「ラブライブ!」12話。高熱に倒れた穂乃果が目を覚ますと、μ’sはラブライブへの出場を辞退していた。終わったことが問題なのではない、自分で終わらせられなかったことが問題なのだ。
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年5月4日
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結果の如何を問わず、人は何かを自分で終わらせ決着せずに次へ進むことはできない。変わることはできない。寝込んでしまっていた穂乃果こそはラブライブ辞退の傷をもっとも深く負い、引きずってしまっている。#lovelive
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年5月4日
太陽のようにへこたれない穂乃果はもちろん、それだけで挫けることはなかったろう。けれど皮肉にも、知らぬ内に決まった学校存続が喜びと共にμ’sの存在のお題目まで奪う。#lovelive
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年5月4日
何かが変化するとはそれまでの何かが終わることで、そこに喜怒哀楽や良し悪しの別はない。ラブライブの出場辞退も学校の存続決定も、穂乃果の手の届かないところで終わってしまって彼女はそれに自分の中で決着を付けることができない。#lovelive
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決定的だったのは、自分がことりの悩みを見抜けず進路の悩みを相談させなかった――決着させる機会を奪ってしまった事実だった。そしてそれを詰っても悔いても、終わり(留学を決めた)瞬間に立ち会えなかった事実は変わらない。#lovelive
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恒星たる太陽は光り輝くもので、高坂穂乃果はμ’sにおける太陽となって皆を照らし自身も成長してきた。だが、あまりに大きな恒星は最終的に別のものになる。そう、ブラックホールだ。#lovelive
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穂乃果があまりに眩しくあまりに大きくて、皆は彼女の無茶を止められなかった。ことりも悩みを打ち明けられなかった。文化祭のあの時、既に彼女の性質は変化を始めていたのである。
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太陽は光すら吸い込むブラックホールとなり、好意も善意も全て重力の奥にしまいこんでしまう。終わりすらも決着すらも。だから彼女はことりのお別れライブを否定し、スクールアイドルを辞めると言う。辞めてしまえば、そこにもまた終わりは来ないのだから。
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穂乃果は決着を付けなければならない。自分の知らぬ内に終わってしまったことにも、自分なりに決着を付けなければならない。海未は、μ’sの皆は穂乃果に何ができるだろう。#lovelive
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年5月4日
というわけでラブライブの12話レビューでした。改めて、主人公は穂乃果なのだと分かる回でした。彼女の明るさの危うさに踏み込んだのは良い反転だったと思います。こういうのは主人公の役目だし、背負えるからこそ主人公たり得る。#lovelive
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次回は第1シリーズ最終回。どういう決着を付けるのか見届けたいと思います。#lovelive
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年5月4日