「歌舞伎町シャーロック」5話、モーンスタン姉妹を見守る母の笑顔は、15年前も亡くなった後の遺影も変わらない。父の失踪もあってむしろ輝きを増していると言ってもいい。今回はそういう、変わらないどころか変わってむしろ増すものの話。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年11月9日
いつもは男前なルーシーだが、今回は憧れの相撲取り・近江山の前で普段と違う乙女ぶりを見せる。夏なので腰に巻いた上着が、カメラの向きでまるでスカートのように見えるのは視聴者の役得だろう。変化のギャップは魅力を引き立てる。#歌舞伎町シャーロック pic.twitter.com/WZ2rNtezTc
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年11月9日
今回のトリックで肝になるのもまた、変わることで増すものだ。料理下手のルーシーの差し入れは、そのままではありがた迷惑にしかならない。睡眠薬はそのまま飲ませたりすぐ効いては意味がない。差し替えられ、大福になり、有効になる時間が「変わって」こそ意味がある。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年11月9日
そして事件が顕にしたのは、犯罪者に変わっても悪人にはなれない近江山の不器用さだった。最初から盗むなクズという非難はもちろんできるが、彼は200万自体はルーシーに返すつもりであり、また自分の愛した勝負の場所にまでは悪事を重ねずに踏みとどまったのだから。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年11月9日
「まっすぐに生きる」という言葉を誰が口にするのかは、12年前と今で変わった。しかしそれは、近江山が実現できなくともルーシーがそれを受け継いでいるという証明でもある。誰が口にするかが変わったから、その言葉は輝きを増している。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年11月9日
それはモーンスタン姉妹にしても同様で、家族から孤児、青森から歌舞伎町、津軽弁から共通語に変わっても2人の互いへの思いは変わらない。姉を誑かすメアリだって、自分のせいで姉が水商売行きと聞けば「ごめんなさい」は必死のものに変わるのだ。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年11月9日
もっとも、ルーシーの水商売とはホステスではなくホストだった。性別を「変える」ことで、ルーシーの魅力はイベントの主役を食ってしまうほどになる。駆け寄るのがやはり性別を「変える」ことで生きるマキ達というのがまた倒錯しているが、それでいいのだ。それだからいいのだ。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年11月9日
メアリーの「ごめんなさい」はプリンから高額なドレスへと「変わり」、更に小悪魔ぶりを増している。ルーシーはこれからも、彼女に振り回されながらもやっていくのだろう。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年11月9日
1話でカオスを示してみせた本作。ルーシーの男と見紛うような外見・性格もまたそのカオスの一つとして意識されていたことが分かる面白い回でした。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年11月9日