「虚構推理」9話。鋼人七瀬を消滅させるための書き込みは「鋼人七瀬は本当にいるのか?」の疑問から始まる。「いない」ではない。いるかどうか定かでなければ、それで勝利は成立するのだ。
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年3月8日
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4つの解決の先鋒、振り子のトリックには寺田刑事が抵抗もせず正面から撲殺された理由が欠かせないが、それは複数の可能性が提示され寺田刑事は無責任に何度も殺される。彼がなぜ正面から撲殺されたのかは結局1つに「定まらない」。#虚構推理
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またそんなトリックを使った理由も自分を犯人と「定めさせない」ためとされ、そこから導き出される犯人像も条件こそ絞り込まれるがはっきり名指しされない。「定まらない」。関係者の認識なら紗季のことだと定まってしまうが、それは車中から漏れることはない。#虚構推理
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劇中でも不備を指摘されるように、振り子のトリックは完璧ではない。流れを定める力は持たない。しかしそれで十分なのだ。私やあなたが納得できずとも、一部の人だけでも鋼人七瀬の実在・非実在は「定かでない」と思ったのなら先鋒の役割は果たせている。#虚構推理
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対して、鋼人七瀬の存在を「定かである」とするのが六花側の目的だ。ゆえに彼女は先行したアドバンテージで未来決「定」能力を優越的に描写され、鋼人七瀬には「鉄骨をぶん投げてきた」という新たな設「定」が付与される。#虚構推理
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具象として新たに定かになった鉄骨の投擲に、九郎の顔面は破壊される――第一の解決は破壊される。しかし九郎が蘇るように、琴子の策もまた蘇る。討議の行方は未だ「定かでなく」、そしてそこに、琴子が断言する勝利への道が開かれているのである。#虚構推理
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というわけで虚構推理の9話レビューでした。4つの解決というのは4段階のひとつなぎの解決とばかり思っていたのですが、4箇所で解決することで勝利するものだったのですね。もちろん、事態そのものは段階を踏んでいくのでしょうけども。#虚構推理
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これはあくまで先鋒。ドラマを繰り返しに終始させないという意味でも。残り3つの解決はより多くの人を、より多くの視聴者を唸らせるものでなければならないでしょう。琴子がどんな虚構を繰り出してくるのか、楽しみです。#虚構推理
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