「群れなせ!シートン学園」4話。キングの断髪により覇権争いの勃発したシートン学園。百獣の王が百獣の王でなくなった世界とはすなわち、ルールの崩壊した世界である。散歩と登校の境目ですら崩壊している。#シートン
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年1月28日
ルールの崩壊した学園に今回姿を表すのもまた、ルール外れの者達だ。シートン学園ではなく他校から現れたランカの姉のフェリルは狼離れした強さと長身だし、ブチハイエナのイエナは単独でもライオンより強い上にメスでありながら自分をオスと信じて疑っていない。#シートン
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年1月28日
しかし、ルール外れの強さを持つ彼らは彼らで、ルールに縛られまたルールを押し付ける存在でもある。フェリルは妹を溺愛するが故にジンを自らの群れに引き込もうとするし、イエナはステレオタイプなオスらしさに縛られ皆の前で服を脱ぐ凶行に走ろうとする。#シートン
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年1月28日
そんな彼らに元々のルールを維持しようとする努力(生徒会長)は無力で、打開策となるのはむしろ彼らのルールを崩壊させることだ。フェリルには溺愛するランカに嫌われる恐怖、イエナには自分をオスと思い込む証拠が無効化された混乱が事態を収めるきっかけとなる。#シートン
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年1月28日
妹離れできないフェリルも、自己の肉体と精神の性に戸惑うイエナも、それに順応する新たなルールを見出さなければならない。それは2人が得意の腕力で自分のルールを押し付けてきた(弱肉強食してきた)これまでよりも遥かに困難な道のりになるだろう。#シートン
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年1月28日
というわけで、シートン学園4話レビューでした。学園がますますハチャメチャになっていく様子がコミカルな回だったと思います。会長の卒倒シーンが「服を着せられる瞬間」を見せられてのものである転倒とかなかなか見られるものではないでしょう。次回も賑やかそうです。#シートン
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年1月28日