闇鍋式アニメレビューの書き方その1~共通点を見つけ出す~

f:id:yhaniwa:20210429170240j:plain

「ブログでアニメについて書いてみよう」……そんなことを考えたのはおよそ10年前。当初はブログ更新をサボらないためのネタ程度でしたがどんどんその存在は大きくなり、いまや完全に生活の一部となりました。
 
10年も続ければ素人なりにやり方も生まれてくるもので、今回はそれを3本程度の記事にまとめてみようと思います。ちょうど富野由悠季監督作品の読み解きトップランナー、グダちんさんがアニメ批評について書いたタイミングだったりもしますし。
 
1クールに何十本とアニメが放送される状況にはおよそ不向きなやり方ですが、自分自身にとっての整理と、あわよくば同じような見方をしてくれる人が増えてくれないかなどと傲慢な期待を込めて。初回は「作品内の共通点を見つける見方について」です。
 
 

彼もクソ、我もクソ――「究極進化したフルダイブRPGが現実よりもクソゲーだったら」4話レビュー&感想

f:id:yhaniwa:20210429104139j:plain

©土日月・株式会社KADOKAWA刊/究極進化した製作委員会
右も左もクソまみれの「究極進化したフルダイブRPGが現実よりもクソゲーだったら」。失禁の屈辱からキワクエを止める決意をしたヒロだが、現実に戻った彼はその経験に自分の過去を重ねる。4話で見えるクソはキワクエだけに限らない。
 
 

一人相撲の30分――「オッドタクシー」4話レビュー&感想

f:id:yhaniwa:20210427225745j:plain

(C)P.I.C.S./小戸川交通パートナーズ
ありふれた狂気の「オッドタクシー」。4話は小戸川の台詞はなく、30分はひたすら田中という男の独白に費やされる。独白とは一方的なものだ。どうあがいても、それは偏りを免れない。
 
 

比例特異点六号――「戦闘員、派遣します!」4話レビュー&感想

f:id:yhaniwa:20210426220720j:plain

©2021 暁なつめ, カカオ・ランタン/KADOKAWA/「戦闘員、派遣します!」製作委員会
好事魔多し「戦闘員、派遣します!」。グレイス王国で大活躍の六号だが、彼はそれに比例して妬みも買っている。4話は"比例"に対する彼の不思議な力のお話だ。
 
 

部長のルール、最強のルール――「灼熱カバディ」4話レビュー&感想

f:id:yhaniwa:20210424193129j:plain

©2020武蔵野創・小学館/灼熱カバディ製作委員会
"最強"の帰還を迎える「灼熱カバディ」。4話、宵越は体力テストと小テストを返される。それは身体と頭脳のスペックを示すものだが――果たして強さとは、それだけで表現されるものだろうか? 鍵を握るのは今回登場する部長、王城正人だ。
 
 

"唯一無二"の罠――「ゾンビランドサガ リベンジ」3話レビュー&感想

f:id:yhaniwa:20210423225126j:plain

©ゾンビランドサガ リベンジ製作委員会
蘇りし別人の「ゾンビランドサガ リベンジ」。フランシュシュの愛と純子は生前、時代こそ違えど共に伝説を残している。3話はよく似た2人を軸にした"唯一無二"を巡る争いの幕開けだ。
 

ゲームの奴隷――「究極進化したフルダイブRPGが現実よりもクソゲーだったら」3話レビュー&感想

f:id:yhaniwa:20210422115907j:plain

©土日月・株式会社KADOKAWA刊/究極進化した製作委員会
ゲームで現実を殺す「究極進化したフルダイブRPGが現実よりもクソゲーだったら」。ゲームらしからぬリアルさがウリだった本作だが、3話ではむしろゲーム的な制約がヒロに襲いかかる。極・クエストもやはりゲームには違いなく、だからこそ恐ろしい。