「群れなせ!シートン学園」12話。別格の雰囲気を漂わせていたマンモスの正体は少女・氷下マン。そして彼女はジンの策略でボクシング対決に乗る――リングという同じフィールドに立つ。
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年3月24日
© 山下文吾・Cygames/アニメ「群れなせ!シートン学園」製作委員会#シートン pic.twitter.com/NNuH1npq5C
回想やボクシング対決を通して、ランカとマンが背負う料理部とEX団も同じフィールドに立っていく。マンとアンは支配ではなく友情関係にあり、マンとランカは共にボスであり、種族の違う瞳とアンも共にラウンドガールを務める。#シートン
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もちろんそれは、誰もがみな等しいという意味ではない。リングというフィールドに上がれる選手(ボス)はランカとマンだけだし、2人はそれぞれ速さと力に優れ相手の得意分野では勝ち目はない。瞳のエロさには他のどの子も敵わない。#シートン
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しかし同時に、自分のリングに篭もるだけでは他者とは繋がれない。リングアウトしたランカがいるのは皆のいる場所、アンの説得に耳を貸さないマンはあくまでリングの上。王者とは、ボスとは孤高ではなく皆を束ねられる者でなければならないからマンは敗れる。#シートン
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そして、試合が終わればリングは選手(ボス)だけのものではないから料理部の皆やアンは駆け寄る。そこには共通の敵がいるわけではない。一緒にいたいと思ったから、一緒に喜びを分かち合いたいから彼らは集まったのだ。#シートン
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料理部を戦いのフィールドに乗せたEX団は、今度は自分達が料理部のフィールドに立つ。同じ釜の飯、もとい同じ鍋の飯を食った皆はもう友達。みな等しい必要はなくとも、一緒にいることはできる。#シートン
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違いは全てなくなることはなく、内にも外にも続く。ジンはランカにペロペロされながらも瞳のエロスを思い出し、瞳とイエナとアンは友達になりながらも噛み合わず、ランカはジンの言葉を勝手に求愛と読み替え、最終回なのに学園には新たな脅威が忍び寄る。#シートン
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けれど違いにぶつかる度に、ランカ達は成長していくだろう。それを弱肉とし強食していくことこそ、彼女達がこの学園にいる意味なのだ。#シートン
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というわけでシートン学園の12話レビューでした。種族差によって大袈裟になっていますが、学園の皆が違いを抱えていることは私達人間が集団生活で違いと抱えているのとさして違いはありません。イエナの性自認の話など、種族差はむしろ違いを考えるきっかけをくれる。#シートン
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そこからの成長を描いた本作は、ラスト直前でロゴになったように本質的な意味で「学園」を描いていたのだと思います。笑えて、ちょっとエッチで、かつ教育的でもあるとても楽しい12話でした。スタッフの皆様、お疲れ様でした。#シートン
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年3月24日