「ラブライブ!サンシャイン!!」2話。かつて弾けなかった心の傷を抱えながら、ベランダの向こうを見る梨子。向かいにも家があるが、「一方通行」では届かずまた返らない。
— 闇鍋はにわ (@livewire891) June 26, 2020
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一方的に求めるだけでは声は届かない。千歌は梨子にスクールアイドルになってほしいと熱烈にアタックする――求めるわけだが、梨子にはスクールアイドルをやる利益も理由も無いから応えるわけもない。#lovelive_sunshine
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また逆に、一方的に与えるだけの声も届かない。生徒会長のダイヤがμ’sの大ファンであるのは火を見るより明らかだが、知識を一方的に押し付けるようなやり方では千歌達に上手く伝わらない。#lovelive_sunshine
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ありていに言ってしまえば需要と供給なのである。相手の持っているものを求めなければ与えられないし、相手の求めているものを与えなければ喜ばれない。自己紹介でそれを見誤った善子は登校拒否に陥るほど。#lovelive_sunshine
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だから梨子に曲作りを求めるなら、まず彼女の求めるものを与えることからだ。梨子の求める海の音。そのヒントを与えればこそ、梨子も曲作りは引き受けてくれる。#lovelive_sunshine
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そして同時に、人が求める何かを与えることは自分にも気付きを与えてくれる。自分が求めているのが何なのか、気付きを与えてくれる。千歌に恋の詞を書く助言を与えた梨子は、自らもまた彼女のような輝きをこそ求めているのだと気付く。
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それはかつて自分にあって、今は「無い」もの。一方通行に求め続けて、返してくれる相手の見つからなかったもの。けれど今はそこに、千歌がいる。#lovelive_sunshine
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しかしそれでは与えられるばかりではないか、と梨子は戸惑う。だが千歌にとってはそれこそが喜びなのだ。「輝きの器」たる彼女は、スクールアイドルは、誰かを輝かせる時にこそもっとも輝ける。それを求めている。#lovelive_sunshine
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ベランダ越しに2人は手を伸ばし合う。触れ合う。求め合って与え合う、両方向からの循環が成立する。だから2人の気持ちは、通じ合うのだ。
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というわけでサンシャインの2話レビューでした。1話でも「妙に詳しいね」とは思ったが、ダイヤ会長μ’sファンなのが視聴者には速攻でバレバレに。絵里とはやはりぜんぜん違う。#lovelive_sunshine
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無印と違うのは2年生3人組の関係性もそうだし、主人公の持つ力も少し違う。「踏み出せない」ではなく、つまづいて止まってしまった者に再び力を与えられるのは千歌の大きな美質なのだと思います。#lovelive_sunshine
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それはきっと、無印とサンシャインを分かちしかし並べる「差異」となるはずで。前作と違った楽しみ方ができるのではと期待の広がる2話でした。#lovelive_sunshine
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