティに届いた。けれどそれは、彼がシャーロックと以前のような関係をやり直せることを意味しない。そのハードルだけは、あまりに高くて越えられない。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年3月7日
モリアーティがやり直したのは、「大切なものを壊す」こと。自分の大切なものを自分で壊せなかった過去を、モリアーティは「シャーロックに自分で大切なものを壊させる」ことでやり直した。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年3月7日
それがどんなに破滅的でも、どれだけ他人を傷つけるものであっても。その時モリアーティのティーポットは確かに満たされていたのだろう。彼は確かに、救われたのだ。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年3月7日
しかし物語は終わりではない。残された時間の中でまだ何か事件があるのか、後始末にそれだけの時間が必要なのか。これからの3話を、楽しみに待ちたい。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年3月7日
というわけで歌舞伎町シャーロック、21話のレビューでした。いやー、予想外の急展開であると同時に難解だ。読み解きを一応形にはできたと思うが、他の方のそれを読んでペシャンコになる可能性は全く否定できない。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年3月7日
今回の事件でモリアーティの本性が描かれること自体も「やり直し」なわけで。
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年3月7日
多くの人が取り返しのつかない傷を負ったこの事件を「良かった」などとは口が裂けても言えない。けれどこんな形でもモリアーティは救われたのだと、そのことだけは覚えておきたいと思います。#歌舞伎町シャーロック